サンノゼ地区は移民が多く、私の職場でもインド人、台湾人、香港人、 中国人、ロシア人、フィリピン人、ベトナム人、マレーシア人などが多数いる。 もちろん日本人も。本名がやたら難しい人はニックネームを持っている場合が多い。 本名がジョンなどわかりやすいならともかく、出身国の本名など一度聞いても 右から左へ抜けてしまうのみ。インドの巻き舌の名前はなおしかり。 こちらで名前を覚えてもらえないのは会社人生の大きな損にもなると思っている。 ビジネス打ち合わせは相手の名前を覚えて握手をして始まり相手の名前を呼び握手して 終わらせるというのが私の持論。なんとか日本語に近い名前を見つけて関連付けて覚え ようとしても挫折。別れの挨拶は"Thank you ごもごもごも" で終わってしまう事も多く、 あとで悔やんでしまう。最近は最初にもらった名刺を机の上にならべて一生懸命 暗記するのだ。もちろん本来の打ち合わせも忘れずに。 ニックネームと呼ぶがようはあだな。うちの近所の香港のおばあちゃんが自己紹介した 時すごく癖のある英語で"フローラです”ときた。心の中で苦笑してしまった。 このおばあちゃんがフローラ、そんな訳ちょっとないよ。本当に恥ずかしくないのと 心の中で思ってしまった。
このニックネームだが、自分で好き勝手な名前が付けられ、外人には覚えてもらえ、 結構便利なのだ。ただし、このニックネームでクレジットカード、免許など公的な 身分証明をになるような場合は辞めたほうが良い。なぜなら、本名でアメリカに 入国しており、Social Security Numberは本名とリンクしているからだ。クレジットカードや 免許証などではきちんと本名を使うべき。なお銀行口座に関してはあだなで口座を作る 事ができる。私の場合は本名で口座を作り、あとであだなを追加登録したのだ。 口座所有者が二人いるようなものだ。これ何が便利かというと、第三者が私宛てに 小切手を発行した場合あだな宛てに小切手を発行してもあだなの名前で銀行口座が あるので私宛てと認めてもらえる。もちろん本名宛てに小切手を書いてもらっても よいが、長い、電話等で伝えにくい場合など便利。あだなの制限はないらしい。
今回のアメリカ文化のお値段、ただのあだな。
どうもこの"Conjac"、こんにゃくの事らしい。大変おしゃれな名前に
なっていて驚いた。事の発端は日本で人気のコンニャクゼリーだ。これが
こちらでも人気で、アジア諸国からの類似品がスーパーに並んでいた。
ところがアメリカでものどにつまり死亡する事故が起き、
カリフォルニア州でも子供がのどに詰まらせ窒息する事件が2件ほど
起きて社会問題になっている。最近は販売が禁止になる方向で動いている。
この"Conjac"というとても日本語と思えないこの名前がおしゃれだ。
今回のアメリカ文化の御値段、つけられず。
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12月4日だったかついに映画パールハーバーのDVD版が発売になった。
さっそく$17で2枚組を購入して子供たちが寝てから鑑賞する。
二日間夜中の2時まで見たため翌日は寝不足でボーっとしてしまった。
発売日時は12/7の真珠湾攻撃の日に近づけたのでは思っている。
このDVDにはMaking of Pearl Harborと称して映画撮影秘話(というほど
のでもないが)が一時間近くおまけで付いてくる。実は映画より
こちらのほうが面白かったりする。この映画、やはり触れ込みの
ロマンス映画というよりはパールハーバーの戦いそのものの忠実な
再現に労力を注いでいる。戦いの生存者である退役軍人の生々しい体験談が
紹介され映画では大道具、実際の軍艦(国防総省の広報担当のコメントも
あるのだ!)、CGを駆使してその体験を忠実に再現させるテクニックや
苦労話を紹介している。ロマンスの映画の部分はありきたりのもので
特にパールハーバーだからというものには思えなかった。
昨今のテロ事件の影響で最初に米本土を攻撃した日本や当時の在米日系人
の強制収容の話もニュースで散見され、日本人としてはあまり
気持ちよいものではない。在米のアフガニスタン人、イスラム圏の
諸氏の気持ちの少しはわかるような気がする。
アメリカではテロ後、差別による犯罪が増加している。ここまでテロ組織が
肥大化しているのをとめられなかった国際社会に問題があるように思う。
今回のアメリカ文化の御値段、$17でパールハーバー。
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先日ご愛用の銀行から手紙が着いた。いつも見かける封筒で口座の残高通知と
思い開封した。何かおかしいぞ、俺宛なのか封筒を再確認した。
"あなたは1月25日にATMで$500を引き出している。この内容が正しくないなら
至急銀行に連絡をしてください。また暗証番号の扱いには十分気をつけてください。"
???
