浪花出張日記
てなもんや道中記
尾張編
- 戊辰
- この旅日記を書いている時に、金曜エンターテイメント・内田康夫ミステリー「信濃のコロンボII・戸隠伝説殺人事件」オープニングの巫女舞にみとれてノートPCがサスペンドモードに入ってしまった事はとりあえず秘密だ。こら、堺正章と原田美枝子なんかどうでもいいから巫女舞写さんかい。
- 平日のカプセルホテルでは、9時半にもなると人がまばらになる。朝風呂サービスも時間切れ寸前なので諦め、さっさと着替えて昨日下見をしておいた大阪天満宮へ。天神様への参拝もそこそこに(オイ)巫女さん巫女さん、と。うーん、やっぱり社務所の中だけ、外に出てくるのは早朝夕方だけですか。この神社には「菅公一代記」の博多人形ジオラマを展示してあり、全国でも貴重な文化財として知られているとか。でも時平への復讐談とか「手習鑑」とかは無いのね。
- 浪花の巫女さんには何となく縁が無さそうなので(事前のリサーチ不足かも知れんが)、ここは「確実に巫女さんがおいでになる神社」へと向かう。即ち去年の夏訪れた尾張名古屋の神社巡り。どうせ大阪−名古屋間は近鉄ですぐ・・・いかん、切符は往復で買ったからJRで行かないと勿体無い。という訳で新快速に飛び乗りまずは大津、さらに米原、名古屋へと乗り継いでいく。新幹線に乗客を呼び込むためか、普通切符で乗れる電車は接続悪いな・・・。
- 名古屋駅のコインロッカーに荷物を押し込み、「確実に巫女さんがおいでになる」熱田神宮再訪。この間は時間が無くて宝物殿などを見学する事が出来なかったが、今回はゆっくり見ていこうか。さすがに草薙剣を御神体とする熱田神宮だけあって、日本刀のコレクションが美しい。でも刀と剣とは違うよな・・・って、野暮な事は言いっこ無しか。この宝物殿には全国の主な神社から案内の資料が集まっており、神社関係の検索には結構役に立つのではないだろうか。上州からは・・・一宮貫前神社だけか。
- さて参拝のため本殿へ向かうと、境内に何故かニワトリが・・・。何か縁起でもあるのだろうか?「鳥居」は元々生け贄のニワトリを止まらせておいた横木が原形との事だが、それと何か関係でも?このニワトリ、熱田神宮に隣接している上知我麻神社の辺りにもうろちょろしていたが・・・。この上知我麻神社のお守りが安かったので思わず財布の紐が緩んだが、社務所におっちゃんしかいなかったので瞬時にして引き締まった(ヲ)。そのまま踵を返して熱田神宮の社務所へ・・・。やっぱり赤い袴の視覚効果は大きい(違)。
- 次は前回お参り出来なかった尾張一宮真清田神社にお参りしようかと思ったが、所要時間と巫女さんの有無が不明なので大事を取って却下。次の機会を狙おう。時間が早いかもしれないが、大須へ向かう。大須ではお目当ての呑み屋(後出)がまだ開いていなかったので、まず若宮八幡にお参り。手水舎の柄杓は「松坂屋」の奉納か。さては目覚めたな?ポル氏(激違)。絵馬を御供えするが・・・巫女さん一人だけ?社務所には他にも「職員」らしい女性がいるのに。余計な事とは思ったが、社務所で聞いてみると二人の巫女さんが当番で装束を着ているらしい。小さい社では肉体労働が少なくないので袴姿では動きにくく、そのため神主さんも作業服姿。大きい神社がうらやましそうな口振りだったので、深くは追及せず退散する事にした。
- その後洲崎まで足を伸ばし、また大須に戻る。その途中白川公園には「限りなく自由な方々」が随分大勢お住まいのようだったが、しかし物質的にもかなり充実した暮らし向きのようで、インテリア(エクステリア?)まである。さては収入が有るうちから準備していたのだろうか?少なくとも私の知っているたいそう濃い名古屋人辺りなら、今から準備していてもおかしくない(爆)。
- そろそろ時間だ、と若宮八幡向かい辺りの巫女バー「飲食魔神・月天」に向かう。以前訪れた時は照明も暗く巫女さん(ウェイトレス)も茶髪で赤い袴だけが売り物(断言)な呑み屋だったので、特に期待もしていなかった。照明は相変わらず暗い。どうせウェイトレスも・・・と思っていたら、か、か、か、可愛い。おぢさん思わず瞬殺されましたわ。
- 最初に梅酒と箸を持ってきてくれた巫女さん(ウェイトレス)は、ロングではないものの黒髪ストレート、夜目遠目傘の内とは言うものの目鼻立ちが整った小さい顔を黒髪が包み込むようで、広末涼子が鼻筋通ったような感じ。もう一人はウェーブした黒髪を肩まで垂らし、少々お歳を召した感じながら何となく華やいだ雰囲気(実は前の巫女さんの印象強すぎて、顔立ちはよく覚えていない)。いずれの巫女さん(ウェイトレスだってば)も、かつての茶髪巫女の何千倍もイメージに合う。前回はボックス席で店内をゆっくり眺める機会が無かったが、今回はカウンター席なので視界の隅に朱袴をキープしつつゆっくり和むことにした。なおここの朱袴にはポケットと前垂れが付いている様子。そういえば「馬車道」の紫袴にもポケットが付いているんだよな・・・。
- BGMは何ぞのα波音楽かしら、と思ったが、よく聞いてみたらサティ「ジムノペティ」のアレンジだった。酒とつまみは水準に達しているのだから、後の課題は照明とこのBGMか。どうせだったら比較的ポピュラーな和風音楽「春の海」とか、それがノリ過ぎだと言うのならアレンジ無しのサティ等の方が落ち着きそう。照明はもう少し明るくして欲しいが、そうすると内装のアラがばれるか。期待を遥かに上回る向上振りに、時間ぎりぎりまで和みまくってから関東行きの新幹線に。この「月天」の向上振りが、今回の関西行きの最大の収穫でした。
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