新刊コミック批評なのだ 1999.12.06 記.
SHADOW SKILL phantom of shade 岡田芽武 講談社 KCDX 1999.11.22 発売 | ||
2年ぶりの新刊である。期待した内容だけど、新連載はまた新たに…などとほざいている どーゆーこっちゃ!? メインはニライ…の方にいっちまったんだろうか? 内容はやはり、黒い…が、TVの話とかなりダブりがあるので、なんだかなぁ…という所も なきにしもあらず…。笑いを取ろうとするシーンが多々あるが、なんいイマイチなんだよね。 1999.12.06 記 |
パタリロ!(69) 魔夜峰央 白泉社 花とゆめコミックス 1999.11.19 発売 | ||
これだけは彼のライフワークらしく、他のマンガはすぐに終わるが、これは永遠と続いて
いて、週間のコチ亀に、対して月刊のパタリロと強烈な巻数を連ねている… 内容は2誌に渡って連載しているので、2系統に分かれている、前半はいつものごとく、話 の脈絡がないオチで終わるものが2つ、精進料理と宇宙人だ。 続きになっているものが、ベルゼブブ対バンコランの話。これは今までと違う感じでまた いいぞ。(同じかもしれない・・・) 後半は例の如く、彼が編み出したスト4(ストーリー4コママンガ)の構成で話が延々と続い ている。 スト4は、マザリシャリフから始まったわけのわからんマンガの表現方法…。 1999.11.22 記述 |
ARMS(10) 皆川亮二 小学館 少年サンデーコミックススペシャル 1999.11.18 発売 | ||
よーやく、この巻でギャローズベルから脱出をできた。この巻では、キャラクター総出演で、なかなか
ハナシが深い方向に進められている感じ…。でギャローズベルで出会った人間の大半はここで打ち殺さ
れてしまった。 カツミの母親は、実は…という話のつながりは、予想はしていたものの、やはり別の展開にちょっと、 疑問が…、でもレッドの言っていたことは、どのようにつながるのかが少々疑問。 ここでは、キース兄弟妹は死ぬことはなく、シルバーとバイオレットのパワーが片鱗を見せている感が ある。 で、肝心の主人公はまた暴走して、ケイが覚醒してそれにリセットされる始末… まだまだ楽しませてくれそうなコミックだ! 1999.11.22記述 |
鋼(5) 神崎将臣 講談社 アッパーズKC 1999.11.09発売 | ||
いやいや、この漫画もどんどんエロい方向と、昔懐かしい「業」の世界に突入していく感じだ。 どうやら神埼氏は、ウリとしてセーラー服美少女格闘というジャンルに手を出した物の基本的なスタイルを 変えてまで進む気はなさそうだ。 で、この5巻だが、完全寄生者がいくつも出てくるし、いままでは「演出!?」のレベルだと思われてた、鋼 の髪伸び、ガングロ化現象は、寄生モードに入るとなる「現象」だったようだ。 むちゃくちゃや、で、例のごとく不死身のちょっちワルなヒーロー(いつのまにステファンになってる)は、 不死身状態だし。(4巻でも死にかけていた) どーなってるんだろうね。 とにかく段々核心に近くなってきているようにハナシを進めているので、途中で尻切れトンボなハナシで 終わることは久々に無さそうだ…期待しているのだ! 1999.11.22 記述 |
トライガンマキシマム(3) 内藤康弘 少年画報社 1999.10.27発売 | ||
買いました、久しぶりのこのマンガ、やっぱイイねぇ。話はそのままずーっと前から続いてる話のまんま
です。 ナインライブズと人形遣いとの死闘は凄いです、むちゃくちゃです、で最後のオチもなかなかいいっすわ。 これで続くんだから、久しぶりに気持ちがいい。 だから、とりあえずリンクだ!! 内藤康弘 Electric Flier |
