icon 赤ちゃんとそのお母さんの状況報告 icon

一応、一週間に一回ぐらいは更新したいと思います。
一部の写真をザウルスで撮っているので、映りが悪くてすみません。
(けして被写体の問題ではありません)

※ 出産予定日は、2000年2月25日(金)です。

2/11(金)

 今更ながらに定期検診。心拍数152/分、子宮底長36センチ、異常なし。逆子は治っておらず。助産婦さんから、逆子が治ることについて "Miracle will happen !" と励まされましたが、逆子が治るっていうのはやっぱりミラクルなんですねと、逆の意味で認識。

 左の写真は2月15日撮影の妊娠末期の奥さん。お腹はもう、本当に限界です。(逆光のため、非常に見づらい写真ですみません。。。)

2/8(火)

 逆子でも自然分娩で産ませるのが得意な先生に会いに行きました。お名前は Dr.Bloomfield(だったよな?!)。研究者チックな方で、アメリカ人のわりには日本人並の早足で廊下をスタスタと歩く姿が、とても印象的でした(先生はすごく忙しいらしく、毎日4時間くらいしか寝ていないそうです)。

 で、さっそくうちの奥さんが逆子のまま自然分娩にトライすることについて、見解を伺いました。以下、先生のコメントを要約すると、1).逆子でも自然分娩で産めないことはないが、頭がつかえたり、へその緒が締め付けられたり、危険はある。Cleveland Clinic には10人の産婦人科の先生がいるが、10人のうち7人は逆子の場合は即帝王切開で、自然分娩にはトライしない。先生(Dr.Bloomfield)が病院にいるときに陣痛が起きればいいが、そうでない場合は自動的に帝王切開になってしまう確率が高い。なお、陣痛促進剤を使って、先生がいるときに無理やり陣痛を起こし生むような方法は、赤ちゃんへの影響を考えるとお勧めできない。2).逆子での自然分娩にトライできるのは、赤ちゃんの体重が1800グラムから3800グラムの間である。うちの赤ちゃんはすでに3500グラムあり、この時期の赤ちゃんは1週間で300グラム成長することを考えると、あと1週間以内に陣痛がこなければ、自然分娩は困難である、とのことでした。つまり、簡単にいうと帝王切開以外にはほとんど道はないのでした。

 ということで、逆子ディスカッションのあとは、即、手術の日取り決めに入りました。Dr.Bloomfieldによると、手術の日はできるだけ出産予定日に近いほうがよいらしく、すくなくとも39週目以降である必要がある、とのこと。そういった医学的な側面と、あとは正直ベースで私の学校の授業の都合と日本人看護婦さんの都合という極めて事務的な側面で、手術日時は2月23日(水)朝8時(日本時間で23日夜10時)に決定! ちなみに、手術時間は40分くらいだそうですが、赤ちゃんそのものは手術開始後5分後には出て来てしまうらしいです。ということは、2000年2月23日(水)午前8時05分(日本時間2000年2月23日(水)午後10時05分)に赤ちゃん誕生です。赤ちゃんの誕生日を自分で決めるのって、なんかヘンですね。しかも自分の授業の予定で決めてしまうなんて、ちょっと罪悪感あり。。。 しかし、お父さんも忙しいのです。致し方あるまい。。。なお執刀医は、今回お世話になったDr.Bloomfieldです。

 Dr.Bloomfieldによれば、これからでも逆子が治る確率は10%くらいある、とのこと。しかし、ぼくらにしてみれば、どうしても自然分娩をしたいわけでもなく、かえって帝王切開なら帝王切開とビシッと決めてもらったほうが気持ちがいいし、もう気分的には「今さら逆子が治っても。。。」という感じです。1月28日から始まった逆子騒動は、こうして一応の幕を閉じたのでした。。。

2/5(土)

 お昼過ぎ、「赤ちゃんがぜんぜん動かない」ということで、念のため病院へ。心音を調べた結果、異常なしでした。昨日、あんなにムギューってやられたから、赤ちゃんもきっと疲れてしまったのでしょう。

2/4(金)

 1月28日に逆子になっていることが発覚したうちの赤ちゃん。日本にはそういう先生がいるのかどうか、よくわかりませんが、アメリカでは逆子を治すテクニックをもったお医者さんがいるらしく、2月4日、そのお医者さんに診てもらいました。ちなみに、逆子を治すことを英語では Version と言い、逆子を治すお医者さんのことを Versionist と呼ぶそうです。

 当日、Version を受ける前に、朝8:00より超音波の検査がありました。もう出産間近で赤ちゃんもだいぶ大きくなっているため、頭だけ、足だけなど、体の部分部分しか写りません。技術士さんが、頭の直径、太ももの長さなどを、コンピュータ上で擬似的に測ります。それらの数値から導きだされたうちの赤ちゃんの推定体重は何と3480グラム。妊娠37週でここまでの体重があると、アメリカ人の赤ちゃんに混じっても、上位10%のうちに入る大きいな赤ちゃんなんだそうです。自分も生まれたときはかなり大きめの赤ちゃんだったそうなので、ひょっとするとこういうのは遺伝するものなのかもしれません。また、技術士さんによると、髪の毛が生えている、とのこと。ぼくはモニターを一生懸命見ていましたが、さっぱりわかりませんでした。。。 引き続き助産婦さんの定期検診。心音なども異常はなさそうです。

