煙突型オーブンを使う
最初のロッドは、七輪の上に耐火煉瓦を3つ重ねただけの仕掛けで火入れした。
結果は案の定、1セクションをオシャカにしてしまったし、
なんとか生き残ったセクションもあちこち焦げてしまった。
2本目の今回は、火入れ用のオーブンを作った。
バインディングしたストリップの半分のところに割り箸と輪ゴムでストッパーをセットし半分づつ火入れする。
このアイディアはMaxさんから頂いた。
イワタニカセットフーの卓上コンロの火加減はとろ火。
でも、適当、というのが本当のところ(笑)。
パイプ径が細い為、竹を入れると温度がグンと下がる。
160−180度の間にはいっていれば良いことにした。
バイメタル温度計はアウトドア用品店で買った薫製器用のもの。
たまに臭いをモニタリングして焦げていないことを確認する。
5分間で一度抜き出してチェックし、さらに5分焼き入れする。
計10分経ったところでひっくり返して反対側の半分をパイプに入れる。
10分経った所でもう一度ひっくり返してさらに5分づつ
片側、計15分の火入れを行った。
ちなみにバット側の重さを火入れ前後で量ってみたところ、
145グラムが140グラムと3.4%減少したので、火入れの効果はあったようだ。
写真でもお分かりの通り、丸竹の状態でフレーミングをしている。
と言っても、比較できるものは、大失敗をした1本目のロッドしかないので、
エキスパートの方から見れば、おそまつなものかもしれない。
案の定、セクションの両端が強めに火入れされていたが、
焦げてはいないし、後で切り捨てる部分なので問題はないと判断した。
このオーブンで最初に火入れしたロッドの仕上げ削りを行ったところ、
ストリップ間に若干の硬さの違いを感じた。
これはオーブンのパイプ径が細い為に、パイプ内に吊るされたセクションの位置により
若干の温度差が生じた結果ではないかと考えた。(中心に近いほど温度は高いはずである。)
対策として2本目のロッドの火入れの時は、セクションがパイプの中心にくるように注意し、
さらに適当な間隔でセクションをパイプ内で回転させた。
パイプの断面方向の熱分布を少なくする為に集熱用の漏斗かパイプの下部に、
温風が螺旋状に上昇するような整流板をとりつけたいのだがまだ実施していない。
最適な火入れの条件(温度と時間)は、
オーブンの形状(縦型、横形)、熱源の種類(プロパンガス、炭火、電気ヒーター、ヒートガン)、
作業環境(庭(^^;、屋内)、ストリップの含水量、太さ等によって変わるはずである。
どなたか絶対的なモニターの手法を確立して頂けませんか?