Last modified 1999.10.04
ディッピング塗装

ロッドの塗装にはこれまでパンストの切れ端を巻き付けた割り箸や、
刷毛を使ってきましたが、 期待とは程遠い結果でした。
でも、ディッピングは塗料を大量に使うため、 2ヶ月にロッド1本程度のペースの私には
無駄が多すぎる気がして、手を出さずにきました。

ディッピングタンクと引き上げたロッド

しかし、 千円もする絵筆を使ってもうまくいかなったことに大きなショックを受け、
ついにディッピング塗装に最後の望みを託すことにしました。

試しに細い塩ビのパイプでタンクを製作し、
ラッピング乾燥用のモーターで引き上げてみましたが、
塗料の濃度(10パーセントうすめ液を加えた)に対して、引き上げスピードが速すぎたせいで、
ポタポタと塗料が滴り落ちるほどたっぷりと付着してしまいました。
トホホ...

そこで、引き上げ専用のモーターを作るべく、
Noriさんにアドバイスを頂き、新宿ハンズであれこれ部品を買ってきました。

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こんなん できましたー

引き上げ機構

モーターとの重量バランスを考慮してL字金具の大きさを決めた訳ではなく、
設計変更が重なった結果でして... いつものことです(苦笑)。

なお、塩ビのディップタンクは本体、キャップ、開口部の三つの組み合わせで、
全てホームセンターで購入した既製部品(?)です。

タンク開口部

私の場合、写真でお分かりの通り、ガイドを付ける前に塗装をしている為、
引き上げスピードは毎分26センチで、かなり早めです。
さすがに3回も塗装すると、下の方は厚くなってきますねー
上下を入れ替えれば良かった(苦笑)。小径のプーリーに変更してみるか...

Noriさんによれば、温度(作業温度、塗料の温度)変化による塗料の粘度に応じて
引き上げスピードを変えないと、塗膜厚が一定にならないそうです。
うむむ... 外でしか作業できない私には新しい課題ですねー

引き上げスピードについてはアメリカの教本などには毎分4−6インチと書いてあることが多いです。
ちなみに、Noriさんは12センチだそうです。

ロッド吊り下げ用のプーリー

物干し台にラフプレーニングフォームをCクランプで固定。
先端にはお得意のヒートンを付け、 プーリー(*)を通してあります。

(*)バインダーに使えないかと思い以前購入したプラスチック製の戸車。

仕上がりは上々。どの本にも塗装は引き上げ方式が紹介されている訳だ。
仕組みさえ作ってしまえば、後はスイッチを入れるだけで、
美しい塗装ができるのですから。


追記 1999.10.04

やっぱり写真じゃ塗装の具合は分かりませんね...