Soulzvill

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 私儀、当ホームページでMP3用のDJ Mixer "QTMixer"をリリースしたところ、一日で500hit以上のアクセスがあり、嬉しい反面、なんだ、これまでのhit数の一割以上ではないか。これまで営々と阿呆な曲を作って解説を書きためたり、、MOD用のソフトをコツコツ作っていたのはなんだったのか、結局時代の流れに乗らなかったら、いくら誠実に努力しても結果はスカなのか、なんなんだ全く、と思いつつ仕事帰りに遊びに行きました。ちょっと早かったので、上の書店で養老孟司のエッセイ集を購入して入場。

 ...う、いつにもましてお客さんが少ないような気がする。流しているのもちょっと高級感の強いブレークビーツで、なんだか真面目に聞く気がせずに後ろの方で読書をしていました。うう、養老、相変わらず性格悪い。からからに乾いた理屈をのんびり読んでいたのですが、そのうちにAnnie Lenoxの"No more I love you's" が...ううう、これを聞きながらはあまり理屈を読む気がしなくなって、本を伏せてしまいました。私は基本的に理系で、情感が人よりかなり薄いタイプなのですが、この歌い手の音だけはどうも退化しかけた本能を引きずり出されるような感じになって胸が一杯になり、一曲はさんで更に "Train in vain" がかかったので、これはもうダメだと言う事でフロアに出て行きました。ううむ。テクノでふらふら踊っている時は割と固い事を考えていたりするのですが、こういう曲とはどこか頭の使っている部位とバッティングするみたい。しかし、普通は、脳の同じところを使う場合に他の作業ができなくなるものだと思うんですが、こういう感情と理屈って絶対場所が違うと思うんだけど、なんで一緒にできなくなるのかな。

 あいかわらずTaroさん一人で頑張っておりました。人が全然いないので、DJブースまで出て行くと今何を回しているのかが良く分かって、ああ、この曲は David Byrne だったのか、などといろいろと勉強になりました。このアルバム、"(Notihng but" Flowers" って言う曲があったなあ。ビデオクリップで文字列を流すと言う手法を最初にやっていたのってあの曲じゃなかったかなあ、私、もともと洋楽を聞き出したのは鶴光のオールナイトニッポンで、次がNHK-FMのクロスオーバーイレブンだったので、曲自体は良く知っていてもアーティスト名とか曲名をなかなか覚えていない。後にベストヒットUSA(田舎だったからSONY MTVは流れてなかったんだよ)になってやっと少しは固有名詞も覚え出したのですが。

 なんか、「日に日に支持を失いつつあるSoulzvillです」などと自虐的なMCをしていましたが、まあ、コアな人は来ているし、なんとかなるんでは。これを読んだ京都近郊の人、音はいいから、ぜひ遊びに行ってあげて下さい。