Mistake

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 何か最近、独身生活最後という事で、多少体調が悪くても無理矢理遊びに行っているのですが、今日もちょっと仕事をし過ぎて目の前がくらくらしているのに来てしまいました。しかし、最初のうちは何か大人のムードを醸し出していて、ああ、わたしはもう30近いのに、どうしてこんなに落ち着いた雰囲気に馴染めないのでしょうか。お客さんもまだほとんど入っていなかったので、フロアに出ていく元気もなく、机に突っ伏して寝てしまいました。失礼。

 そのうちにだんだん耳に馴染む低音のリズムが聴こえて来て、ああ、そろそろいけるかな、と起き上がってスピーカーの前でぼんやりしていたのですが、なんだか名前も知らないけどとても良い曲が。さいきんかけているレコードのジャケットをターンテーブルの前に立ててくれているので、どれどれと見に行ったら、頭の上を矢印がぐるぐる回っているような妙な絵柄と「Quantum」という単語だけ頭に残っているのですが、あとでタワーレコードにでも行って探してみよう。みんな良い曲だと思ったらしく、2-3人前の方に集まってジャケットをチェックしておりました。

 なんとなく、一番最初に来た時に思った、「全然知らない曲ばっかりかけてるけど音が良い」という状態に今日は近いようで、嬉しくなってスピーカーの前でじっとして音を聴いておりました。ああ、3 Mustaphas 3 ってLP持っていたなあ、「彼女はタクシー運転手と結婚したいが、私は一向に構わない」とか、何だか良くわからん歌詞だ、しかし今聴くとあんまり音は良くないなあ。何であんなに熱心に聴いていたんだろう。とか、あ、この曲だけ80's 風だけど、やはりこういう生音のきちんとした曲の間に混じると異様に安っぽいな、とか、あまり頭が飛んでしまう事もなく、ゆっくり楽しませて頂きました。

 その後、12時を過ぎて急にお客さんが入りだして、ぼつぼつとフロアに出るひとも増えて来たとたんに Talking Heads とか、あんまり踊れない曲を流しだして、チャレンジャーやなあと思ったんですが、あまりベタな選曲はしないぜ、と言うような決意表明をしているようで、良く来ている私のようなものには有り難かったです。(お客さんはちょっと引いていましたが)その後で、誰の曲か知らないけどめちゃめちゃ音の良い日本のヒップホップがかかってみなさん弾けておられました。ふう。この辺りで本格的に体力が切れて来たので帰ってしまいましたが、今日みたいな選曲だったら最後までいても面白かっただろうな。