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日経文化欄、淀川長治氏による黒澤明監督の思い出。中ほどから読みはじめたら、どうにも情景が理解できない部分がある。「その日は曇り空で、太陽が月に照らされて目の前の富士山が輝いていて、それがあんまりきれいだったので、」というのだ。
例の淀川節かと思おうとしたが、いくらなんでも論理的に破綻している。やっぱり高齢の影響が出始めたか、と別パートに目を移したら、なんだこっちにつながるのか。本当はこういう2つの文だった。「その日は曇り空で、太陽が出てくるまで待つことになった。」「夜中に月を見ていて、月に照らされて目の前の富士山が輝いていて、それがあんまりきれいだったので、」
日経のレイアウトも少し悪いんじゃないだろうか。写真が間にはいって、泣き別れになってる。
淀川さん、惚けさせちゃってごめんなさい。しみじみと読みました。