食事券は一回120元分。朝食用と昼食用の二回分ある。朝食はさっき食べたばかりだが、たかがハンバーガーの一つくらい入らない訳が無い。そのようにまずい上に腹に溜まらないからハンバーガー嫌いなんだけどね。しかしコーヒーはお代わり自由らしいのが救いだ。コーヒーでフィレオフィッシュとフレンチフライ、それとサービスのアップルパイを喉に流し込みつつ新聞を読み、時間をつぶす。しかしこれと朝粥とで一体何カロリーとったんだろうか。
「ほう、宋楚瑜は衛星回線の携帯か。イリジウムかな?」
コーヒーを飲みすぎたか腹具合がおかしくなってきたので、急遽上に上がりロビーのベンチでボーッとする。はっきり言ってこの間、記事にするような事は何も起こらなかった。昼過ぎになり、腹はそんなに減っていないけれど食事券がもったいないのでまた地下へ行く。
今度は普通のハンバーガーだが、一口ごとにケチャップをつけないと食えないくらい大味だ。台北の街頭で売っている「漢堡」の方がどう考えても美味しいぞ。こういうものをDrペッパーで腹に流し込んで何とも無いやつは「人間の皮をかぶったアメリカ人」だ。悪態をつきながらとにかく平らげ、コーヒーブレイク。「楚辞」をまだ読みきっていなかった事に気がつき、それを読んで時間をつぶした。
14:40からチェックイン開始。荷物を預かり所から出して、そのままEGのカウンターに預ける。さて出国手続きだが、空港使用料(300元)を払わないと。
「いかん、台湾元が無い。」
最後の最後でまた日本円を台湾元に換え、ようやく出国手続き。安全靴が鳴るかな?と思ったが、成田ほど感度が高くないらしく引っかからなかった。GIベルトだと引っかかる。それから登場までの2時間もえらい暇だったが、当のEG208便を見て不満は消えた。
「あ、あれは『那魯湾(ナルワン)ジェット』!」
そう、側面に台湾の小学生が描いた台湾原住民をあしらった、EG名物「那魯湾ジェット」である。この時はまだこんな飛行機が飛んでいたとは知らなかったので、初めて見たショックは大きかった。やるな、日本アジア。
台風の事もありフライトはちょっと心配だったが問題はなかったし、EGは機内食にワインがつくし、スッチーのI戸さんは美人だったしと、NWストでも悪くなかったかな?と思える帰路でした。

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