「FU真面メ?文芸舘」

詩 小説・シナリオ 俳句・短歌 他(なんでも)

b 一応自作 b


ほうきの詩集 (二十歳の詩集>はたきの詩集>ほうきの詩集>塵取りの詩集  ごみ箱の詩集>ゴミ袋の詩集>収集車の詩集>焼却炉の詩集  燃え滓の詩集>堆肥の詩集>行き場のない詩集) ○1 雨 降って  痔 切れる 飴 食って  糖 上がる 退屈な 一日  良いこと 梨 ○2 思って  成らぬ事も 願って  実らぬ事も その前に先ず一歩  踏む出す事が大切  ・・・何時か見たテレビの終わりの言葉の様。 でも、前が溝や沼ばかりでは進めない! 戻る ○3 無理はいけない  だから、横になっている 怠惰はいけない  だから、寝返りはしている 怠けてはいけない  だから、トイレにはいっている さぼってはいけない  だから、飯だけはくってる 人間止めてはいけない  だから、息だけはしている 希望を捨ててはいけない  だから、ぐっすり眠っている ○4 女心を知らないのねって言われた  男心だってあるのにと思った 何時までも子供ねって言われた  好きな人の前では子供になるくせにと思った やさしくないのねって言われた  そんなものはとっくに店じまいしたさって思った 何か言いなさいよって言われた  言う間を与えてくれないのにって思った もう、おしまいねって言われた  内心、ほっとした。  でも、「そんなっ!」て言っておいた。 ○5 雪が降ってきた  指を温めなくちゃ   「ハー ハー」 戻る ○6 電話のベルが鳴った  誰だろう 互いにもしもしと言い合っている  誰だったろう 親しそうに話しかけてきた  誰だっけなー  ・・・・・ お宅、「どちらさん?」と言ってみた  「えっ」と沈黙が始まった 「ネーネー」、「良かったら話さない?」って言ったら  溜息ついて遠慮がちに切れた おいら、ばかな事、したのかなー ○7 おやじとおふくろが何か話してる 姉達もどやどやと集まって来た 親戚の叔父達も集まって来ている 俺が部屋にはいると  皆の声が急に大きくなって   笑い声が聞こえてきた きっと「深刻な話し」なんだろう  俺は確信して、散歩に出かけた ○8 冬だから、ブルブル震えている 春だから、日向が輝いて見える 夏だから、汗をいっぱいかいている 秋だから、おセンチになっている  だから、どうだって言われても困るけど! 戻る ○9 自由がほしいと  言った時もある 誰も分かってくれないと  すねた事もある そんな時代が  懐かしくなった頃 同じことを言うやつが  一人やってきた ○10 最近、老眼になったようだ  魚眼で老眼で乱視で魚の目だったら  一体どんなだろうか? 昔、眼鏡に憧れたのに  いざとなると、忘れた振りをしてしまう そんな自分のバウンに、お別れを! ※バウンとはMacで誤操作をすると出る音。 戻る ○11 夕陽の朱と夕空の碧と  澄んだ空を見つめている 星の輝きと月の光と  乾いた冷気が背を追いかける 今晩は、何処におでかけ?  お部屋においでた方が良いですよ 迷って帰り道、沢に出て  凍りついた水を踏み割って歩く 白い息を空に向かって吐けば  「ウフフ」の日々が遠ざかって行く 今晩は、もう大丈夫よね?  その道を真っ直ぐお行きなさい ○12 お昼ご飯を食べると  お昼寝をしたくなる 温かいお部屋の  ベットに横たわって 自分の腕を枕に眠っていると  たまに夢をみてるようだ もう起きる時間だよって  目覚ましが地団駄踏んでいる ボーっとした気分でタバコを吸えば  気怠さが身体の奥で背伸びしていた さあ、起きなくちゃ!って顔を洗うと  鏡に映った私が、真顔になって行った 戻る ○13 過ぎ去りし 日々は戻らず  人過ぎ行きて 我振り返らず 懐かしき想いにも 心動かさず  ただ ただ この道を行くのみ ああ  我一人にて 孤独の道に歩み入らん 静かに 頭をたれて  激情に駆られし 我を打ち捨て 我 また 目を見開き 行かねばならぬ  生きうる 時間は   思いの外 短いのだから ○14  都合により削除 ○15 ー連想詩ー 「大家族」 ずっと前から 甘えん坊が 一人  騒がしい奴が 一人  寂しがり屋が 一人 俺の中には住んでいる そして 見栄っ張りが 一人  情けない奴が 一人 くそ真面目な奴が 一人  俺の中には住んでいる そして 最近 臆病者が 一人  怠け者が 一人  傷つきやすい奴が 一人 俺の中には住んでいる だから 皆で 九人  俺の中には住んでいる ※(一人=ひとり) ※(昔、聞いた詩に対する自分の連想、原作は不明) 戻る

○16

「電柱」
君は 偉大だ
どんな 風雨にも、雪にも
負けないで
じっと そこに立っている
君は 忍耐強く
黙って僕らを 支えている
目一杯 延ばした腕に
皆が しがみついても
君は 黙って耐えている
僕は そんな君に 
頭を 下げたい

○17

「眠気醒まし」

見知らぬ街へ 旅に出よう
見知らぬ人に 合いに行こう
 今夜最後の 列車に乗って
 朝日の昇る 街まで行ってみたら
そしたら きっと 新しい風が
 おいらのとこにも 吹いてくるはずさ


醒めた人らに さよならを
小さな世界を 飛び出そう
 つまらぬいじなんか 放り出してみたら
 本当の自分に あえるかもね
そしたら きっと 笑顔思いだし
 おいらの ハートも 熱くなるはずさ


顔を上げて 歩き出そう
道の空き缶 ちょっと蹴って
 くよくよしても 何も変わらないなら
 思い切って 前を見て見りゃ
そしたら きっと 聞こえるだろう
 まだまだ捨てたもんじゃ ないって誰かが・・


見知らぬ街へ 旅に出よう
見知らぬ人に 合いに行こう
 顔を背けず 歩いていたら
 きつい風も その内おさまるだろう
そしたら きっと 新しい光が
 おいらの心にも 見えてくるはずさ

○18
「憂鬱」

○19
「野 にて」

風そよぐ 春の野に
一人 歩み入れば
花の蜜あさる 蝶に出あいて
一時の輝きに 命の刹那を
我が事として 感じ入る

さすれば
我が足跡の なんと力なきや

恥じるべきかな!
我が歩みの なんと軽きことよ

○20
君の誘いには 載らないよ

ある日の事 ふと 振り向くと
沈みかけた 夕陽が 見えた
何かに追われるように 歩いて来たけど
延びる影は とても疲れているようだ

今まで こんな時間を 持ったのは
 何時の事だったろうか・・ 思い出せない

みんな とりつかれたように踊って
祭が終わっても 家に帰らなかった
陽の陰った危うい道を 戻ろうとするけど
上手く行かない そんな筈じゃなかったのに

昔 さっそうと 歩いていた あの人には
 今は 見る影もない・・ 何故なんだろう

犯人さがしの ゲームにも飽きてきた
だって 肝心の 自分が抜きだなんて
もう 人の言葉で 踊るのはよそうよ
汗拭きながらでも 自分の足で歩きたいね

僕はもう 君の気まぐれの誘いには
 載らないと思うよ・・たぶんそうだね

表紙 俳句・短歌


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