さてこのような手紙をもらうのは5年で始めて。どうも$500という高額な金額を
ATMで引き出したので銀行がおせっかいにも心配をしてくれたのだ。
確かにこの銀行の口座開設以来ATMで引き落とした最高金額でもある。
この上限の金額は私の推測では銀行の平均残高、平均引出し額などから算出
されるに違いない。
それにしても$500でこのようなチェックにひっかかるとは。。。
日本でパソコンを買う日には20万を秋葉原のATMで引き出し買い物をしたものだ。
今回のアメリカ文化の御値段、$500で警告レター。
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実はサンノゼ近郊ギルロイに温泉があるのだ。
ギルロイ大和温泉というが、ホームページがどうも消えている様子。
当局が買い上げたから温泉業もなくなったかも知れない。
新聞によると自然管理局がGirloy Hot Springsを約$2Millionで日本人開発者、
マサル セイド氏から購入した。彼は同じ値段で1988年に購入し
ていた。管理局はこの土地を州の公園管理部門に売却する予定
らしい。この温泉を含む地域をHenro Coe State Parkとして
保存していく方針に基づいての購入だそうだ。
この温泉の歴史が紹介されていた。この温泉は酪農家であるGeorge
Roop氏が1800年代末に開発した。最盛期にはホテル、離れ、レストラン、
泥風呂、プール、乗馬なども楽しめるリゾート地になり1920年代まで
営業。その後1938年にWatsonvilleの農家であるHarry Sakata氏が買取、
なんと神社も作った。彼は第二次世界大戦中収容所に抑留されたが、
戦後は生活の場を失った日系人たちにリゾート地を提供をした。その後
投資家の手に渡り、1988年にセイド氏の手に渡った。
行かれた人は思い出せるでしょうけどあの木小屋や、プールなど
かってはリゾート地だったのでしょうね。神社の記憶が
ある人はいますか??
今回のアメリカ文化の御値段、入浴できず=お値段ゼロ。
911(貿易センターテロをこう呼ぶ)後、飛行機の利用者数が激減し
経営が厳しい中小の航空会社がある。そのなかで倒産のうわさが
流れ始めた会社もある。ではその会社で貯めたマイレージはどうな
るのか?貯めたマイレージでタダ航空券など色々な特典が受けられ
るはず。実はこのような人を相手にした保険があったのだ。
Privilegeflyer.com
だ。年間$119を払うとそのマイレージプランがなくなった場合(倒産や
会社の方針で)でも年間$7500相当までの権利を補填してくれるらしい。
今回のアメリカ文化の御値段、マイレージの保険、払う価値はあるの??
