Ethno Connection

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脱税野郎。

 3月末に学会があって横浜に行って来たのですが、真面目に発表をする合間に毎晩中華料理を食いまくっていました。状元楼という上海料理の店と金陵酒家というところなんですが、これがまたうまい。(特に状元楼)前菜の木耳のぷりぷりしている事よ。ふかひれスープの、何が入っているのか全然わからないぐらい複雑にからみ合った深い味。何かの揚げ物の団子の中に入っている何だかよくわからないさくっとした野菜の歯ごたえ。ランドマークタワーだの山下公園だのよりすっかりこれらの味にやられた私は、中華人民共和国及中華民国万歳、台湾独立関係紛争平和的解決切望、南京大虐殺否定的石原慎太郎絶対殲滅、とか適当な中国語を呟きつつ入場。

 おお、入り口付近に全然自転車がなかったからちょっと不安だったけど、割と入っているじゃん。なんか、パーカッション持ち込み可、ということだけど、あんまりいないなあ。横山ホットブラザーズの「お〜ま〜え〜は〜あ〜ほ〜か〜」に使うぽよ〜んという音の出る楽器(名前は知らない)を持って来ている人がいて笑う。ああ、関西だなあ。かかっているのはラテン。おお、曲の作りとか、かなりハウスとかテクノに近い繰り返し構造のような気がするんですが、その割にこの生命感は一体何なのか。リオのカーニバルとか、快楽追求に命をかけている人たちの音はやはり違う。エッチ臭い。

 その後、ステージにわさわさと人が上がって来てライブ。ゴスペルだそうな。ううむ、さっきの音とずいぶんギャップがありそう。抹香臭いのは嫌だな。麻原彰晃にビートルズ並みの音楽の才能があったら世の中一体どうなっていたんだろうか、とか思っていましたが、ボーカルが20人以上いるんでないかい?なるほど、客が引いてもステージ上は勝手に盛り上がるし、楽しいかも知れない。フロントマンの兄ちゃんには見覚えがあるな、むかし「September」とか歌っていた人ではなかろうか。その他のボーカルの人たちはほとんど女性ですが、これがあまり夜遊びしてそうな人たちに見えず、本当に教会から連れて来たんでは。で、音は...ボーカルの人数が多すぎてかなり素人臭く聞こえてしまいます。ソロの方はそこそこうまかったけど、圧倒的というほどでもないなあ。バックバンドはかなりしっかりした音を出していて楽しませてもらいました。あとはフロントの兄ちゃんの喋りがかなり面白かった。今回デビューという事で、だんだんよくなるんでは。で、このゴスペルという音楽、私は全然知らないのですが、聴き覚えのあるようなフレーズがよく出て来て、これはいろいろと混ざってるなあと思いました。こちらが源流なのか、他の音楽の色々な要素を取り込んで行ったのか、何となく後者のような気がする。要は個人的な表現欲求より宗教上の要請の方が強いから、オリジナリティがどうたらとかあまり関係なくいい音を貪欲に吸収して行ったのでは。ということは今だとヒップホップとか入ってたらおもろいな。神父がヘッドホンを首にかけつつターンテーブル回して「処女受胎処女受胎処女受胎 ヨゼフ姦る前にマリア妊娠」とか適当な事を歌いかつ踊る、と。

 あとはなんか普通のハウスになったので、ちょっと酒を飲んで帰る。途中でメトロのスタッフの人が話し掛けて来て、研究者の人を早い時間に呼んで研究内容を喋らすというイベントはできないか、と言ってました。ううむ、それは喋る方は楽しいけど、客が全然入らないぞ多分。