メール下さいって?
ネットサーフィンを始めた頃、色々なページに「メール下さい」とか「メールの宛先はこちら」などと書いてあるのを見て、僕は「みんな勇気があるなあ」と、感心したものです。
webページは世界に向けて発信されているわけだし、日本語オンリーのページであっても、いったい日本人って何人いるんだよ、そう思っていたのです。
メールアドレスを公開するということは、「制作者の責任として連絡先を明示しておく」もので、どこか片隅のわかりやすいところに公開していればそれで済むのではないか? 大々的に募集なんかしてさばききれるのかよ。それに中には嫌なことを書いてくる人だっているだろう。という風に思っていました。
しかし、メールなんて来ないものですね。
いわゆる相互リンクをするなどで親しくお付き合いをさせていただいてる方を除いて、「○○のコーナーを拝見しました」なんてメールはほとんどないと言ってもいいくらしでした。
なるほど、大々的に「メールを下さい」と書きたくなるわけで、コンテンツを発表する限りはそれなりに反応が欲しいのは誰しも同じでしょう。
最近になってお返事かきに追われることもありますが、まれにそういう日があるとそれもまた嬉しく楽しいわけで、それもごく最近になってからです。
それで、はたと気が付いたのですが、「読んで頂いた内容(コーナー)によって、メールの種類が違う」とうことなのです。
小説などの読み物系は、同様のコンテンツをアップされている相互リンクのもの書きさん仲間。
「情報を発信するところには情報が集まる」などと言われますが、沢田聖子さんや辻真先さんに関することは情報を寄せてくれる方が多いですね。
他に沢田聖子さん関連では「私もファンです」というのが時々舞い込みます。
マンガや小説に関してはメールを頂いても後が続かないことが多いです。
そして、最も反応が多いのが、このコーナー「ホームページ作成講座」です。
あれやこれやとメールのやりとりをしているうちに、「卒業整理名簿」ができ、「在校生名簿」ができ、「ステップアップ講座」でき、「質疑応答」のコーナーが出来てしまいました。
これらは最初から計画していたことではありません。
手直しはして行くつもりでしたが、基本的には現在の「入門編」に当たる部分だけで新しいページや企画を作る予定はなかったんです。
つまり、みなさんのメールによって育てられたコーナーといえるわけです。
ここで誤解をしないで欲しいのですが、たくさんのメールを頂き、それにより発展していくのが良いコンテンツだ、と言いたいわけではありません。
内容により、それにふさわしい成長の仕方があるのことに気が付きました、と言うことを書きたかったのです。
自分のコンテンツを読んだ方からメールをいただけるのは、とても励みになります。しかし、メールの多寡で一喜一憂しないで欲しいと思います。
メールを出しやすいもの、出しにくいものが、ある、と言うことですから。
webコンテンツの弱点
もの書きさん仲間と話をした内容です。
「オンライン小説って根本的に読みにくいよね」
「いったいどなたが読んで下さってるんだろう?」
ってな具合です。
自分たちでオリジナル小説をアップしておきながらこんな会話をしてるなんて無責任と思われるかも知れませんが、それはともかく、別に小説に限らずwebコンテンツには決定的な弱点があります。
それは「全部でどれだけあるか、訪問者にはさっぱりわからない」と言うことです。
テレビならあらかじめ放送時間が決まっていますし、新聞や雑誌、単行本の類なら、その厚さから全体量を目で見て判断することが出来ます。
それに比べて、webページは全体像が全くつかめないと言うことですね。
しかも、トップページがあり、子ページがあり、孫ページがあり、曾孫ページがありと、どんどん階層が深くなっていきます。
ではいきなりトップページから最終ページまでジャンプできればいいのではないかと、そういう表紙ページを作ったことがありました。
当時は全部で1.2MB位しかなかったはずですが、かなりのこけおどしになってしまったみたいで、「膨大な量のコンテンツですね」というメールを度々頂きました。
それからというものなるべく表紙ページはシンプル&縮小化の方向に向かったわけですが。
ディレクトリツリーみたいなのが将来必要になるのでしょうかねえ。
さて、もうひとつの欠点は、縦スクロールにはたいていに方が抵抗ないものの、横スクロールは極めて見にくい、ということです。
なぜかというと、縦に一文字分スクロールすれば次の一行が読めるのに対して、横に一文字分スクロールしても読めるのは次の一文字のみ。次の行に進もうと思うとまた一番左まで戻らなくてはいけないということです。
さて。オンライン小説に話は戻りますが。
いや、雑誌や文庫本でもいいんですが、基本的にはソファやベッドに寝ころんで見ることが出来るのに、webページはそうは行かない、ということでしょうね。
もちろん寝転がってディスプレイを見てもいいんですが、自分の体位に合わせて本の位置を変えるというようなことが出来ない、したがって同じような体制でじっと読み続けることになりますから、しんどいわけです。
まあこんな宿命的な欠点を指摘したところでどうしようもないのですが、文庫本サイズのPCなんて出来ないものでしょうか?
[「テーブルタグで遊ぼう」に戻る]
[「横罫線タグで遊ぼう」に進む]