一年ぐらい前かSan Jose Mercury新聞のトップページに日本人学校の
写真があったので驚いてしまった。消え行く日本文化についてだ。
2000年の国勢調査によれば、アジア系の国々の移民は増加しているのに
日系アメリカ人が減少しているのだ。日本からの移民は1900-1920の間に
は213,000人、1998年のデータでは5647人に減少している。この人数は
同時期のインド系の1/6、中国系の1/8の数。最盛期には40以上あった
全米のJapantownは今は3つになってしまった。ロスアンジェルス、サ
ンフランシスコ、サンノゼである。この中でもサンノゼはあまり活気
がない。そこで日系アメリカ人たちが集まり、古きよき日本の習慣、
文化を若い世代に伝えているいろいろな活動がある。夏休みのキャン
プで"すずめの学校"という3週間の活動がある。ここでは100人以上の
子供が集まり、日本語のしゃべり方、すしの作り方などを教えてくれ
るのだ。日本人学校ではすしの作り方は教えてくれない。
アメリカで生まれ、育った日系の子弟も日本の文化を引き継いでいく
いろいろな努力をしているのだ。赴任者の間では日本人学校、三育学
園などメジャーだが、日系アメリカ人の間ではこの"すずめの学校"は
メジャーなのかも知れない。でもアメリカの文化が混じった文化に
なるのだろうな。
今回のアメリカ文化の御値段、すずめの学校授業料はちょっと不明。
アメリカで初めて工具を買ったのは子供の自転車を購入した時。
有料で組み立ててもらうか、自分で組み立てるかを選ぶのだが
日曜大工系の私としては後者を選択。前輪の取り付け、ブレーキの
ワイヤーの調整、ペダル、ハンドル、サドルの取り付けなど結構
やることがあった。良く調べると工具がぜんぜん足りない。
六角レンチ各種、六角スパナも必要だ。日本では利用する事はほとんど
なかったがアメリカでいきなり必要になった。おまけにこれらはインチ
系。なかなか手ごわいアメリカ日曜大工。
次は下水が詰まった時。大家に連絡して業者に来てもらったのだが
約束の時間から5時間も遅れて夜の10時頃到着。下水のパイプの口を
大型スパナで開けて、俗に"スネーク"と呼ばれる螺旋状の針金を10m超
は挿入してゴミを引きづりだした。数年後また詰まり、今度は自分で
やることを決意。日曜大工屋に行く。スネークを探すとわんさとある。
手動ものから電動もの、長さも各種ある。かなり安めの手動用の物を
購入して帰宅。早速パイプの口を開けようとするがびくともしない。
力が足りないのだ。そういえば業者の人が使用していたのは持ち手が
80cm程度もあるレンチだった。日曜大工店に戻り、大型レンチも購入。
無事ふたを開け、臭い下水管にスネークをくぐらせた。この作業とて
も辛抱強くないと出来ないこともわかった。非常にゆっくりしか挿入
できないのだ。
最後は車のバンパーを電柱にぶつけへこました時。見ると結構はで
に凹んでいる。交換すると200-300ドルはかかる。バンパーの内側か
ら強くたたいてポコっと押し出す計画を立てる。これならタダだ。
バンパーの取り付けねじを確認。これは日本車だったのでインチ系
の工具は使えない。ミリ系の六角レンチを購入した。無事バンパーを
取り外し、けりを入れて元に戻した。この作戦は見事成功。
なぜ自分で作業をするようになるのか?それは業者を信用できない
からだ。時間は守らない、作業は粗い、何か壊していくなど日本では
考えにくい事が良く起きる。自然にこの程度なら自分でやろうという
事になる。さらに壊れるものが多い。築40年超の家の中は壊れるもので
一杯だ。上に述べた下水、備え付け棚の蝶つがい、ドアのノブ、フロの
タイル、コンセント、電話のジャック等寿命を過ぎているものが多い。
テレビでも日曜大工系の番組が多い。家の内装、車の手入れ等々。
そういう環境も手伝うのだろうが日曜大工系のチェーン店が実に多く
ある。
Home Depot,
Orchard Supply Hardware,
ACE Hardware,
RadioShack,
Kragen Auto Parts,
PEP BOYS
等々。これらの店で安価(日本に比べると安い)に工具、
補修部品が手に入る。また皆車で買い物をするので大物工具
だって苦にならないのだ。アメリカ人のガレージを見ると皆大きな工
具用の棚や、見せびらかすようにしてスパナ、レンチ何点セットなるも
のを広げて愛車(ぽんこつ車の場合が多いが)の手入れをしている光景
