辻真先のノベライゼーションの部屋




ノベライゼーション、要するに、小説化された作品の紹介です。正しくは、小説化した、というべきでしょうか。

今でこそ、マンガ作品を小説にする、というのは一つの分野として成立しています。
 人気があり、話題性があり、そして名作の分野に足をつっこんだ作品なら、これを小説にしても売れるだろう、 というのが当たり前になっています。
 でも、辻さんが最初に取り組んだ頃は、まずその読者となりえる層を対象にしたシリーズ(つまり、ソノラマとかコバルトですね) そのものが今のようにたくさん(スニーカー文庫とか、X文庫とか)あったわけではなく、作家本人にしても、出版社にしても、 冒険的要素が強かったのではないでしょうか。
 さて、マンガの小説化には、主に二つの技法があります。

    @あくまでもストーリーのオリジナルを原作マンガに頼るもの。もちろん小説風にアレンジしたり、いくつかのストーリーをくっつけたり、 全体構成を変更してみたりなどというのはあり、です。辻さんの場合はこれが主流です。
    Aシチュエイションや登場人物は原作にもとずいているけど、ストーリーは全くの新作であるもの。金田一少年の事件簿なんかがその代表でしょう。 ただし、金田一の場合、小説の中の事件が以前書かれたマンガのストーリーと関連しており、独立した作品とは言い難いのですが。 辻さんの場合なら「ガラスの仮面殺人事件」がこれに相当するのでしょうか? ただ、これはキャラクターを引用した別のストーリーであり、本編とは関係ないともいえるため、ここでは 「ポテト&スーパーシリーズ」に分類しています。

作品紹介

  ・小説 佐武と市捕物控原作 石森章太郎   ソノラマ
  ・小説どろろ      原作 手塚治虫    ソノラマ
  ・小説Dr.スランプ   原作 鳥山明     コバルト
  ・小説Dr.スランプの逆襲   原作 鳥山明     コバルト
  ・小説ルパン三世   原作 モンキーパンチ コバルト
  ・レンズマン1 レンズマン誕生(比留間さつきさんと共著) 講談社X
  ・レンズマン5 惑星トレンコの勝利 講談社X

え〜、この他にも確かあったし、自分でも持ってたような気がするのですが、ちょっと今見あたりません。
どこかのホムペに作品リストがあったし、それをメールで教えてくださった方もいるのですが、ハードディスクがクラッシュしていて、記録に残っていないのであります。
ご存じの方、教えてください。
ああ、なさけない。ま、いいや、みんなで作る、辻先生作品リスト、ということで。


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