みなさま、クリスマスはいかがお過ごしでしょうか(毎年こんなこと言ってるな)。私はかみさんと高島屋にプレゼントを買いに行って、家に帰ってクリスマスケーキを食って、そのへんまではわりと二人とも調子が良かったのですが、さて、ちょっとメトロ行くか、と言い出したところ、なんか眠いだの寒いだの腹が痛いだの煙草臭いから嫌だのとごね出しまして、なんということだ。大分前から行くと約束していたのに。なだめすかして連れて来たのはいいのですが最初からえらく険悪な雰囲気で、しかもかかっているのがあんまりレゲエっぽくなくて趣味に合わない御様子。とりあえず二人でスピーカーの前に移動しては見たものの、う〜〜ん、と、いったん後ろの方に下がってぼーっとしていました。
これはヤバい、と思っていたら、前の方でごそごそとバンドのスタンバイが始まって、
私:「おお、前に行こうぜ」
妻:「ここでも聴こえるよ」
私:「生音だったら近い方が絶対にいいぞ」
妻:「お、それはそうだ」
と、二人で前にほいほい出て行ってスピーカー前にはりつきました。で、出て来たのがスリーセブンと言うバンドなんですが、あれ?どこかで見たような気が。感想も書いたような気がするんですが、思い出せない。古典的なスカを聴かせてくれて、演奏が始まったらああっという間にかみさんの機嫌がなおってしまいました。ありがたや。このひと、基本的にクラシックしか聴いてこなかったから、CD, LP <<<<<<<<< 生演奏、という頭があって、ホーンがナマで音を出しているだけで嬉しくなるらしい。ううむ、私も最初はそんなこと考えとったなあ、いったいどこでDJという職業の存在を受容するようになったのだろうか。とりあえず、数を聞かせるのが先決かなあ。
で、もう少し真面目にバンドのことを書くと、ボーカルにホーン隊が4人、(サックス二人にトロンボーンとトランペット)、キーボードとギター、ドラムにベースと大所帯でしたが、基本的にボーカルとサックスの坊主頭の人が突出して上手くて、他のメンバーを引っ張っているように見えました。(かみさんはトロンボーンの人もかなりイイと言っていましたが、私はよう分りませんでした。)サックスのぼんさんは側頭部に血管を浮き上がらせながらぶいぶい吹きまくっていて、なんか見た目も現代美術の作品みたいで美しい。フルートを一曲吹いてみたりして、芸達者なところも見せてくれましたが、これは音がいまいちでした。ボーカルの人は基本的にリズム感が良くて、かなりかちっと演奏にあわせた歌い方をするので安心して聴いていられました。インストの曲では後ろに下がってパーカッションをたたいているのですが、これがまた絶対にタイミングをはずさない上に、いいところにいい音を置いてくれるんですね。知っている曲は一曲しかなかったんですが(Jools Holland が出してたアルバムの一曲目に入っていた。)最後まで楽しませてもらいました。
終わってから二人で外に出て、おお、うまかったのお、などとしばらく感想を喋ってから、もう一組ぐらいバンドがあるかな、と中に入って待っていました。しかし間にあまり上手くないDJがひとり入って、スピーカーの前で大音響が鳴り響いているにも関わらずかみさんが寝てしまい、しかも次のバンドのセットアップしているところを見ていたら、どうも生楽器では無さそうなので、これはいかんということで帰宅してしまいました。申し訳ない。