どうしてつながっているの?
もちろんそれは、電話回線でつながっているからです。
電話回線で、じゃあどことつながっているのか?
簡単に言えば、あなたが契約したプロバイダの、アクセスポイント。それも普通は、あなたの居場所からもっとも近いアクセスポイントですね。あなたが支払う電話料金は、このアクセスポイントまでだけ。
だから、アクセスポイントがしないにあれば言うことなしですし、そうでなくても、なるべく隣接した地域を選んでいることでしょう。
では、そこから先はどうなっているのか?
ああら不思議、まか不思議。そこから先は、素人には全く考えも付かない領域。そここそがまさにインターネットの世界なのです。
コンピューターネットワークといえば、「ホストコンピューター」が一台あって、LANや電話回線や専用回線で「端末」と「ホスト」がつながっている。端末で操作した内容はホストに反映され、その瞬間別の端末にも反映される。
こういう単純なものだと、とても理解しやすいと思います。
そういうネットワークとインターネットとの大きな違いは、「ホストコンピューター」が、インターネットにはたくさんあって、そのホストコンピューターどうしも結ばれている、ということです。
「ネットワークのネットワーク」という言い方をされることもあります。LAN(ローカルエリアネットワーク)とLANをつないでデータを共有できないだろうか、というのがインターネットの始まりですから、まさしくネットワークのネットワークなのです。
ホストコンピューターという言い方は、必ずしも正しくないでしょう。ここから先は、webページを保存しておく場所という意味で、サーバーという言葉を使います。もちろんそこに保存されたwebページは世界中から閲覧することが出来ます。
つまり、あなたがホームページを作ると言うことは、ただ手元(手持ちのコンピューターのハードディスク)でそのページを持っているだけではダメで、作ったページをサーバーに保存してやらなくてはならないのです。
PC:パーソナルコンピューター
HDD:ハードディスク
アップ(アップロード):サーバーにwebページを保存して、閲覧できる状態にすること。
webページ:インターネットにつないでブラウザで見れるようにしたページのこと。
ブラウザ:webページを見るためのソフト。
IE:インターネットエクスプローラーという名称の代表的なブラウザ
ネスケ:ネットスケープナビゲーターという名称の代表的なブラウザ
プロバイダ:インターネットと個人の電話回線を仲介する業者
以後、この専門用語(略称)を使います。
インターネットの特性と電子メール
パソコン通信は、あちらこちらから、たったひとつのホストコンピューターにアクセスします。
インターネットは、たくさんのネットが横のつながりを持っています。
自分を例に少し話をします。僕はビッグローブというプロバイダと契約しています。この契約には、ただ単にインターネットに接続する、ということだけではなく、ビッグローブが提供する個人ホームページ領域をレンタルすることが含まれています。レンタルしてもしなくても料金は同じなので、一般的には、「ビッグローブのサーバースペースを無料でレンタルできる」というふうに解釈されています。
多くのプロバイダは、その契約の中にサーバースペースレンタルを含んでいます。
そして、横のつながりとは何かというと、僕がビッグローブにホームページを持った場合、そこにはビッグローブを通じてしかアクセスできないのではなくて、他のプロバイダからもアクセスできる、ということです。
例えばジオシティーはプロバイダではありません。サーバースペースと電子メールアドレスを無料でレンタルしてくれているだけで、接続業者ではないのです。では、ジオシティーにアクセスするには、どのプロバイダを選べばいいのか。答えは、何でもいいと言うことになります。
これがいわゆるインターネットの「横のつながり」なのです。
それではここで、電子メールの配送システムについて説明しましょう。
プロバイダと契約すると、電子メールアドレスがもらえます。そのアドレスに、電子メールが届きます。
発信者からメールが送られ、受け取るまでのメールの経由ルートは、実は一定ではありません。
あるコンピューターが受け取ったメールは、アドレスから判断され、そのアドレスにいちばん近そうな別のコンピューターに向かって発送されます。それを受け取ったコンピューターは、また同じように、そのメールアドレスにいちばん近そうなコンピューターに向かって発送します。やがてメールは、そのアドレスをよく知っているコンピューターに渡され、無事受取人の手元に届くわけです。
実際には最終工程では、自分のPCからそのメールを受け取りに行くわけですが、ここではそのことは考えなくてもかまいません。
さて、そのルートが一定でないとはどう言うことでしょうか。
もし、あるコンピューターが受け取ったメールのアドレスが、そのメールのいちばん良く知っていそうなコンピューターに対して、そのメールを手渡すことが出来なかったらどうなるでしょうか。
その答えを書く前に、何故手渡すことが出来ないなどと言うことが起こるか、説明します。それは手渡そうとした先のコンピューターがダウンしていたり、そこまでの通信経路に支障があった場合です。
こんなとき、メールを受け取ったコンピューターは、そのアドレスをいちばん良く知っていそうなコンピューターには手渡せなくても、その次に知っていそうなコンピューターに手渡します。つまり、迂回経路を伝わってメールが発送されるのです。
インターネットが災害に強いと言われる理由がここにあります。
同時に、このような経路選択が行われているため、迂回が繰り返されたり、手渡す先のコンピューターが誤って、全く見当違いのコンピューターに対してメールをリレーするというようなことが繰り返されたりして、電子メールの世界でも郵便迷子が発生します。
「宛先がわからない」といって手元に戻ってくることもありますが、いつの間にかどこかへ行ってしまうこともあります。
だから、メールフレンドとの文通などはともかく、ビジネスで使う場合、メールを送った後に、電話でその旨連絡するというようなこともあるようです。そんな面倒なことをしてでも、電子メールにはメリットがあります。
FAXでは出来ないことが、メールでは出来るのです。
それは例えば、添付ファイルという機能を使って、カラーページを送信したり、写真画像を送ったりすることです。
文章だけならメールでもいいのですが、文章そのものも添付ファイルにすることがあります。
添付ファイルにされた文章は、その通りのレイアウトで相手先に届くからです。
FAXでは、送る度に文字が劣化して、どんどん見づらくなりますが、メールだと劣化しません。
また通常は発送から受け取りまでの時間が極端に短いので、電子メール文通なら日に何度もやりとりすると言うことも可能です。
インターネット契約をしたあなたは、メールの世界も十分に堪能して下さい。
[「サーバーに登録してみよう」に進む]
[僕たち初心者ホームページ作成講座目次へ] [とらおランド入場ゲートへ]