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○将来人口の推計 | |
仙台市企画局では、『仙台21プラン』作成の際に市全域における将来人口の推計をコーホート要因法(注1)により行っています (同プランp6参照)。しかし、宮城地区を単位とした推計は行っておらず、また推計の詳細データの提供もされなかったため、以下のように宮城地区の将来人口を独自に推計しました。 | |
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(補足)将来人口推計の方法について 推計においては、「現在の動向が将来もずっと続く」と仮定した上で(注2) コーホート要因法を用いて計算しました。 しかし、仙台市・宮城総合支所からは、宮城地区における生存率の詳細実績データ(すなわち、出生率、死亡率、社会的増減率)が提供されなかったので、本推計では以下のような仮定に基づいて計算しました。 ●5歳以上の各コーホート人口 仮定生存率=(1999年コーホート人口−1段階若いコーホートの1994年人口)^1/5 と仮定し、以下のように計算した。 推計コーホート人口=前年の同じコーホート人口×仮定生存率 ●0〜4歳コーホート人口 0〜4歳児童の死亡率0%、各年齢(0歳〜4歳)の人口は等しいとして、以下のように仮定した。 ・ 仮定出生数=0〜4歳コーホート人口の1/5 ・ 仮定出産可能人口=20〜39歳の人口の1/2(女性) ・ 仮定出生率=仮定出生数÷仮定出産可能人口 上記に基づき、以下のように計算した。 推計0〜4歳コーホート人口=前年の0〜4歳コーホート人口×4/5+前年の仮定出産可能人口×仮定出生率 注1)コーホート要因法とは、人口を年齢別に5歳毎の階層(注:「コーホート」と呼びます)に分け、各階層が1年後どれだけ増減するか(「生存率」と呼び、次の数式で求められます。「生存率」=「出生率」−「死亡率」+「社会的増減(転出入)率」)を確率として計算する、統計的に信頼度の高い将来人口推計手法です。 注2)今後、少子高齢化の進展が予想されていますが、現在入手可能なデータからは「統計的に」どの程度のペースで進展するか、すなわち「出生率」や「死亡率」がどうなるのか詳しく予測できません。また、「社会的増減率」は経済動向などに左右されますが、これら必要データも入手できませんでした。 そこで、できる限り客観的な計画検討を行うため、これらの動向に関して は恣意的な数値を設定することは避け、実績値をそのまま代入して計算しました。なお、より統計的に信頼度の高いデータが入手できない以上、本推計に関する議論は一通りの計画作業が完成した後にまとめて行うこととします。 | |
○将来住宅戸数の推計 | |
宮城地区の住宅に関する詳細な統計データも入手できなかったため、将来住宅戸数の推計は上記の将来人口推計を元に行いました。
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(補足)将来住宅戸数推計の方法について 空家率、住宅タイプ、不動産市場動向などの詳細データが入手できなかったため、宮城地区における将来住宅戸数の推計は以下の方法で行いました。 推計住宅戸数=仮定世帯数×仮定空家率 仮定世帯数=推計人口(上記より引用)/仮定世帯規模 世帯規模と空家率に関する仮定は以下の通りです。 ●仮定世帯規模 核家族化が進むと予想されるが、統計的に信頼できるデータが入手できなかったので、1999年までの実績のまま2.35人/世帯で一定と仮定しました。 ●仮定空家率 空家率の予想においては、本来は住宅の建設年次、構造種別、規模などを考慮すべきですが、詳細なデータが入手できなかったため、空室率=0%(すなわち、世帯数=住宅戸数)と仮定しました。 | |
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