 そしていよいよ11時からVersionの始まりです。まず、お母さんのお腹に赤ちゃんの心音をモニターする装置と、陣痛が始まっていないかどうかをモニターする装置がくっつけられました(ジーコ、ジーコと紙がでてきて、グラフでわかるもの)。既にここまでで、想像したよりだいぶモノモノしい雰囲気です。それから、「お母さんがリラックスする」効果があるという注射が打たれ、さらに何かあったときにすぐに液体の薬を投与できるように、腕の静脈には点滴のときのようにパイプがつながれました。これでようやく準備完了らしいのですが、結構大作業なんですね。。。私はすでにいたたまれない気持ちでいっぱいでした。

 しばらくしてVersionistの先生が登場。やさしそうないい方でした(こちらの先生は、みんなそうだけど)。結局、Versionistの先生と、いつもの助産婦さん、看護婦の方二人の計4人で作業(?)にあたります。

 日本で買った出産の本を読むと、日本では逆子になると、「逆子体操」をするようです。それから、逆子を治す「ツボ」なんかも載っていて、そのツボを刺激すると、赤ちゃんが動きやすくなったりもするそうです。そんな本を読んでいたからか、私は先入観的に、「アメリカで逆子を治すというのも、どちらかというと気功みたいなもんなのかな」と思ってました。いつのまにか赤ちゃんがクルンと回って、「あ〜ら、なおっちゃいました」みたいな。。。 しかし、そこは西洋医学、実際のVersionというのは、極めて物理的なものでした。先生がお母さんのお腹を、ほとんど全身の力をこめて、「ムギュー」と押します。そのとき、お母さんのお腹は、人間のお尻に敷かれた海水浴のビーチボールぐらい形がいびつになりました。傍目で見ていても、本当に痛そうでした(実際にかなり痛かったみたいです)。こりゃあー、あらかじめリラックスする注射ぐらい打たないと、ダメだわけだよ。。。

 で、途中の経過は省きますが、15分くらいトライしてみたものの、赤ちゃんの逆子は治りませんでした。お尻がスッポリとお母さんのお腹の下側にはまってしまって、まったく動かないようです。助産婦さん曰く、"Stubborn baby!"だそうです。で、今後の対応を先生方と協議した結果、「逆子でも自然分娩で産ませるのが得意な先生がいるので、その先生に相談してみよう」ということになりました。さすが世界に名だたるCleveland Clinic、いろんな先生がいるもんですねー。

1/28(金)

 1月24日頃、奥さんが「お腹が張る」と言い出しました。私が触ってみると、確かに全体的にいつもより固い気がするし、さらにおへその周りに、ものすごく固い部分があります。病院に連絡をすると、「陣痛ではないので、しばらく自宅で安静にして、金曜日(1月28日)に念のため病院に来てください」とのこと。私たちは、そのまま金曜日を待ったのでありました。

 さて、1月28日金曜日、アパートが停電し、電動シャッターのためガレージから車が出せないというトラブルにみまわれたものの、なんとか病院につきました。助産婦さんが来る前に、看護婦さんと話しをしていたら、「羊水が足りないから、お腹が張るのかもしれない。水をたくさん飲んだほうがよい」だの、「とにかく家では安静にしていること」だの、いろいろアドバイスをされました。わたしのほうも、「ああ、もうすぐ子供が産まれるのだなあ。安静にさせてあげないと、いかんのだなあ」と看護婦さんの言葉に、一応身を引き締めたのでした。何をかくそう、この時点では、私達も看護婦さんも、単純に「もうすぐ赤ちゃんが産まれるから、お腹も張っているのだ」というふうに考え、そのことに何の疑問も持たなかったのでありました。

 しばらくして助産婦さんがやってきました。助産婦さんに状況を説明すると、「お腹をだして、寝てください」とのこと。奥さんがお腹を出して診察台に寝転がると、助産婦さんはお腹を手でさわって、何やら調べている様子。しばらくすると、今度は超音波の機械を持ち出して、さらにお腹を調べています。超音波のモニターに、赤ちゃんの背骨がばっちり写る。もう、こんなに大きいんですね。。。 しかし、背中が見つかったのはいいのですが、頭がなかなか見つかりません。前に検診を受けたときには、確か頭はお腹の右下のほうだったはずだけど。。。 しばらくして、すいかのような物体が画面に写る。「頭はここ」と助産婦さんが言ったのはいいのですが、その時超音波の発信器は、お腹の右下ではなく、おへその真横にあったのでした。

