ベリアル(Belial)


法律の権威でもあり、イエス・キリストを告訴して、法廷で闘った。イエスの無罪が証明され、最後の審判において、地獄へと突き落とされた。

また、地獄の王たちの中でも、最も放埒に溺れ、悪徳に魅了されて、取り憑かれた堕天使と評されている。その精神は悪徳で卑しくとも、容姿は素晴らしく、物腰は優雅さと威厳に富む美しい天使のままであり、炎の戦車にまたがっている。

また、彼が力天使・サタナエルと呼ばれていた頃(ノアの数世代前)、人間の見張り役として、地上に遣わされた。反逆と知りながら人間の女性と交わり、ネピリムを産ませている。また、人間に様々な知識を教えてしまったために、地上には戦争や姦淫が横行することになる。それらの罪により彼は天上には帰ることを許されず、堕天使となったとも言われる。同時にノアとその箱船の乗員を除いた一切の生命を流し去った。

さらにベリアルはソドムとゴモラに背徳を持ち込んで、滅亡の原因を作ったとも言われている。