「重なりあうもの」


重なりあうように

想いや出来事が連なる


夜になれば 重なりをほどいたり

重なりのまま 眺めてみたり

人に誘われたり 叱られれば

また 違うように見たり 見間違えたり


これからのことは 自分の思うように

他人の思うようにも なるように


また夜に 重なりをほどいてみる

日々の流れのなかでは そのままになりそうな

そんな重なりを 眺めてみたり

箱に入れて しまってみたり

1999 9

POEMS LIST

[a modest shellwork]