バインダー零号機の雄姿
先ずバインディングスレッドにこのオモリを掛け、スレッドテンショナー(スピニングリールのドラグ機構を利用)の設定をした。するするとスレッドが出ていく程度の強さにドラグを調整する。 つまり、ドライブベルトでスプリットを締め付け、その状態を維持するようにスレッドを巻き付ける、という発想。
ドライブベルトは組み紐をスプライシング(?)して作成。ヘビが自分を飲み込んでいるような、という例のヤツ。 (作り方) 仕上げ削り後のティップ用にもっと細いコードが欲しくて物色中。 手芸やさんへ行くと何種類か見つかる。古いフライラインを使うというアイディアもMaxさんから頂いたので、その内に試してみたい。
粗削りを終えたスプリットをバインディングしてみた。片側を巻き終え、反対方向へスレッドを巻き付けているところ。ドライブベルトが引っかかることも無く、うまくバインディングできた。
スレッドの掛かり方
先に書いた発想を実現する為には、バインディングスレッドはスプリットを二周りしているドライブベルトの中間でスプリットへ巻き付くのが理想だ。これではスレッドが巻きつく位置が右すぎる。
初期の巻き付け方の調整で直るのか、スレッドガイドの位置を左へ移さなくてはいけないのか、接着後のバインディングまでに検討する予定。
気がかりな所:
ボルトは6ミリの物を使用しているため、接着後のバインディングには強度不足の可能性がある。一応8ミリのボルトは購入済だが、ドリルビットが無い...(買えよ!)
(おまけ)
先日こんなスプリングを見つけた。
これでスレッドテンショナーを自作してみようかと思っているが、 スピニングリールのドラグ性能に満足しているから、優先順位はとっても低い。
このバインダーで2本のロッドの接着後バインディングをしたが、おおむね良好な結果だったといえる。もちろん、いくつかのトラブルはあったのだが...
スレッドガイドの位置を左へ移動してみたが、スレッドがロッドに巻きつく位置に変化はなかった。なんで?
6ミリボルトの強度については、やはり心配だったので、ドライブホイールのメインシャフト(なんだかカッコいいぞ(^^;)は8ミリの物に交換した。もっとも、ガイドホイールのシャフトは6ミリのままで問題なかったので、ドライブホイール側もそのままでもよかったかもしれない。
ちょっと心配だったヒートンも全く問題なくガイドの役目を果たしてくれた。ガイドはすべてヒートンでもいいかもしれない。
問題はドライブベルトに巻き付けた幅広ゴムだった。ドライブベルトの滑り止めとして巻き付けて、ドライブベルトが乾いた状態では、それなりに機能したのだが、接着剤でベトベトになった時に問題が起こった。
ベトベトのドライブベルトがゴムとホイールの壁の間に入り込んでしまい、知らずに回しつづけたためにドライブベルトを引き千切ってしまった。幸い、バックアップのドライブベルトを用意していたので大きな問題にはならなかったが、改善しなくてはならない個所である。
2本目のロッド、接着後バインディングでの最大の失敗は、バインダー前後(セクションの供給と排出方向)にあるフックの設定だった。
バインダーには4つのクレードルがあるが、これだけではバインディング前後のセクションを支えることはできない。このため、プレーニングフォームの台を流用してクレードル前後にそれぞれ一つづつフックをつけてある。
ところが、排出側のフックの位置が少し上に位置していた為、バットセクションではほとんど問題にならなかったのだが、ティップセクションで見事にカーブしてバインディングされてしまったのだ。
”く”の字状に曲がったセクションならば、机の上で転がしながら手のひらで押さえてやるだけで真っ直ぐになるのだが、スローなカーブはこの方法では修正できなかった。けっきょくあれこれ試してみて、うまくいかず、2本目のティップセクションは美しいカーブを描いたままガイドを付けられ、今は廊下にぶら下がっている。実用上は全く問題ないのだが、売り物にはならない(苦笑)。
バインディングスレッドには、これまで木綿糸8番をロッド4本に使ってきたが、全く問題なかった。よくテキストには麻糸を使うように出ているが、その理由は何なのだろう... 木綿糸の方が安いぞ。
なお、オモリは3本目から、バットセクション500グラム、ティップセクション300グラムとしている。もっとも、その他の重さは試していないので...
そろそろ、初号機の製作に取り掛かろうかとも考えているが、本質的な改善策はないので、ベータバージョンくらいになるかもしれない。