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石坂晴海氏の「その先の恋愛論(35)」(『アミューズ』1998/10/14)が笑える。

少子化問題を解決するには、結婚を増やせばよい、そのためには「既婚者不倫優遇制度」を作るしかない、というのだ。
具体的優遇策として、不倫手当て、税金の不倫控除、ホテルやレストランの割引優待券、地下鉄やバスの不倫パス、等々が提案されている。

これを導く立論には、単に笑ってすませられない、本質的な問題提起を含んでいる、と思った。

曰く、
・なぜ若者が結婚しないかというと、結婚すると人生がつまらなくなるからである。
・それは結婚が、健全すぎるという歪みを持っているからだ。
・健全という歪みを直すには不健全しかない。
・結婚には不倫を対にしないと、人生がリアリティーを失って歪む。