真性包茎の矯正

はじめに

このページは、一般には手術して治療する必要があるとされている真性包茎を、 器具を用いて矯正して治す方法を紹介するものです。

筆者である私は、実際にこの方法で、真性包茎をある程度治すことに成功しました。
初めは自分でも、こんな良好な結果が得られるとは思っていませんでした。いずれ 手術を受けるつもりでしたが、どうせならと試しに始めてみたのが、この方法です。
もしこの経験を公開することで、他の同じ悩みを抱えた方の役にたつならと思い、 その手順を回顧しつつ、このページを書くことにしました。

このため、ページ内にある写真は、矯正された後に撮ったものです。 実際の矯正処置中とは若干様子が異なると思いますが、ご了承ください。
折角だから矯正の前やその過程も写真に残しておけばよかったと、少し残念に 思っています。

確認できた成果

矯正で得られた成果をご紹介します。勿論、これは私が試した場合に 得られた結果であり、必ず誰でもこうなると保証できるものではないです。

処置前後どのように改善したかを説明しますと、

処置前:
- 通常時・勃起時ともに、手でむりやり剥こうとしても、 亀頭表面を少しも露出させる ことができない。(まったく剥けない)
- 通常時の排尿の際にも、包皮の開口部が狭いため、 包皮が水風船のように膨らんでしまう。
処置後:
- 通常時、普段は亀頭は包皮で完全に覆われているが、手で剥けば 亀頭を完全に露出することができる。剥いたままにしておくと、そのうち 戻ってしまう。
- 勃起時は、亀頭先端が若干露出し、手で剥くと亀頭を完全に露出 できる(全部剥ける)が、包皮の一番狭い部分がややきつい。
このように、真性包茎から、(若干まだきつい感じは残るものの)仮性包茎 程度の状態までには矯正することができました。

参考までに、矯正を行った年齢は 22 歳、ペニスのサイズは標準(?) 程度のものです。

包茎とは

ここで改めて、包茎についての説明をしたいと思います。

図 1: ペニスと包皮の構造
[断面図]
包皮の形状をわかりやすくするため、
若干形状はデフォルメされています。
また、ここで使用している用語は、当ページで便宜上使用している
ものもあり、正しい用語でないかも知れません。
ペニスは図 1 のように、海綿体からなるペニス本体を、包皮と呼ばれる薄い皮が 覆っているような構造をしています。
この包皮が亀頭を覆っている状態を、包茎とよびます。 ふつう幼少時は誰で も包茎で、成長とともに「剥ける」わけですが、成人になっても包茎である場合、 (多くは単に精神的な問題なのですが)いろいろと問題になってきます。
この成人の包茎には大きく 2種類あり、勃起時や手で剥けば剥ける状態の仮 性包茎、手で剥こうとしても亀頭全体を露出することの出来ない状態の真性包 茎とに分けられます。

仮性包茎の場合、機能的にも支障はなく、剥いて中を洗い清潔にしておけば、 何ら問題はありません。しかし真性包茎の場合、中を洗うことが難しいため 炎症をおこしやすい等の問題があるそうです。また性交の際、包皮がつっ張って 痛いという場合もあるようです。

これ以外に、一応剥くことは出来るものの、包皮の開口部が狭いために剥くと ペニスが締めつけられる状態を、カントン包茎と呼びます。 開口部が狭いのにむりやり 剥いてしまうと、ひどい場合亀頭の根元を締め付けた状態で元に戻らなくなり、 ゴム紐で縛ったように血が通わなくなり壊死することもあるそうです。 もしこのように元に戻らなくなったら、急いで病院に行かなきゃならなくなります。 無理しちゃいけないですね。

図 2:「皮が剥ける」しくみ
1.包皮に完全に覆われてる状態
[イラスト] [写真]

2.ちょっと剥いた状態
[イラスト] [写真]

3.完全に剥いた状態
[イラスト] [写真]

矯正の方法

真性包茎の「剥くことができない」理由としては、 図 1 の緑色の部分、包皮の開口部が狭くて剥けないということが考えられます。 ここがペニスの太さ以上に広くなければ、その間から亀頭が出てこれない、 つまり剥けないということですね。
それなら矯正の原理はごく簡単で、「狭くて剥けないのなら、広げればいい」 ということです。「そんな簡単に広がるのか?」と思う人も いるかも知れませんが、皮膚はわりと簡単に伸びるものです。

しかし「剥けない理由」として、包皮の開口部が狭いこと 以外にも、包皮と亀頭が癒着をおこしている場合があるかも知れません。癒着 とは、図 1 でいうと亀頭と青い皮膚(あるいはその一部)がつながって しまっていることをいいます。
この場合、 単に広げるだけでは治らないと思いますので、素直に病院に行きましょう。
真性包茎は健康保険の適用対象になります。保険を扱う、良い病院を選びましょう。 カントン包茎も保険が効くそうです。

幸い、私の場合は癒着しているということはありませんでした。確認方法としては、 細い棒を包皮と亀頭の間に挿しこんで、亀頭の周囲を一周できるようなら問題無い と思います。(ペニス裏側のほうで繋がっているような所があっても、それは問題 無いと思います。いわゆるウラスジってやつですねきっと。)
また排尿時に包皮が膨らむ人は、亀頭と図 1 の青い皮との間が、尿で満たされて 離れているということになりますので、 亀頭の部分が全体的に膨らむようなら、癒着は無いと判断できると思います。