サイレントメビウス(12) 麻宮騎亜 角川書店 カドカワドラゴンコミックス 1999.10.8発売 | ||
よーやく、発売された、1週間まるまる遅れた感じだろう。でもそれだけの力作だったかもしれない。 でもね…話は、円満におわっちゃって、「パターン」って感じでした。絵とか、その構成や、流れか らいえば、とても良い感じなんだけど。結局はヒーローSFマンガの内容で、全員OK!協力して勝ったぜ!! という作りで、実のところはしおしお〜。 装丁や、構成はとてもいいので、豪華本みたいなもので再発行されるのは目に見えているだろう。この 作品で重要なのは、その世界観であり、その雑多なフィーチャーを無理してぶちこみながらも、活劇や ラブロマなどの色々な要素を入れた作品だというのがポイント。 既に終わっている「コンパイラ」や「アセンブラEX」は完全なバクリギャグマンガという要素をあの、 絵柄で挑戦した。当時は、対・広井王子として奮戦していた感があるが、今は広井王子の勝ちといった ところかな? 麻宮騎亜は、ヴォクソールプロ作品のヴァグランツ(どうも、こいつ「ヴ(V)」が好きやなー)連載時から なかなか、とお気に入りだったのだが…。(当時はコンプティーク創刊から連載していた貴重な初期の 作品…) 1999.10.09 感想 |
FLAT 村田蓮爾(むらたれんじ) 企画 フルカラーコミック \3600 | ||
9/29に発売になった村田蓮爾企画編集のオールカラーコミック、村田氏のコミックはたった8pしか
ないそーだが、まだ未開封(爆)
ちなみに、発売記念に、展覧会が催されているそうな。(まんがの森だけどね) 1999.10.3 感想 読みました、すごいです30人が参加しているのですが、なにがなんだかでさっぱりです、テーゼと しては混沌とかと簡単にくくってしまいたいところなんですが。非日常的なコミックとしてはかなり 深さがあると思うのですわ。もともと売りを目的とした話ではないから、商業コミック雑誌に読み なれた人たちからすれば、否定的要素しかないのですが。 それぞれ短編の作品として見ると奥深さが感じられます。人によってはかなり細部までこだわって 描きこまれていますし、ほとんど吹出しがないものもあります。絵から情報を詠むという本来の、 コミックと現代作家人の感性の絵で構成されているので、結構考えさせられる感じです。 こーゆーのは何度も読み直す価値があるのですが、有る意味ではイマイチなものも少しあるようで す。ただ、全体的なものを見れば村田蓮爾という漫画家!?(イラストレータかも?)の構成力、に関心 するものがあるのでした。 万人にはとても進められない作品ですし、「快楽天」というエロ漫画誌を見たこともない人間には ただの苦痛なのかもしれません。(この作品はエロではありません:売りを目的としたものではない というのがココにもある)そんな感じですが。 肝心の村田蓮爾当人のイラスト集があるのですが、プレミアがついていて入手不能っす、適度な価 格でないものですかねぇ? と関連サイトBBSにはカキコしたものの… 1999.10.4 感想更新 関連サイト 村田蓮爾の基礎知識 |
まほろまてぃっく(1) 中山文十郎,(画)ぢたま(某) ワニブックス GUM COMICS 1999.9.25発売 | ||
内容については、とやかくはいわない、絵が好みというだけで買ったものだ。内容は、ここ
3,4年で勢力を伸ばしまくっている「メイド」系のマンガ。まぁ、アンドロイド・無敵・天然・年上!?・
メイドという黄金属性を持った作品なので、オタ○系にはお勧め系の代物だ。(いかん!) メイドの前はネコミミ系(アニメなんかだと、万能文化猫娘の時期)だった。今はメイド…らしい。 まだアニメへの進出はまだまだだが。(といっても菜々子解体新書はメイドだ!)コミックやゲーム系 への浸透はかなりのものだ。同人系はそのジャンルが出来ているほどだしなぁ… まぁ、多分に、ナース系があって、看護婦関係はオヤヂに汚されたから、メイドに移行したという 自分なりの分析があるが、どうだろう? 安直すぎたかな… 1999.10.3 感想 |
