嗚呼、新学期になってしまった。これから3ヵ月ほど、学生さんの実習の世話をしなくてはならないので気が重い。もともと私の所属する学校は、学生の自主性を重んじると言うことで、教科書の指定もせず、英語版のマニュアルだけ配って後は講師は簡単な注意をするだけで任せることができるので楽だったのですが、最近どうも学生さんの自己教育力が落ちているような気がする。放っておくといつまでも追試にも通らず悲惨なことになるので、しかたなく基本的なことをまとめた講義をするようにしたのですが、その準備で連日新妻を放っておいたまま日が変わるまで研究室に籠っていたらしまいにかみさんが激怒して、馬鹿じゃないの、大学生に向かってそんなに手取り足取り高校生みたいな教育をしたらかえって失礼じゃない、とか言われ、いや、それがまた、そう思って放っておいたらえらいことになってしまったので、追試を作る手間を考えたら最終的にこっちの方が楽だ、ということでしかたなく続けているのですが、おかげで平日は本業の研究は全然進まない。しかたないので連休中にまとめて論文を書いたりしているので、世間は連休なのに休みがひとつもない。さすがにそれでは気が重いので、息抜きを、と言うことで老体に鞭打って無理矢理出かけてみました。って、なんか去年も似たようなことを書いていた気がするな。
入ってみたらハウスがかかっていて、ああ、久しぶりだ。あの顔は確か四宮さんと言う人だ。でかい低音は久しぶりなので、例によってスピーカーの前に張り付いて聴いておりました。かなりいい音だと思っていたのですが、まだあんまり人は入っておらず、フロアーの前の方でカップルが引っ付いて踊っている程度。ああ、やはりvol.1と違って廉価版、集客力はいまいちか、などと考えていたら、そのうちに人が増えて盛り上がり出して一安心。しかしこの人、顔が良い割に音もいいな。何故だ(偏見)。この方、ADAMというハウス/テクノ系のイベントを月初めにやっていて、チャージ500円!なんてええ人や。そのうち行かなくては。
次の人は名前は知らないけれど多分ヒップホップ系の人。がっちりした体格の人で、殴られたら痛そう。あ、でも、この人うまいわ。わたくしがほとんど聴いたことがない、強いリズムと切れのあるボーカルの良い曲をがしがし繰り出してきて、おお、ふつうだったら一曲づつもっと引っ張るぞ、一体何曲ストックがあるんだ、と感心しながら踊っておりました。後半はちょっと定番の曲が多くなってわたくしはトーンダウンしてしまいましたが、このイベントだったら行っても楽しそうではあります。こういうコンピレーション盤みたいなイベントのいいとこは、知らないDJのいい音が聴ける所だと思うんですが、今日はこれだけでもお金払って来たかいがあった、と思わせてくれました。
そのうち、ごそごそと向こうで準備をはじめた人たちが打って変わって腕力の弱そうな人たち。あ、spotlightの人か。昔一回だけ行ったけど、あまり体質に合わなくてあまり長居しなかったっけ。今回はどうかな、と思っていたら、ううむ、やはりあんまり私向きではないわ、と思ってしまいました。この人らが前面に押し出している雰囲気に浸るには、ちょっとわたくし歳を取り過ぎているような気が。音自体は結構ペラペラだし。また内向的そうな兄ちゃんがひとり、サンプラーか何かを操作してDJの流している曲に合いの手を入れていましたが、ああ、あれって操作している方は楽しいよな。わたくしもMOD MixerかQTMixerでバックトラックを流しておいて、その上で弾き語れ!を使って音を重ねて遊んだりしてたからな、でもあれって、やっている方は楽しいけど、聴いている方はそうでもなかったりするからな、あの機械ごと前で踊っているお客さんに渡してしまえばいいのに、とか思っているうちにStacy Q の "Two of hearts" がかかって、おお、これは懐かしい、とちょっと個人的に盛り上がってしまいました。
次がstyle という happy hardcore のイベントの人たち。ChappyというDJが一発めに自分で作った曲をかけてくれたんですが、...ああ、心意気は買うけど、音が割れていまいち気持ち良くないですな。3人DJがいるうち、一人虐められっ子系の、ルックスが落ちる人がいて、多分この人が一番音が良いに違いない(超偏見)と思っていたら、その通りでした。最後にこの人が2曲ぐらいかけたのですが、ああ、いい。次の Club 80's のクルーまで出て来て、針が飛ぶんじゃないか、と心配するぐらいDJブースで大暴れしておりました。
で、80’sの人たち。まあ、あれだけ行っているから、個人的には知らない曲は一つもないのですが、例によってきっちりお客さんを盛り上げておりました。上半身裸のお兄さんと、その彼女らしき人が一番前のひな壇に登ってきて、ラテン風のエッチ臭い踊りをしていたのですが、あまり肉体が美しくなかったので、フロアの前の方にいた常連のお姉さんたちに駆逐されていました。ああ、可哀想に。で、終わった辺りで1:30頃で、あまり新妻を放っておくとまずいのでそのまま帰宅。