矯正にあたって注意

しつこいようですが、もし実践される場合、以下のような問題が起きる可能性が あります。くれぐれも自己の責任で、注意して行ってください。

矯正器具

後に聞いた話ですが、「広げるための器具」というのは実はすでに存在するそうです。 (どこで入手できるかは知りません)
当時そんなことは知らなかったので、なんとか作れないものかと考え、下記のような ものを作ってみました。

A: 初期のものB:後期のもの
[初期型外観] [後期型外観]

機能としては、包皮を広げておくだけなので、他にも形状は考えられるかも 知れません。装着時に適度に広げておくことが出来、装着した状態でうまく 固定されるようにと考え、上のような形状にしてみました。

材質は、「自由樹脂」という製品名で売られている、融点の低い樹脂を使いました。 これはお湯程度の温度で柔らかくなり、常温では固まるプラスチックです。 適度に弾力もあり、丁度良い素材だったと思います。
私は東急ハンズ渋谷店で購入しました。他でも造形素材を扱っているようなお店 には、置いてあるかもしれません。

A の初期型は、まだ全く剥くことができなかった頃に使用していた形状です。 4 本の足の部分を指で狭めて、足の先を包皮開口部に挿入し、 包皮先端を内側から広げて固定するように装着します。
写真のものは、いくつか作った初期型のうちの後期のものです。初期の初期は、 もっとずっと足の間隔の狭いものを使いました。

B の後期型は、とりあえず剥けるようになってから、剥いた際にきつくないよう、 より広げるために使った形状です。一旦剥いて、筒状の器具を指で細くして 亀頭先端あたりに あてがって、その上から皮をかぶせるように装着します。

材料、形状とも、簡単に入手できて作るのが容易だったため、このような ものにしました。もっと別の材料や形状のほうが効果的かもしれませんので、 いろいろ試してみてください。

装着した様子

A:
[初期型装着の様子]

B:

[後期型装着の様子]

B の応用例:

洗濯挟みなどのバネの力を利用し、より強く広げておくのも いいかもしれません。(あまり痛いようならやめましょう)
[後期型:さらに広げている様子]

装着にあたっての注意

作ってみたものの、大きすぎて入らなかったり、入っても痛すぎるようなら、 もう一回り小さいものを 作りましょう。(大きすぎたものもとっておけば、後に使えるようになるかも しれません)

経験的には、すこし痛いくらいの広げ具合がいいと思います。装着 してからしばらくすると痛みは感じなく なりますが、数時間するとまた痛みだし、その後痛いのが続きます。 そうなったら無理せず外しましょう。
このため、つけたまま寝たりするのは止めたほうがよさそうです。

付ける頻度は、そんなに気をつけなくてもいいと思います。早く矯正したい なら、毎日長い時間付けたほうがいいかもしれませんが、気が付いたときに 付けて、忘れちゃったら付けなくてもいいと思います。続けなければいけない という訳でもなさそうなので、無理せず気長に構えましょう。
私も、1カ月くらい面倒でしてなかったこともありました。

器具は、できるだけ清潔に保っておきたいです。熱で軟化する樹脂製だと 煮沸消毒できないのが難ですが、こまめに水で洗い、たまに消毒用アルコール に漬けておく等するといいと思います。

広がったら

さて、矯正を始めたころは、わりとすぐ成果が見えてきます。ずっと付けて いても痛くなくなってきたら、もう一回り大きいのを作って付け替えていきます。

こまめに装着していれば、1、2 ヶ月もすればだいぶ広がってくると思います。 そうなったら、思い切って、じゃなくてそーっと、剥いてみましょう。もちろん 勃起してない時にです。ゆっくり剥いていくと、次第に亀頭が顔を出してきます。
さらに剥けそうなら、亀頭全体を露出できる所まで全部、剥いてみましょう。 包皮の狭かった部分を亀頭が通過すると、亀頭下部の環状溝が締め付けられて、 そこで固定される感じになると思います。
まだ狭そうなら、無理せず、全部剥いてしまうのは止めておいたほうがいいです。

やっと全部剥けて、亀頭全体を露出できるようになっても、最初はまだまだ 狭いので、すぐに皮を戻すようにしましょう。狭いうちは、剥いたまま勃起して しまうととても痛いし、元に戻らなくなってしまいかねません。

より広がってきたら、きつい感じはするでしょうが、勃起した状態でも なんとか剥けるようになると思います。そうなったらあとは器具を使わなくても、 こまめに剥くようにしていれば、だんだんきつい感じもなくなると思います。

このように無事、難なく剥けるようになったら、できればいつも剥いて おけるようにしたいものです。この過程は誰でも経験することのようで、 剥いた皮を輪ゴムやばんそうこうで止めておく等している人もいます。 こうした努力で皮に剥け癖をつければ、つねに剥けている状態にしておける ようになるそうです。

剥けたばかりの頃は、ずっと守られていた敏感な亀頭は、感じるどころか 触っただけで痛いということもあると思います。普段から剥いておけば、 最初は大変ですが、次第に刺激に慣れてくるようです。

終わりに

この矯正が成功しても、所詮仮性包茎程度になるだけで、やっぱり包茎である ことに変わりないかもしれません。
でも剥いて中を洗って清潔にできますし、亀頭に直接感じる気持ち良さ、 そしてなにより人並みに性交できる身体になったという事実は、今までの 劣等感を払拭するに足るものだと思います。

このページが、より多くの男性の役に立つことを祈っています。
様々な情報の参考にさせていただいた各ウェブページの作者、 掲示板やチャットのみなさん、矯正とこのページの執筆に協力・応援 してくれた彼女に感謝します。


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