ニライカナイ(1) 岡田芽武 講談社 モーニングKC 1999.9.22発売 | ||
シャドウスキル(影技)が終了に伴い新しく連載していた作品、絵のタッチは若干変えてきている
ものの、基本的にはMEGUMUそのもの。 琉球王国時代の神話ベースとして、琉球語の特殊な音韻に着目して、シャドウスキルでは「言語」 だったものを「音」に変えたもの。 ただし、ストーリや根幹のテーマというものは異なるもので先が楽しみな感じだ。 特に一巻では複線を張るだけ張って終わっているタメ、ハナシよりは、絵やキャラを楽しむに尽 きる、といったところだろう。 やはり漫画という点から、乱空のスーパーウーマンぶり、皇霊言(スメラギ・ホツマ)の非人間性 は相変わらずだ。 絵のタッチからすると、また以前と変わっていない(キャラは別)黒い、とにかくベタが多いのだ。 それに尽きる。 その為に好き嫌いの分かれる作品となるだろうが、個人的には、この「ノリ」が好きだ。ハイラ イトシーンでの、言葉の羅列、羅列、羅列。巨大な文字。これだ!!という感がある。 シャドウスキルはネクラ系な話だったので、こちらは是非読んでもらいたい。 |
魔法使いTai!(2) 紗夢猫 角川書店 ドラゴンJr. 1999.9.1発売 | ||
これは、コミックでは、2作品目にあたる。その2巻、ノリがいいので、ノリだけで読むものらし
いぞ。 内容は、TV版の穴埋め的要素であって、ほんわか系そのままのノリ。魔法については、まだまだ の状態で、OVAより前のような感もある。とにかく不明だ。 2巻では、魔法使いはマジシャンなんだぜーっ、みたいな魔法使いは沢山いるのだ、の暴露系の 話で引っ張っている。 絵柄は女性作家のタッチで、少女マンガ系のノリだが、話はそのまま少年コミックのノリだから なかなか読ませてくれる。ストーリより、もともとの設定に入れ込んでいる感もあるので、なに も知識をもたないで読むとあまり面白くないようだ。 しょうがないかな。 |
EAT-MAN(10) 吉富昭仁 メディアワークス発行 角川書店発売 電撃コミックス 1999.9.27発売 | ||
10巻は、なかなか良い、というのも、この巻は一巻してボルトとレオンとステラの絡みのはなし
だからだ。 内容のシブさといえば、相変わらずだし、懐かしいキャラクタもまたまたでまくっている、なん か思い出っぽい感じで話がつながっている。 また吉富氏の話のセンス、転結のつながりの一貫性はだんだん良くなっているが、マンネリ化し つつあるのがもったいない。 絵のクォリティは更に向上している分、これからの話のつながりが楽しみだ。11巻はまた別の話 にすると予告してある。(連載読んでないから) |
ベルセルク(18) 三浦建太郎 白泉社 ジェッツコミックス 1999.10.1発売 | ||
だんだんエッチっぽくなってきているのが、たまにキズなんだが、それはそれ、話としてグロさを
演出する上では手っ取り早いのだろう。 栗パックも完全に板についた感じで、話のコアにかかわってきている感が強めになってきた。 断罪編のあたりからのつながりは、非常に話としても奥深いし、ノリもいい。実に読み応えのある 話になっている。 18巻の伏線はかなりはってあるので、わからずじまいと、先の楽しみが増えまくるところだ。 ネタバレで、シラット(8,9巻)が復活。髑髏オヤジと出会い(パックはエルフ臭いといふ)、またガイ セリックの話も持ち出された。 あと、新キャラのデコスケもなかなかいい味だ。 |