を目にする。車の手入れという観点から工具は必需品かも知れない。
工具を持つということは実用的であり、趣味にもなり、ステータス
シンボルでもあるような気がする今日この頃だ。
今回のアメリカ文化の御値段、日曜大工で大幅セービング。
カリフォルニアワイン、サンフランシスコから北東に向かう
ところにSonoma Countyがある。カリフォルニアワインの
産地でもある。ここで作られるワインの量はカリフォルニア全州
の10%程度。以外に少ないが、それだけ高級でもあるのだ。
毎年8月頃収穫されるのでその頃見学するのが良い。
1861年、ハンガリからの亡命者Count Agoston Horaszthy氏が
300ものぶどうの切木をSonoma Countyに持ち込んだのが始まり
といわれている。カベルネソービニオン、シャードネ、ピノー
などフランスワインでもおなじみに銘柄にまじりジンファンデル
(Zinfandel)という種類のワインも有名。このジンファンデルの
オリジンは以外にも今まで明らかになっておらず、ワインの記事
を見てもなぞの種類という不思議な存在だった。ところが最近DNA
鑑定を行い生まれの地が判明した。クロアチアだったのだ。
さてSomona Countyからはなれているこのシリコンバレー
も山奥に行くとワイナリが結構ある。なかにはSonomaで育った
ぶどうを利用して作ったワインもあるが、シリコンバレーの土で
そだったワインも時々お目にかかる。ハイテクとワインという組
み合わせもなかなか面白い。シリコンバレーの有名どころは
Ridge Wine。
おそらく近隣では一番山奥にあるワイナリだ。週末になると
無料の試飲(テイスティング)もでき、なかなかよろしい。
本日のコースという感じで決められている4,5種類のワインを
楽しめる。少量だが5種類も飲むと一杯分ぐらいにはなっている。
帰りの山道には注意が必要だ。
このRidge Wineあまり多く知られていない事実がある。
実は日本の会社が経営しているのだ。あのボンカレーと
同じなのだ。これには驚いた。
今回のアメリカ文化の御値段、テースティングはただ。
2001年10月、大リーグサンフランシスコジャイアンツの
Larry Bondsが打ったシーズン記録73本目のホームランボールが
サンフランシスコの球場の外野の立ち席に飛び込んだ。
一端Popovさんのグラブに収まったように見えたこの
ボール、その後落下、周囲の人々がボールを追ってしゃが
みこんだ。
しばらくして小柄な日系人(Hayashiさん)がボールを拾い
上げ、満面の笑顔でその記念すべきボールを握り締めTVカメラの
ほうに向けていた。当事Bonds選手がシーズンのホームラン記録を
更新中でこのボールの価値は一億円はくだらないと言われた。
警備員に付き添われて球場内の事務所に向かったHayashiさんの
姿がテレビに放映されていた。
ここで腹の虫が収まらないPopovさん、ボールは一度自分のグラブ
に収まっており、このボールの所有権を求めて裁判を起こした。
Hayashiさんのほうも取られてはかなわない、弁護士を立てて
争うことに。
裁判では当事のTV放映のビデオが証拠として取り上げられ、
Popovさんのグラブのキャッチは有効なのか無効なのかプロ野球
の審判のコメントも証言に。(私から見ると落球と思われる)
一年にも及ぶ審議の途中でボールを処分して二人で金額を分ける
妥協案も提案されたがPopovさんは頑固にボールの所有権を主張、
判決を待つことになった。その判決がでたのがクリスマスも迫った
12月。判決はボールを処分してその金額を二人で分けろというもの。
この判決はアメリカにおいては珍しく"勇気ある判決"とされている。
ひとつの物体の所有権を分けることはできないので通常はどちらかが
勝つというのがアメリカ流の考え方らしい。
一年以上に及ぶそれぞれの係争費用はPopovさんは2500万円以上、
一方Hayashiさんも1200万円以上。こんなに金をかけてどうするの?
バブルもはじけた今、このボールの価値のみではおそらく両者の
費用はまかなえないとも言われている。ちなみにバブル期の98年、
Mark McGwireの70本目のホームランボールは3億円以上の値がついた。
Popovさんは裁判費用をまかなうためにこの件について本の
執筆を考えているらしい。なんとも不幸なお二人。あなたも拾って
訴えられたらどうする?
今回のアメリカ文化のお値段、ホームランボールで借金か?
