全体での意見交換・まとめ

全グループとも、時間内に32,000戸の住宅を建てた案をまとめ上げたことは、素晴しいの一言です。このように、市民の手によって生まれた叩き台を出発点とすることで、今後の議論のための立派な土台ができました。次回以降、曖昧な言葉だけの話し合いとは比較にならない程、具体的で白熱した議論ができそうです。

また、ゲームを通じて、グループとして様々な意見を交わしたり、まちづくりの相反するような要素(例えば、田園保全と土地開発)をバランスさせたりすることで、いろいろな「まちづくりの考え方」が関連していることを体験的に理解できたのではないでしょうか? 


さて、4つのグループの成果物を相互に比べてみると、以下のような考え方が共通していることがわかります。これらの考え方は、第1回勉強会で確認された「宮城地区の魅力」を維持・強化するためのまちづくりの基本方針と言えます。

各グループ共通の基本方針
  • 駅周辺に都市的な賑わいをつくる
  • 自然環境をできるだけ保全する
  • 空き地に家を建てる
  • 郊外部では自然と開発を調和させる
しかし、どの魅力をより重視するかの違いによって、各グループの計画は以下のように個性的なものになりました。

グループ毎に個性的な具体的計画
  • グループA:駅周辺や造成済団地に高層住宅を集めて、田園風景と都会の賑わいのメリハリをつける
  • グループB:虫食いの空き地に戸建住宅や低層長屋を建てて、できるだけ自然を残す
  • グループC:駅周辺に高層住宅を建てて、賑やかな場所をつくる
  • グループD:様々な種別の住宅を建てて、多様な景観をつくり多様な人々を集める


各グループが、どの建物種別を何コマ使ったかを以下にまとめておきます。数字だけを見れば似た部分もありますが(グループBとグループCは全く同じ!)、地図の上では大きく異なった計画になっているのが興味深いところです。

各グループの建てた戸数・置いたコマ数

次回(第3回)勉強会では、上記に見られる「共通の基本方針」を踏まえつつ、「個性的な具体的計画」を更に掘り下げて比較・検討・評価します。いよいよ、GISが活躍します!

← 戻る

宮城地区総合研究フォーラム ( MARF)
「 IT+まちづくり 」 コンサルティング
by
(株)NTTデータ
(株)アバン・アソシエイツ