タイトルから民族音楽風のイベントを想像していまして、ああ、私も年をとったな、ああいう年月を経て洗練されたものばかり聴いていても朽ち果てて行くだけだぜ、と思っていたのですが、はいってみたらおっとびっくり、全然踊れないノイズに福原法源の「最高ですか!」のサンプリングをのっけていました。これは、極東佐藤会の設立理念とずいぶん近いんでないかい?ははあ、やはり、こういうことをやりたがる人は一定の割合でいるんだな、と思っていたのですが、しかし、めちゃめちゃ踊れない音で押していますね。そんなに芸術風に勿体をつけなくても、と思っていたのですが、これは踊りに集中すると映像に入っている小ネタが認識できない、と言う計算が入っているのでしょうか。小渕首相の「平成」の年号のパネルに鈴木その子の顔面が載った絵とか、テレビニュースのアナウンサーの横に全裸の女性が立っている絵とか、アイコラとか、とにかく遊びまくっていて、お客さんはフロアでぼーっと立ち尽くしているという、なんだか妙な感じでありました。
バックで流れている映像はスクリーンが二つあるのですが、一つはまあ普通のビデオドラッグ風でいいとして、もう一つの方は、オリジナルに作った映像を流しておりました。前述のネタ風の物はまあいいとして、人の踊る形を単純化したものをmorphingでくねくね動かしている絵とか、なかなか秀逸だなと感じました。で、だんだんとダンサブルな音に移行して行ったのですが、どうもビートと音を同期させているらしい。だいたい、DJブースを見たらターンテーブルがなくてマックが何台か置いてあるだけで、そこらにMOが転がっていて、全部デジタルで制御しているみたい。見た感じそんなに新しい機材を使っている感じはありませんが、かなりようできております。音の部分は何を使っているんであろうか。映像も何か同期させる役の人がいるみたいだけど、これを自動的にやらせることができないだろうか。たとえば、音声入力からビートを自動的に認識して、勝手に再生速度を合わせてムービーを再生するプログラム、とか。最近、mp3を再生できるミキサーを作る目的でQuickTimeをいじり出したのですが、この映像部分をうまく使ったら何か出来そうな気がする。ああ、G4欲しい。欲しい。欲しい。
その辺で立ち話をしている人の話を聴いていると、どうもお互い知り合いが妙に多く、内輪臭い。やはり芸大の人の仕掛けたイベントであろうか。まあ、映像が面白かったから許可。1:00帰宅。