ぴかさんの「さるだもん」という話へのアンサーストーリもどき
私は「さるだもん」をこう読んだ。(なんだか人とは感じ方が違うらしい)
Original by 楡岡 輝山
Modified by 一歩
Special Thanks to 闇工房
ひとだもん
「ふふ、輝ける遺伝子工学の勝利じゃ! ついにヒューマンフォームスーパーチンパンジーを完成させたぞ! 目覚めよ、実験体01号「さるだもん」!
どうじゃな、体の調子は?」
「身体は良好です。でも、すみません、先生。ひとつ質問があるのですが。」
「なんじゃい?」
「私は、遺伝子的にみてどれぐらい人に近いのですか?」
「うむ! なんと100%人と同じなのぢゃ!」
「……それって、人間っていいません?」
「!」
いるかだもん
「実験に失敗はつきものだ! 大切なのは、二度と同じ過ちを繰り返さぬ事!
前の失敗を受けて開発された、目覚めよ、実験体02号「ごんどわな」!
どうじゃい、体の調子は?」
「ソレハイインデス、先生。デモ、シツモンガアルデス。」
「判っとる、判っとる。遺伝子的にみてどれぐらいがイルカだと言うんだろう。ふふ、今回も100%ぢゃ! だがな、それは貴様の体だけ、脳味噌は100%猿のままぢゃ!」
「……ソレハ、只ノ脳移植トドウ違ウノデスカ?」
「!」
しゃちだもん
実験体03号「ぱんげあ」は大海原の真中で困り果てていた。そう、気が狂うほどに。
猿としての習性が今の体に合わないのだ。
ほどよくブレンドされた遺伝子は、猿としての思考パターンと知性を踏まえながらも、身体機能はシャチの体に完全に調整されている。日常生活には差障りがないし、非常時となればなお問題無い。実際、本能の調整の方が完璧なのだから。
だが。調整しきれていない所もあるのだ。
あ、くそ、又だ。対処できない。
かけない事がこんなにつらいなんて。
背中がかゆいぜ。
再びさるだもん
ひっかけ橋に、今日もたたずむ実験体01号「さるだもん」の姿があった。
女が近寄る。
「放っといてくれ。僕は猿なんだ。」
「あら、私は気にしないわ、いい男。どう、一緒に?」
「ああっ。ふう……よかったわ。」
「僕もだ。」
嘘だ。本当は全然満足していない。
蚤が一匹もいないのだから。
なんで、人間のグルーミングはこんなに面倒臭い割りに実りが少ないのだろう。
さるだもんはそう思った。
+−−−+−−−+ つまり、これは、創作読切の部屋:
|著作者|☆ か| MES/7/1208 「さるだもん」 及び
|許可印|ぴ ★| MES/7/1214 「さるだもんと海」
+−−−+−−−+ 作者 ぴか(楡岡 輝山 : CQA05470)様
+−−−−−−−+ よりの展開によるものです。
|上印の様に | これに出てくる彼らは、ぴかさんによるオリジナル
|改変転載許可 | と微妙に立場を異としているのをお断りします。
| 頂きました。| 最後に、あつかましくはありますが。感想に変えて、
+−−−−−−−+ ぴかさんに捧げます。ありがとうございました。(_o_)
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