今日はYさんにパーティーに誘われている。他には日本人の学生二人、ベトナム人の学生一人が参加するとか。夕方になってから彼の指定した政治大学正門前に行く。……来ない。予定を30分ほどオーバーしてからYさん登場。
「Y:あれ、君だけかい?」
「Q:……皆さん台湾の生活に慣れていらっしゃる。」
さらに少し待って、ようやく全員集合。Yさんの車で市内に向かう。
「Y:どこに行こうか。どこかディスコにでも?」
「日本人学生其の1(女):えー、今夜は早く帰んなくちゃだしー、ディスコだと一晩かかるからやだー。」
「ベトナム人学生(女):先にご飯にしましょ。モンゴル式焼肉とかいいなあ。」
「Y:モンゴル式焼肉は高いよ。女の子の分はいくらか出してもいいけど、男は自分で払ってね。」
「Q+日本人学生其の2(男):それは困る!」
結局士林の鉄板焼きで食事、その後陽明山をドライブする事に決まる。士林の鉄板焼きは確かに美味しかったが、問題はYさんの運転技術、否、運転に対する態度である。彼の車の前後のバンパーが既に傷だらけなのは言わずもがな。運転中ハンドルから手を放すは、後続車があるのに急ブレーキをかけ何やら講釈を始めるは、果ては天下の公道をバックで逆走するは、とりあえず彼に国際免許を与えて外国で運転させるのは国辱ものだと外国人にさえ思わせる強引な運転で同乗者の肝を冷やしまくった上、結局警察に捕まって切符を切られる始末。しかも罰金の心配以外何の反省も無い所がさすが。これで法学博士をねらっているのだから、この世の中どこか間違っているように思えるのは私だけでしょうか?
ちなむと、切符を切られた時同乗者にも身分証明書の提示を求められたのだが、外国人学生、それも日本人学生にとって「身分証明書」とはパスポートか学生証の事。警察の方には納得してもらえたが、かのYさんには日本にはなぜ「国民身分証明書」が無いのか納得してもらえない。憲法を研究している学生でこれだから、台湾では「人権(特に国家による人民管理の是非)」をどのように教えているのかとてつもなく怪訝ではある。