昨日、「キツイ奴ら」制作の大本、ご本人といっても良い演出家・作家の久世光彦氏がこの世を去られました。「キツイ奴ら」は久世氏の代表作と言えるメジャーなものではないのですが(やっぱりメジャータイトルは「時間ですよ!」や「寺内貫太郎一家」,向田邦子シリーズでしょう),キツイサイトとしても非常に残念です。
氏は特に体調を壊していたわけでもなく、前日まで普通に仕事をされていたようです。個人的には少し目頭が熱くなりますが、ある意味幸せな亡くなりかただと思います。
こちらのフジサンケイのBlogに「キツイ奴ら」脚本家の金子成人氏の言葉が出ています。ご参考までに。
さて、私個人は本当にドラマを見なくなってしまいました。ここ5年近くは連続ドラマをきちんと見たことがありません。それは、私が30半ばに入りドラマの対象年齢と会わなくなってきていることもあるのかもしれませんが、まあ実につまらないのです。それはドラマに限らずTV自体がつまらないのですが(特につまらない芸能人達の学芸会バラエティ番組は惨憺たるものです)。
だから、せっかくDVDレコーダーを買っても、ほとんど作動しておらず、NHKのドキュメンタリーをたまに見るくらい、後はニュースくらいしか見ないなんていう生活リズムです。
久世氏が最も活躍しておられた70年代−90年代はドラマ黄金期でした。みんながドラマを見ていましたし、TV自体にも勢いがあった。今のTVと何が違うのか、昔に戻ればよいのか、時代背景もありそんな簡単な問題ではないと思います。腐敗しつつあるTVというパッシブなメディアの緩やかな死亡、そんなことを久世氏の死は象徴しているように感じます。
ともあれ、ほんとうにたくさんの面白いドラマをありがとうございました。特に「キツイ奴ら」のような奇跡のような作品を我々に見せてくれて事に感謝しています。
日本のTVドラマはあなたとともにあり、あなたとともに無くなった。
しばらく放置していたサイトを見直していたので、メールボックスも整理してみた。1000件近いゴミメールがたまっていた中に、サイトを見た感想のメールも混ざっていた...メールしてくれた方、ごめんなさい。Geocitiesのメールボックス放置してました。
そして、昨年11月にKANOXの方からDVDボックス発売決定のメールが!!!せっかく早めに情報を送ってくれていたのに、申し訳ありません。
もっと早くキツイファンにお知らせできたのに...
一部その内容を転載させて頂きます。
いま作業を進めているところなのですが、来年「キツイ奴ら(全11話」と
「キツイ奴ら〜栄冠は君に輝く〜」のDVDを発売することになりました。
現在、作家、出演者、音楽についての著作権処理とCM黒味抜き作業、
ジャケット写真の収集とデザインなどを行っており、どんなに急いでも
2月発売が限界です。発売時期は販売会社のラインナップによって
決まるのですが、2月または6月が有力のようです。
発売元は「彩プロ」、販売元は「ジェネオン エンタテイメント」となります。
価格は4枚組DVDボックス 19,000円を予定しています。
HPなどでファンの方達への告知をしていただけると幸いです。
という内容でした。わざわざ、このような内容のメールを送って頂いていたのに、目を通していないとは申し訳ない限りです。
TBSが権利を持っていて、発売するかしないかだけのような印象を持っていましたが、実際、権利関係とか複雑なようですね。
発売までにご尽力なされたKANOXの方々、ありがとうございました。
それにしても、ボックスジャケット格好いいですねえ。
本日、何気なくビデオ系のサイトを流していると、「キツイ奴ら DVD コンプリートコレクション」の文字が...我が目を疑いました。
たのみこむに発案してから、もう3年近くが経過し、最初のうちは賛同を得られていたものの、そのうちに賛同の書き込みも少なくなり、実際に「キツイ奴ら」をもう一度みたいと思っている人の底が尽きたと思っていました。
個人的にはベストドラマだと思っていても、実際友人たちに聞いても「ああ、そんなのあったような気がする。」という程度の反応で、世間的な認知はその程度なんだと痛感していました。
そんな、あきらめの境地からか、仕事が忙しくなってきたからか、サイトを更新することも滞るようになり、半ば放置されたような状態だったのですが、ここに来てDVDボックスの発売は、本当に嬉しいです。
なんといっても、今まで本放送の映像はDVDはおろかビデオにさえなっていなかったのですから。
とにかく、このページを見に来てくれたような「キツイ奴ら」に思い入れを持っている方は、ぜひ購入してください。
このようなマニアックなボックスは、再販されないことが多いので、初回ロットのみということも十分考えられます。
それにしても、これだけ放置された後に、発売されるとは...感無量!
しかし、いい加減な記憶と調査で構成されている、このサイトのアラが見られてしまうなあ(苦笑)。よく考えたら、「雪子」という漢字さえ、本編に出てきてないのではっきりしなかったような。DVDに付いているであろうブックレットが楽しみ。