990505
一昨日、横浜のズーラシアに行ってきた。オープンしたばかりの市立動物園。

ゴールデンウイーク中全国でも恐らく指折りの人込みに行ったのが愚かといえば愚かなのだが、それにしてもひどかった。
そもそもはいる前から一苦労。JR横浜線中山駅からバスに乗るつもりがあまりの待ち時間に諦め、1時間弱歩いて到着(途中の「県立四季の森公園」はよかった)。
当然、園内も大変な人の数。それでも動物がよく見られるなら耐えられるのだが、なかなか見えない。

広大な自然の中の動物園だというから、動物たちも相当広い活動エリアを与えられているのかなと、サファリパークに近いものを想像していたのが大間違い。見せ方自体は上野動物園と変わらず、多くの動物は檻の中(少し檻が大きいと言えば言えるが)だし、それ以外も、上野の象や猿と同じ方式。それでいて、竹垣やら人工の岩やらやたらに視野を遮るものがあり、上野のようにはよく見えないのだ。
工夫したらしきものとして、一部の動物の所にはガラス窓付きの見物小屋がある。間近で生態をよく見るための施設なのだろうが、肝心の動物はこの窓の所になど全然来やしない。しかも、この小屋のすぐ隣のオープンスペースからの方がその動物はよく見えるのだ。
シンガポールのナイトサファリにも同じような窓はあったが、これは見事に機能していた。動物の生態について、あちらの方がよく研究しているんじゃないだろうか。

広さについても、確かに広いが要は人の移動距離が長いだけ。ならばせめて移動しやすければと思うが、園内の案内表示も不備。動物たちのゾーンもトイレも出口も、どちらに進めば何があるのか全くといっていいほど分からない。自然には看板がないから、というコンセプトだとしたらアホらしい。檻がなくてどこに何が現れるか分からない動物園だけだ、そう言っていいのは。

都会の中で動物を自然のままに見せることなど所詮無理な話。入場料を払っている客にきっちり動物を見せることが何より基本だろう。
今さらながら、上野動物園は大したものなのだと思った。長い年月をかけて蓄積されたノウハウがあるのだろう。

 

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