 ということで、うちの元気のいい赤ちゃんは、1月21日の検診が終わった後に、いつのまにか逆子になっていました。おへそのそばにあった固い部分は、ずばり頭だったのです。まったく予期していなかった事態に、しばし唖然。。。 助産婦さんの説明によると、アメリカでは逆子を治すテクニックをもったお医者さんがいるらしく、「今度の金曜日(2月4日)に、そのお医者さんが赤ちゃんの位置を正常に戻すようにトライしてみる」とのこと。ただし、もちろん確実に治るわけではないので、「もし直らなかったら、そのときは帝王切開になる」し、その場合は、2月4日の段階で帝王切開の手術日を決めてしまうのだそうです。

 いや〜、しかし、今までの経過からみて、このまますんなり産まれてくるのかと思ったら、なかなかどうしてドラマチックな展開です。実はこの文章を書いているのは2月3日なのですが、明日、運命が決まるかと思うと、けっこうドキドキです。

1/21(金)

 1月19日、日本からたくさんのベビー用品を持って、奥さんのお兄さんがクリーブランドに到着(本当にどうもありがとうございました)。これで、洋服からミルク保温器、体温計まで揃い、準備万端といった感じです。それから、SONYのデジタルビデオカメラも来ちゃいました。これからは、各種写真の画質がもうちょっと良くなると思います。

 1月21日、病院(Cleveland Clinic Foundation)へ定期検診にいってきました。お母さんの体重は2週間前より700g増。赤ちゃんの心拍数は1分間に132回とのことでした。それと、お母さんのお腹の縦の長さを測ってみたら、32センチでした。これは、平均よりちょっと短めの長さだそうで、念のため、次回超音波で赤ちゃんを見てみるそうです。しかし助産婦さんの見解としては、「奥さんの背が小さいから、お腹の縦の長さも短いのでしょう」とのこと。そりゃそうだ。ぼくら日本人なんだから、アメリカ人と一緒にされてもねえ。まあ、大丈夫でしょう。

 いよいよ予定日が近いということで、今回の検診では、出産方法の話題になりました。助産婦さん曰く、「病院はあなたたちの意向を尊重するので、どういう出産方法がよいか、希望を教えて欲しい」とのこと。こちらにいる日本人の看護婦さんからは、「無痛分娩しかやってません」的な説明を聞いていたので、ぼくたちとしては、「え、やっぱり無痛分娩以外もやってるんですか?」という感じでした。様々な出産方法とそれぞれの良いところ、悪いところを先生から伺い、奥さんとこれからゆっくり考えることにしました。

 せっかくデジタルビデオカメラが来たので、もう一枚、奥さんの写真を貼っておきます。タイトルは、「料理にいそしむ奥さん」です(う〜ん、まるでタレントのようだ!!)。

1/12(水)

 育児に必要な大道具(ベビーカー、ベビーバス、ふとん、マットレス等々)を一気に買ってきました。
 ベビーカーはいわゆるA型(首がすわらなくても使えるもの)を買いました。 雑誌から推測するに、日本で買うとかなり高そうですが、さすがアメリカ、結構安く買うことができました。 一応折りたたみ式ですが、折りたたんでもすごく大きい。男性はともかく、女性はちょっと持ち上げるのが大変かもしれません。
 ベビーバスは、いわゆるキッチンのシンクにスポッとはまるものです。日本ではそういうお風呂の入れ方、しないのかな? よくわからないですけど、アメリカではこれが一般的なやり方のようです。これも大した値段ではありませんでした。
 ふとん、マットレス。マットレスは、すぐに決まりましたが、ふとんは気に入ったかわいいデザインのものがなく、結構探しました。結局、「べビざラス」という「トイざラス」の姉妹店のようなお店で、くまとうさぎの絵が入ったものを、どうにか購入しました。

1/7(金)

 病院に定期検診に行ってきました(出産まで2ヶ月を切ったため、今月は2週間に1回、来月は毎週検診です)。 現在妊娠33週目(8ヶ月と1週)で、体重は平常時より9kg増でした。 体重が増えすぎではないかと思いましたが、助産婦さんによると、「とてもいいペース」だそうで、特に気にすることはなさそうです。 また、赤ちゃんの心拍は、144/分(120〜160の間が普通)だそうです。 
 そろそろ赤ちゃんの頭が下になっていてもよいころということで、助産婦さんに頭の位置を調べてもらいました。 触診によると、現在赤ちゃんは頭を右下、背中を左下にして、お腹の中にいるようです(いわゆる逆子の心配はなさそうです)。 某雑誌に、「この時期になると、お母さんのお腹に耳をあてると赤ちゃんの心音が聞こえる」と書いてあったので、 ためしに私が左下腹部に耳をあててみたら、確かに心音が聞こえました(^^)。
 助産婦さんによると、経過も順調なので帝王切開などはせず、このまま出産するそうです。
12/24(金) 現在妊娠31週目(7ヶ月と3週)だそうです。体重は平常時より8kg増、お腹の周りは90cmです。本人は写真のとおり、いたって元気です。赤ちゃんも元気だそうで、特に甘いものを食べたり、音楽を聴いたりすると、よく動くそうです。

 

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