「春の窓から」


夢見る私を 冷たくそっと さいて下さい

生ぬるいチーズを 切るように

瞬く間に 全てを解らせて下さい

満ち足りた私にも


窓を開けると あたたかい夜風が舞い込みました

たべものを くれました

涙の止むまで あなたはお話してくれました


夜の瞳が こわれました

あしたは 散歩をしたい けやき並木

ずーっと ずーっと 歩いたら

青い空へと 落ちてゆきたい


1996

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