1億円の以上の豪邸を現金で購入する人が出てくるこのシリコンバレーでは ストックオプションは当たり前になりつつある。この制度で現金を手に入れ てしまうのだ。この制度はハイテク企業において優秀な人材を確保し、やる気を起こす ための道具となっており、ハイテク企業が集中するシリコンバレーでは常套手段だ。 昔は管理職以上の特権であったが最近は一般社員へとすそが広がりつつある。
では具体的にはどうなっているのか?まず上場している企業としていない企業とでは 差がある。上場していない企業(pre-IPO Company, Inital Public Offering前) では採用時に数万株を格安もしくはタダでオプションとしてもらう。のちにこの会社が 上場すれば一株最低でも$10程度になる。上場時にすぐすべてを売却できるわけではなく、 vesting periodと呼ばれる一定期間保持を義務づける期間がある。通常上場後半年後に 10-25%程度売却可能になり、およそ3-4年で全額売却できるらしい。上場後も会社が株を ボーナス代わりに支給する事も多く、会社としてもなるべく人材を長期的に確保する 手段を講ずる。また上場前に買収される場合もあり、この場合は社員のオプションを どのように扱うかはケースバイケースのようだ。ただ会社がつぶれれば紙切れ同然に なってしまうよりはずいぶんましなはずだ。
すでに上場している会社の場合は採用時に自社株数千株のオプションをもらう。 もらう株数は肩書きに比例するのが普通である。この株もすぐ売却できるわけではなく、 vesting periodがありのちに売却できる。ただし値上がり分のみが自分の利益になるので もしvesting period後株価が変らない、もしくは値下がりしたら利益はなしとなる。 ただ、会社がつぶれる可能性は少ないので長期保有すればいつかは利益がでるのでは。
上記のように自社株を特別な権利付きでもらうのをストックオプションと呼んでいる。 調査会社のデータ(母数は250会社以上)によればmanagerクラスの管理職で採用 (500-5000人規模の会社)された場合、平均で4308株のオプションが与えられ、 その時点でのオプションの株価は$179,000(約1800万円)となっている。 株価は7年で倍になるといわれており7年後にこの1800万円の利益がでるという 皮算用ができる。株価が3倍になれば3600万円となるのだ。また31人以下の会社に 採用された場合なら33,402株のオプションが与えられ、株価は$29,648(約300万円) となっている。このような小さな会社はpre-IPOの会社であり、一株$1程度の計算になる。 しかし上場すれば通常$10以上、$100以上にもなると3億円にもなり、税金を差し引いても 豪邸が現金で買える。
これだけの金額をもらう、もらえそうとなると売却時期、運用、税金対策も必要だ。
最近この手もお助けサイトも出てき始めた。
http://www.mystockoptions.com
この手のサイトは有料が多い。含み資産を持つ人が利用するので金が取れるのだろう。
(本データはSan Jose Mercury新聞からの抜粋です)
今回のアメリカ文化の御値段、私はオプションゼロ。