チェルシーの宴

すみません。日曜日はしんどくて行けなかったので、「革ジャン対背広」ではなくなってしまいました。出ているのが同じバンドだから許して下さい。で、スケジュールには本日「異種格闘技バトルロイヤル」と書いてあったのですが、着いてみたら全然違うタイトルになってました。入り口前に張ってあった妙なポスターもナイス。一時期うちの仕事場に忍び込んで意味不明の張紙を張って行っていた人がいるのですが、それとよく似てるぞ。取りあえず目当てはチェルシーだったのですが、昔偶然ライブを見たことがあって、余りのサービス精神に感動して、次の機会もぜひ見に行こうと思っていたらたまたまあった、と。とりあえずあのよくわからんプレスリーを思いきり下品にしたギターと、春一番のような肉体をしたボーカルを是非また見たい。見たい。見たい。
DJはよく見たら例の知り合いの人でした。どこからさがしてきたのか、和ものの妙にへたれた曲を流していました。ライブ一発目は....何か長髪の小ぎたないお兄さんが二人ステージに乱入して、がごぎゃごげげげげ、と2分ばかりノイズをならして、そのままぷつっと終わって逃げ去っていきました。芸も何もないのですが、なんか受けてしまった。たぶん「マゾンナ」というバンドだと思うのですが...このネーミングもなかなかよろしい。
それでもって、またしばらくしたらライブ二発目はチェルシー。この下品プレスリーの人はかなり喋りの才能あります。なんか、CDを作ったと言っていましたが、とっても資源の無駄だと思います。とりあえずライブビデオのほうが先ですね。で、...ボーカルの春一番の登場の仕方が全く前回と同じだぞ。あのスフィンクスみたいなメイクも今どきなかなかおらんな。で、初手から大盛り上がりで、ギターとボーカル二人でダイブしまくっていましたが、何かバックの演奏が前よりだいぶしっかりしているような気がしました。前回4曲ぐらいでギターをぶっ壊してしまって、途中で終わってしまったからなあ。
このバンドのいい所って、取りあえず音楽ではなくて、ビジュアルと、お客さんを楽しませようという確固たる意志です。あのボーカルの春一番とプレスリーは取りあえずビジュアル的にかなりインパクトがある。私が気がついただけで6-7人ハンディカムを持って撮影している人がいました。取りあえず、ステージ上がよく見えなかったので、そちらの画面の方を見ておりました(上図)。取りあえずお客さんも、ボーカルを肩車してつれてきたり、マイクを支えていたりと、なんだか音の割にはほのぼのとした雰囲気さえただよっております。CD作った時って、エンジニア一人の前でとってもやりにくかったんではないでしょうか。やっぱり、フリチンになったり、ギターぶっ壊したり、誰もいない所にダイブしたりしてたんでしょうか。
最後に結局ギターをぶっ壊して「テレキャス貸して〜...壊さないから」と情けない声を出していたのが印象的でした。ライブが終わると同時に半分ぐらいお客さんが減ってしまい、「これは今日はこれで終わりか?」とおもったらもう一本残っておりました。
最後がNASCA CAR。基本的にhip hopなんですが、打ち込みのドラムに生のドラムをかぶせて、かなりパンパンに張った音を出していて、リズムだけでもかなり気持ちよくて、そのくせ上にのせている音はかなりテクノが入っていて、なかなか面白かったです。ラッパーふたりもリズム感やらアクションやらはばっちりだったんですが、惜しいことに声質がぺらっとしていて、ボーカルが楽器として全然機能していない。で、何をいっているかよく分からないタイプのボーカルなので、ボーカルだけ邪魔、という感じになってしまっていました。ボイストレーニングするか、もうちょい何をいっているのか分かるタイプの歌い方にしてお笑いを入れるか(こればっかだな)したらかなり売れると思うのですが。CD作るとしたらこっちの方が買う確率高いとおもいます。