パケットシェイパーの説明

特徴
通常のQOSの場合
ルータスイッチにてQueuingを利用、正確にコントロールはできない。
PSの場合
TCPレベルでのコントロールが可能。
たとえば以下のような動き(おおざっぱ)
TCPでウィンドウサイズをやりとりするが、
その値自体をパケットシェイパーが変換してしまう。
TCP/IPの場合は、この方法のほうがより正確に帯域をコントロール可能。
UDPの場合はルータスイッチと同様の方法が採用される。

他、PSの特徴
・ モニタ機能
  つなぐだけで、パケットが自動的にモニタ、分類、される。
  そのまま、クラスとよばれるものを作成してしまうので、設定が容易。
    (詳細: 3回同様のパケットが流れるとクラスとして作成される)
・ ログについて
  ログは1ヶ月保管されるが、それ以上保管したい場合は
    定期的にログファイル保存を行うか、もしくは、自動起動コマンドを
  記述し(非常に容易にかける)、自動的にFTPサーバに転送することもできる。
  例) 週1回 必要なログ情報をファイルにまとめ−>それをFTPサーバに転送
    (合計2行のスクリプトとなる)
・ 障害検出機能
  H/Wがダウンの場合 単なる銅線となり、パケットはパススルーされる。
    PSのOSが異常の場合、数回リブートを繰り返し、自らパススルーモードへと移行する
。

基本事項
・ 取り付け場所: WANに近い部分

・ ラインアップからどれを選ぶか
        以下の3つの要素から選択する。
  1 WANの帯域
    2 設定するクラスの数(フィルタ)  往復で2つクラスを消費することに注意
  3 将来の拡張性(H/Wに依存)
    4 モニタのみのライセンスもある
    H/Wの種類
    PS1500,PS2500,PS4500,PS6500,PS8500,PS9500 × ISPモデル
    ライセンスの種類
  モニタ、128k,512k,2M,10M,45M,100M,200M
    ISPモデルは設定できるクラスの数を倍にしたもの

・  拠点、拠点間の通信がある場合、両方に設置する必要がある。

効果的なデモ方法
・ 意識的にWAN回線に負荷をかけ、VIDEO会議を実施
  パケットシェイパーの帯域制御機能をONする(オンラインで可能)
  VIDEO会議の映像の品質、音声の品質が上がることを確認してもらう。

さまざまな運用法
・ 管理者の通したくない通信(たとえばメッセンジャー、Winny、WINMXなど)
    通すが、優先度を下げる。

・ モニタができ、かつログが保管できるので、長期的なネットワークの傾向がつかめる
。
    これはスニファーでとるような短時間のものとは異なり、いろいろな利用ができる。
  (ピーク時間、多いプロトコル、等々)

・ 400種以上のプロトコルを自動検出、それ以外はポート番号で検出。
  あきらかに必要のないものをこれで見つけて、ファイアウォールの設定に利用。

つまりパケットシェイパーを入れることで、運用者が長期的な視点でWANを見つめるこ
とができる。
帯域の有効利用を考えることができる。
ログをグラフ化することにより、視覚的に他の人に説明アピールできるため、
帯域幅の見直しなどの承認が受けやすい。
また、サーバ遅延、ネットワーク遅延も見ることができるため、
遅延時の問題解決にも非常に有効に活用することができる。
(ログファイルを定期的にファイル化、保存しておけば、
遅延した当時の状況もある程度把握することが可能。)




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