ノベライゼーション、要するに、小説化された作品の紹介です。正しくは、小説化した、というべきでしょうか。
今でこそ、マンガ作品を小説にする、というのは一つの分野として成立しています。
人気があり、話題性があり、そして名作の分野に足をつっこんだ作品なら、これを小説にしても売れるだろう、
というのが当たり前になっています。
でも、辻さんが最初に取り組んだ頃は、まずその読者となりえる層を対象にしたシリーズ(つまり、ソノラマとかコバルトですね)
そのものが今のようにたくさん(スニーカー文庫とか、X文庫とか)あったわけではなく、作家本人にしても、出版社にしても、
冒険的要素が強かったのではないでしょうか。
さて、マンガの小説化には、主に二つの技法があります。