最近このボールが裁判官の指示通リ競売にかけられら$450,000(確か)
で落札。この金額を二人で二等分にする。しかし所得税控除後、
双方とも弁護士の費用を100%捻出はできないといわれている。
本当拾い損のボールだったのだ。足りない分はテレビに出演、本を書くなど
するしかない。
なおボールは金持ち野球マニアの手に。
今回のアメリカ文化のお値段、ホームランボールで本当に借金人生。
ケンタッキーフライドチキン(KFC)の鳥肉の扱い方について
米国内の動物擁護団体からけちがつけられている。
現在KFCの鳥たちは電気ショックで気絶させられ、首を
切られて処理される。この団体の言い分は完全に気絶し
ていないうちに首を切られる鳥がいる可能性と非常に
狭く、空気の循環が悪い環境で飼育されている事について
の改善を求めている。"鳥を殺すな"と決して言わないところが
肉食アメリカ人の都合の良さ、また自分たちの考えを世に
問うというのもアメリカ人ならばでの主張の強さ。
ケンタッキーさん、この警告を無視をすることもできず以下のような
変更を発表する羽目に。
鳥たちには十分なえさ、より広い空間、よりきれいな空気を
与える。また電気ショックではなく、二酸化炭素を利用し絞める
事も検討。この時の鳥、消費者、作業者の安全性を政府に打診
する。
アメリカではこの手の動物や弱者擁護団体の発言力が
大変強い。言われた相手も無視する事ができず改善策を
提案する。実はKFCでは鳥の飼育、処理はすべて下請け業者
が行っているのだが、擁護団体の目は親会社に行くのだ。
この前、アメリカ人に馬刺しは美味いと言ったらひどく怒られた。
怒られる前に馬は若いのか、年寄りかと聞かれた
がそれはわからない、食べるなら若いのがよいと言ったから
さらに怒ってしまった。すかさず牛はなんで食べて良いのかと
切り返すと、このアメリカ人は牛は"ばか"だから良い?
(牛の擁護団体が聞いたら大変!)と訳のわからない返事。両者とも
酔っ払っていたのでこの後はすずめを食ったとかあの国では犬も食べる
とか、恐ろしい話になってしまい収拾がつかなくなってしまった。結局私
がおごる事になり一見落着。
今回のアメリカ文化のお値段、食文化の話は高くつくぞ。
"御搭乗ありがとうございます。機内は禁煙です。それでも吸い
たい場合は翼の上でどうぞ。"
機内乗務員からこんな冗談が出るのはこの飛行機会社以外
ないだろう。アメリカ国内線専門のSouthwest Airlines.
従業員約35000人、安価なチケットを売り物にこの絶不調の
航空業界の中で利益を出している数少ない航空会社だ。
1971年創業、毎日58の都市から2700便を運行。
他の瀕死寸前の航空会社と異なりユニークな経営方針を貫い
ている。
1. 飛行機は一機種、ボーイング737のみ。
2002年度は$5.5B(約5500億円)の収入、$241M(約241億円)の利益。この同時期、
大手の航空会社の累計損失は$9B(9000億円)以上になっている。この大不況の
中ちょっと光っている航空会社だ。でも今度の出張はSouthwest便がないので
Unitedになってしまった。911以後初めてだ。くわばらくわばら。
今回のアメリカ文化のお値段、安価、安定経営の航空会社で安心出張。
毎年日本の親戚から地元の特産のラーメンを送ってもらっている。しかし今年は
ラーメンは届かず、一通の手紙が当局からきた。農業省(department of Agriculture)から
だ。米国に輸入が禁じられている鳥肉が入っているので輸入できない旨の通知。
送リ主へ返却するという。こうなる可能性はあるかと思っていたが何も寒天入り麺のラーメンを
狙わなくてもよいのに。
しかしアメリカはずるい。日本が狂牛病を理由に牛肉の日本輸入を禁止しているので
輸入再開を陳情している。しかしながら有効な対策を用意しているわけではない。その反面、
今回のこの寒天入りラーメンの悲劇の原因となった鳥、牛の輸入を禁じている。来る物を拒み、
出すものは出すというこの姿勢はよろしくない。
このおかげでアメリカ内でカレーの悲劇も起きている。アメリカで購入できる日本のカレーのルー。
これには牛、豚の成分はまったく入っていないのだ。これらのルーの味は本家の物とは違う事を
知っている人はいるだろうか。これは隠れた悲劇なのだ。
今回のアメリカ文化のお値段、消えていったラーメンの郵便代
食堂のメニューで"Dolphin Free Tuna Sandwitch"というメニューを
見てしまった。"イルカ肉を含まないツナサンド"だ。なんだこれは?ツナサンドってイルカ肉が
混じっているのがあるのか?そういえば日本では食用イルカがあると聞いたことがあるが、アメリカ人が
イルカを食べるなんて考えにくい。アメリカ人に聞いても知らないとの返事。謎は深まるばかり。
台所にあったツナ缶を眺めて見るとなんと"Dolphin Free"と書いてあるではないか?
