ギャリソンタイプ バインダー(試作機)の製作
初めてのロッドは手でバインドするつもりだったので、安物のスピニングリールを購入し、リールのドラグ機構をスレッドテンショナーとして使って手巻きするつもりだった。実際、ラフプレーニング後には、それを使い問題はなかった。
しかし...
接着剤には硬化開始時間なるものがあり、一旦塗ってしまった接着剤は取り去ることは無理。つまり、ハンドバインドでモタモタすると、全てがおじゃんになる危険がある。
さらにWCのビデオを見ると、ギャリソンタイプのバインダーを使い、実に楽にバインドしている。もっとも、途中で何かが引っかかって、調整するシーンも出てくるが。(撮りなおせよ(苦笑)。)
やっぱり作ってしまおう!
だって、どの本を見ても「作れ!」と書いてあるじゃないか(笑)。
ということで、とりあえず最初の1本が巻ければいい。そのためにできるだけ安く、というコンセプトで零号機を作ってみました。
主なパーツ
クレードル用フック。ホームセンター ドイトで発見。
ドライブベルト、バインディングコード、ロッドが触れる(可能性がある)個所は丁寧に面取りをした。プライスタグなんてどうでもいいけど、機能的に問題になりそうなところは手を抜かない。
(見栄えの悪さの言い訳でしかない...)
ガイド用のヒートン。ガイドプーリーの代わりに2個所で使っているが問題なし!
(機能的にはヒートンで問題はないのだが、見た目のよさを考え、ミシンの下糸用ボビンを購入した。でも、めんどくさくて、そのままにしてある。1999.06.25)
基板固定用のL字金具。通常バインダーには全体を支えるために基板に水平な部分があり、そこにスレッドテンショナーなどを取り付けてある。零号機では、この役目を作業台自身に負わせることとした。
ドライブホイール用の部品。
プラスチック製のプーリーは舶用の滑車に使われている部品。新宿のハンズで取り寄せてもらった。ドライブベルトの滑り止めとして幅広の輪ゴムを巻き付けたが、ドライブベルトをホイールに一回りさせるという手もあるらしい。
ハンドルはボルトに真鍮のパイプを通した。
ドライブベルトにはブレイデッドのバッキングラインを使用。単に結んだだけ。
ウェイトはペットボトルに水を入れた。このボトル、100cc単位の目盛りがあって便利。
バインディングスレッドには8番の木綿糸を使用。
おぉ! イケてるじゃん。
果たして接着剤でベトベトのストリップがうまくバインドできるかどうか...
蜂蜜つけてテストランしてみるかぁ(^^;
おまけ
今回の試作のために、ついにパワーツールに手を出した。いままで穴あけはハンドドリルでウンツクウンツクやっていたが、もう限界。4000円で一番安い電気ドリルを購入した。天国と地獄ほどの差がありますねー
ついでにジョーがゴムで保護されたバイスも2000円で購入。それでも4万円には程遠い。
なお、このバインダーの製作にあたりこちら(Unlocking the Mysteries of the Garrison Binder by Chris Bogart)やFULLHOUSEさんのページを参考にさせて頂きました。