昔から、ひとつの質問がずっと答えられなかった。それは、「貴方にとって今まで一番のゲームは?」自分が遊んだゲームは多いが、マイナー趣向が重い自分にとって、この問題は答えられなかった。
そう、たとえ有名なシリーズでも、一番とはありえない答えと感じ、ギリギリというか遊んだものの中に微妙にほかのゲームより面白いというか、結局それも所詮、偽りの答えだった。
だが、もし今、貴方が同じ問題を私に聞くなら、私は間違いなく胸を張って答えます、この「戦場のヴァルキュリア」です。
発売の日、私はほかのものと同じ反応でした、「なにこれ、頭が銃に撃たれても大丈夫?おかしいだろこれw」と。なにもなく笑ってしまいました。今は、凄く後悔です。
システム
従来のSRPGと違って、移動と攻撃がアクションとなった。マップの兵士を操って、戦場で移動、攻撃する。そして、その中にさまざまな変化が、戦略性を向上させた。
今までのSRPGは、奇襲、後襲、突攻も再現しにくい、どこに移動するも、目的地さえ安全ならばどうやって移動するも構わんが、このゲームは違う。別のルートで敵の後ろに攻撃し、まっすぐ移動したら敵の迎撃を食らって即死、山上で敵が気づいていないうちに狙い撃ち。そして自信があれば敵の本陣まで突っ込むも。さまざまな可能性によって、さまざまな攻略方法、これは今までSRPGでは一番の問題です。そう、昔のSRPGは、敵ボスを倒せばクリア可能で、味方が移動しても攻撃しない限り敵は反応できません。だがここは違う、敵が貴方が行動を取った同時に襲ってきます。まさに戦場そのもの。このゲームは、臨場感それものを再現でき、まさに戦略ゲームの新しい革命でも言えるだろう。
SRPGと変わらないのは、攻撃を食らっても即死は免れる。それで最初の嘲笑の原因のであろう。まあ、しかしこれはSRPGですね、攻撃を食らったら死ぬ、それはもはやアクションゲームです。
武器の強化や戦車もさまざま、状況を応じて適当な武器を装備、強化し、もはやSRPGの定番。でも、敵の武器まで奪うことが出来る、それはちょっとだけ嬉しいかも。まあ、もっと多い武器を用意すればもっと完璧のはず。
傭兵はさまざまな性格や能力を持ち、特定傭兵しか持ってないポテンシャルも、戦局を変化させるのだ。それぞれ属性やポテンシャルも違う、個性的に図鑑まで用意される、やりこみにとっては最高です。
オーダーはあるいみスパロボ「精神」みたいなものですが、行動の制限がありますので思うままに存分に使うのはできません。まあ、使うとか、やはり戦局と作戦次第。戦略ゲームにとっては面白い。
そして図鑑も充実、新聞、断章などなサイドストーリーも用意されてる。もちろんフリーバトルもあります。
とりあえずシステムに関しては、そのまま改良し、内容や攻撃属性、武器をもっと変化させれば、ほぼパーフェクトです。
あと、クリアした特典もいっぱいなので、嬉しいです。
グラフィック
PS3ならグラフィックもレビュー必要。従来の3Dゲームと違って水彩画のようなイラストCANVASを使ったこのゲームは、普段の3Dゲームと違ってそれなりに綺麗です。特にヨーロッパ風ではビッタリです。
このような3Dはあまり見かけませんので、綺麗で満足です。いや、リアル3Dやトゥーンレンダリングよりこっちのほうが綺麗と自分はそう思っています。
まあ、アニメ風なので結局万人向ではありませんが、なぜそこまで執着しているでしょ?
ストーリー
仮想戦記、自分が一番好きな世界観です。ちょっと王道ですが(ときに08小隊に見える)、嬉しいことも、悲しいことも、キャラクターが個性的に面白い。セガのセンスは別に問題ではありません。最高の結局は綺麗です、イサラもこれで満足でしょう。
しかし、両軍だけ戦うより、他勢力の乱世が好みですね。もし次回作があれば、ぜひ考えましょう。3軍混戦が面白いですよ。
音楽やほかのこと
とりあえずOPもOSTも欲しくなってきた。ほかの事は、特にないが、ロードの時間がちょっとイライラ、欠点といえば、これだけでしょう。評価も、ターンだけではなくほかのことも計算すればもっと面白いと思います。
最後に
PS3は実は幸せですよ、こんな面白いゲームがあって、次回作はもちろん欲しいんです。このゲームの面白さは、決して言葉だけで伝えるものではない、やはり自分で体験するほうがいいと思います。難易度は難しいけど、それこそ戦場というもの、戦略性というもの。いつかこの様なシステムで三国や戦国や、もしやガンダムをやりたい。
SRPGを革命するゲーム、私はやっと、本物の神ゲーと出会った。
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