実はツナ缶にはイルカ肉が混じっているのが通例で、動物擁護団体からのお達しでツナ肉100%に
なりこのような表示が追加になったのだろうか?ムムム。
インターネットで調べていくと面白い事がわかった。一部の漁業地域ではマグロを網で捕獲する時に
イルカも網に引っかかってしまうらしい。この地域、東太平洋ではマグロとツナの行動海域が重なるらしく
マグロ漁業の際に不要なイルカを捕獲し、殺してしまう可能性がある。自然保護団体、有識者たちの
間では減少するイルカの人口に歯止めをかける意味でこの方式のマグロ業の改善を求めていた。1970
年代の事だ。その流れのなかでアメリカは1990年にイルカ保護に関する消費者情報条例を制定、また
1992年には近隣10カ国でイルカ保護協定(La Jolla Agreement)も結ばれた。
このなかで"Dolphin Free"の定義がされているらしい。マグロを網で漁業中、イルカを囲い込
まない事らしい。これらの運用からイルカの死亡数は減少傾向を見せ、現在ではこの水準で問題がな
いという意見も出る状況になっている。
ということで"Dolphin Free"とはマグロ業の時にイルカが犠牲になっていないという事
の印である。
今回のアメリカ文化のお値段、Dolphin Freeのツナ缶は割り高?
カリフォルニア(CA)州Irvine市を本拠地とするハンバーガーチェーンだ。CA州ではずいぶん有名な
ファーストフードである。冷凍の食材を使用せず、新鮮な肉、野菜を豊富に使ったハンバーガー
はとても美味である。表の経営は順調だが、経営陣の確執が表ざたになってしまった。
このハンバーガーチェーンは1948年にEtherとHarry Synder夫妻が始めた
もの。76年に夫のHarry氏が他界、その後二人の息子が経営に参加していたが、二人とも90
年代に他界。現在では創始者である86才のEther Synder女史が社長。会社の経営は
社長のSydner女史、副社長Mark Taylor、副社長Richard Boydの三人で
切り回していたが、Boyd氏がTaylor氏とSynder女史の遺産相続人である孫娘のMartinez
を相手に訴えを起こした。この二人が86才で老弱しているSynder女史から会社の経営を奪
おうとしているという内容だ。訴えられた側も負けてはいない。Boyd氏を詐欺と横領で訴え、かつ
Boyd氏を首にしたのだ。血には血をの醜い争いだ。
裁判での決着はまだこれからだが孫娘のMartinezは会社の25%の株を所有しており
今後12年に渡り、残りの株を相続する事になっている。同族会社経営を貫きたいのだろう。
これに対して経営に貢献し、かつ会社の株の2/3の共同の管財人であるBoyd氏としては
許せぬ事であったのでは。
今回のアメリカ文化のお値段、内紛でのハンバーガーの値上がりはゴメンだぞ
アメリカにもレストランは山ほどある。時には不気味な名前に遭遇することがある。
私のお勧め?のレストランをいくつか紹介しよう。
ひとつはミミズカフェ。誰も入りたくないだろう。実はこれはチェーンのレストランで
正式な名前は"Mimi’s Cafe”だ。私は最初に日本人から"ミミズカフェの
ハンバーガーがおいしいと聞いた時は冗談だと思った。日本人が発音するから
"ミミズ"になるのであってアメリカ人が発音すればちゃんと"ミミーズカフェ"となるのだ。
もうひとつは"やみ寿司"だ。これはちょっと興味をそそる。何がでるのか楽しみだ。
これも正式には"Yummy Sushi"だ。日本人が発音するとヤミ寿司
になり、"今度やみ寿司に行こうか?"と聞かれた時は思わず"行こう"と答えて
しまった。
両者に共通しているのは最初に日本人の発音で名前を聞くことが大切である。
アメリカ人から聞けばこのような誤解はおきないだろう。
今回のアメリカ文化のお値段、ミミズカフェは安くておいしい?
