SOIL

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 じつは私、最近トランス/ゴアばっかり聴いています。何故かというと...つなぎやすいんだもん。BPMもほとんど近いし、曲調も似ているし、MOD Mixer を使って延々流して遊んでおります。おお、なんか640MBのMO一枚分ぐらいたまってしまったぞ。ついでにそれらの曲からいくつか楽器をサンプルして何曲か作って遊んでいるのですが、まあ、レベル的には話にならないようなものなのですが、それなりに聴ける。BPM140-150ぐらいで、バスドラムとハイハットを等間隔で並べて、びよびよというかっぱらってきた音で適当なフレーズを並べて、その他効果音をちりばめたらなんとなく一曲できてしまう。実際に聴いて踊る時って、神経の6-7割をバスドラムに集中しているから、その辺りがきちんとした音の物を使っていたらそんなに悪くならない。実際にいじってみると、テクノって白人の最近できた民族音楽なのでは、というような気がしてきました。素人でも簡単な構造でそこそこの曲が作れるというフォーマット。なんか、日本の祭りで、和太鼓をどんどこ鳴らしている上に鳴り物と笛をちょこっと載せて延々同じフレーズをループして使っているのとあんまり変わらない。というような関係で何となく行くことにしました。

 入ってみたら、やたらと人が少ない。何だ?かかっているのは割と典型的なトランス。しかしこの手の音楽、余り連帯感がなくても個人的に盛り上がるから、フロアがすかすかの割にはみなさん各自夢中で踊っておりました。内装は相変わらず気合いが入っています。踊っている人もなんか凝ったファッション多し。踊らなくても眺めているだけでなかなか楽しい。しかし、この辺の人たちの風俗ってなんか既視感があるんですが、ヒッピーの文化圏に属するんでしょうか。昔はGrateful Dead かなんかで踊っていたのが今はこの辺りにシフトしてきていると。そういえば、割とお年を召している方がばりばり現役で踊っている。やはり年期が入っているから、ビジュアルに関しても文化が蓄積されているのでしょう。それにしても、前のプロジェクターに映し出されているビデオドラッグのような映像、レベル高い。たまに町中のギャラリーで芸術家の方々がこの手の映像作品を作っていることがありますが、音楽も回りの人も合わせて、こちらの方が遥かによくできてるわ。などといっているうちにわらわらと人が集まってきて、ほぼ大入りになりました。

 で、ぼんやりと曲を聴きながら踊っていたのですが、ああ、この音は持っているな。これもこれもある。構造だけ分かったらコピーできそうだ、しかしこの手の曲はわざわざCDを買う気が全然しないなあ。とか、前で踊っているワンピースのお姉さんが左右に地団駄を踏むような妙な踊りをしているのですが、右に9回、左に6回、右に5回、左に8回と行った風に全然法則性が読めない。人間、ランダムな数字をずっと想起し続けるというのはなかなか難しい作業なはずなのですが、この女の人の心の中ではどのような規則を持っているのであろうか、とか、しょうもないことを考えておりました。2:00頃ブレークビーツ風になって来たので帰宅。