昨今の石油の値上がりへの市場の対応はすばらしい。スタンドの価格は石油市場
の動きに連動して必ず翌日には反映される。こんなきびきびとした仕事を部下がして
くれれば最高だ。
スタンドには3種類のガソリン(松竹梅)とディーゼルの価格が看板に表示されるのが
一般的。
$3.32(レギュラー(梅))、 $3.42(竹)、$3.52(ハイオク(松))、
$3.40(ディーゼル)という具合だ。
看板のそれぞれ数字はプレートに印刷されており、スタンドの兄ちゃんがプレートを
入れ替える事で価格の表示変更をする。ところが最近急に$3を超え始め、3の
プレートが足りなくなっている模様だ。今日もいくつかのスタンドで手書きの"3"のプレート
を見た。各スタントではすべての組み合わせができるように潤沢にプレートをそろえ
ているわけではないのだ。昔$2を超えた時も2が不足し、手書きの2のプレート
も散見した。$4も近いといううわさもあり、スタンドは4のプレートを用意する事を
勧める。
今回のアメリカ文化のお値段、ガソリンは高い!
Southwest Airlinesでは離陸前の非常口、シートベルト、酸素マスク
の使用説明にユーモラスなコメントをつけてくれる乗務員が多い。
いつも英語の勉強代わりに聞いている。先日乗った時はこの
コメントの嵐で今まででの中で一番面白かった。
いつものように女性乗務員の放送が始まったのだがいきなり
”輪ゴムで止めた100ドル札の丸束を忘れた人はいませんか?”
(これを聞くと皆顔を上げて前をみますよね)
"残っているのは輪ゴムだけよ。でも皆前を向いてくれたわね。
これから設備の説明を始めます!"
"緊急時には非常口に向けて(床にある)ディスコライトが
点灯します。これにそって非常口に向かって避難してください"
"万が一水上着陸した時にそなえて皆さんには小さなビキニを
用意しています。これは頭からかぶります。ワンサイズですが
調整する時は左右の管に息を吹き込んでください"
酸素マスクの部分は残念ながら聞き取れず。
"皆さんの空の旅を快適にするため何かできる事があれば何なりと
申しつけ下さい。ただし着陸後に限ります。"
極めつけはこの放送の最後の部分。丁度滑走路に入り、離陸の
為加速を開始した時だった。乗務員も専用シートに着席だ。
"今日は最後のフライトで乗務員も大変疲れているの。
ピーナッツを配る元気もないの。今から床に置くから自分たちで
勝手に取ってね。"
5cm四方のスナックサイズのピーナッツがまとめて入った透明な
ビニール袋をいくつか床に投げ出した。当然離陸の為加速中
なのでこの袋、後方へ滑っていく、私は窓側に座っていたので
この袋を見ることはできなかったが私の通路側の乗客が袋を
破り、私にピーナッツを渡してくれた。飛行機は離陸し、機首が
上を向きその袋はさらに後方へ滑っていったのだった。見事。
食べ物を床に転がすとは。その後は通常通リ笑みを浮かべて
機内サービスをちゃんとやってくれてました。もう一度あの乗務員
の放送を聞きたい。
今回のアメリカ文化のお値段、ピーナッツはそれでもタダ。
アメリカ生まれの人気子供番組Sesame Street。日本でも人気があると
聞いている。1969年に始まり、Big Bird人形も初年度から登場している。
この等身大(以上)の人形には男性が入っている。この人の名前はCaroll
Spinney。今年74才でBig Bird歴40年になるのだ。
彼がかぶる上半身の衣装は約12kg.また視界はゼロ。Big Birdの
口は彼の手で動かし、まばたきは針金で小指で操作する。
Oscar the Grouchも彼が演出する。
40年たってもBig Birdはいつも6才だが中身はおじいさんでした。
さすが定年不問のアメリカ!
彼の健康もBig Birdの衣装によるところが多いのだろうな。
今回のアメリカ文化のお値段、退職金はもらえるの?
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2. サンフランシスコなど大手の飛行場は利用しない
サンノゼや、オークランドなどの準大手の飛行場が中心(安い)
3. 他の航空会社が急激な成長するなかで手堅く慎重に展開
4. インターネット経由の発券を推進
5. 人件費も押さえる。業界大手に比べ給料が安い
経験10年のベテランパイロットの年収は$148,824、
これがUnited Airlinesでは$196,236
6. 従業員を大切に。株式オプション、従業員パーティなどあり
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