| マリエンベルグにて
詞．曲：松宮恭子 編： 岸村正實
教會の鐘の音が
坂道を下りていく
すり切れた 石だたみ
訪れる人もなく
ああ 一羽の鳩が
舞おりてくる
閉じた 窗邊に
マリエンベルグ
どうにもならない
私のおもい ただ抱きしめて
崩れかけた
石の塔の上に 今は一人
年老いた ボヘミアン
うたたねを するそばで
耳を立て シェパードは
守るように 寄りそう
ああ ステンドグラスの
聖者の顏は
とても靜かで
マリエンベルグ
どうにもならない
過去と未來を ただ受けとめて
崩れかけた
古い塔の上に 今は一人
マリエンベルグ
どうにもならない
私のおもい ただ抱きしめて
崩れかけた
石の塔の上に 今は一人
Key In : J-OIC
Album-Saga- |
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| ジプシーの少年
詞．曲：松宮恭子 編：岸村正實
裸足のまま 道を步く
污れた服の少年
冷たい視線の中
胸を そらせながら 口笛
すれた瞳 燃えるように
太った獲物を搜して
昨日も 今日も 同じ
生きていくために 彼は街を步く
LaLa LaLa LaLa
風が通り過ぎて行く
LaLa LaLa LaLa
自由は 哀しく殘酷なことを
知らないで 生きてきたわ
黑いショール ひるがえして
娘達は 今日も踴る
立ち止まる人に 行きすぎる人に
戀を しかけて
汗ばんだ うなじにからむ
長い髮を ふりはらえば
今夜の值ぶみをして
立ち止まる客に
赤い花を投げる
LaLa LaLa LaLa
風が通り過ぎて行く
LaLa LaLa LaLa
平和な場所など ほんのわずかだと
知らないで 生きてきたわ
Ah 夕闇が Ah 深くなる
明日はまた どこの街角
LaLa LaLa LaLa
風が通り過ぎただけ
LaLa LaLa LaLa
命は熱くて はかないものだと
知らないで 生きてきたわ
LaLa LaLa LaLa
風が通り過ぎて行く
LaLa LaLa LaLa
自由は 哀しく殘酷なことを
知らないで 生きてきたわ
Key In : J-OIC
Album-Saga- |
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| ルルドの水
詞．曲：松宮恭子 編：田中公平
梢をぬらして 雨水がすべる
さざ波の 水面に 木もれ陽が 光る
いつか見た こんな景色
祈りの聲が 聞こえて
胸にかかえた とげや傷は
靜かに 消えてゆく
The Water of God
Please head my heart
いつだって 愛は あふれて
今 立ち止まる
あなたの上に そそいでいるから
水邊に たたずむ 巡禮の長い列
道ばたの マリヤに 花束が ゆれる
心病む人の群れも つえつく人の群れも
見えない瞳 伏せる人も
祈りにとけてゆく
The Water of God
Please wet my soul
いつだって 愛は あふれて
今 立ち止まる
誰かの上に そそいでいるから
The Water of God
Please head my heart
いつだって 愛は あふれて
今 立ち止まる
あなたの上に そそいでいるから
Key In : J-OIC
Album-Saga- |
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| カタリーネン廣場の午後
詞．曲：松宮恭子 編：山川惠津子
m......晝下がり
カフェオレを 一人のみながら
m......おむかいの
新聞を ながめている
空爆の期日や 停戰の記事
見上げる空 糸をひいて 戰鬥機が飛ぶ
Ah......國境をこえればすぐ
そこはボスニア
平和な 午後のひととき
かすかに 低い耳鳴り
m......乳のみ子を
かかえてる 物乞いが 通る
m......絕望のその瞳
アジアの色
イスラムのスカーフ 街に消えてく
重ねあった 憎しみは つきることはない
Ah......音速で
驅けていく 嘆きのボスニア
平和な 午後の廣場に
飛び交う 鳩の一群れ
平和な 午後のひととき
かすかに 遠い 耳鳴り
Key In : J-OIC
Album-Saga- |
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| Saga
詞．曲：松宮恭子 編：田中公平
人は流冰の海へ
寄せ木の舟を出す
白いひげをなびかせて
風の神が行く
どこまでも（海をこえ）
いつまでも（時をこえ）
人の命より はるかな夢
翔べ 翔べ つばさの舟
とだえた いにしえの 空
祈りの歌聲は今も
白夜に響くよ
風に髮を亂しても
娘は目をふせず
龍のへさきはくちても
海に牙をむく
聞こえるよ（劍の音）
感じるよ（旅立ちを）
遠い彼方から サーガの歌
翔べ 翔べ 炎の舟
豐かな 幻の Green Land
冰河と フィヨルドを 今も
さすらう 魂
Key In : J-OIC
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| 午睡
詞．曲：松宮恭子 編：岸村正實
思い出の中で いつも
ほほ笑む人
歸らない 夏の陽ざし浴びて
私を呼ぶの くり返し
潮騷は 遠いこだま
長い髮に
からんでは 忘れられた 昔の夢を
見せるの
走る 草原 光あふれる日々
明日 會えると 疑わずいた頃
手を止めて 外を見れば
窗ガラスに
もう戀に溺れられない私が
少女の私を 見つめてる
誰にでもある 忘れられない夏
ずっと 續くと 疑いも しないで
記憶に眠るあなたは
少年のまま
１６才のまぶしい瞳
變わってしまった私を見つめてる
Key In : J-OIC
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| エディの國
詞．曲：松宮恭子 編：山川惠津子
いつものブラシで 床をみがきながら
ハミングをしてる 故鄉のメロディ
ルーズな時間が いつまでもぬけない
はたらき續ける 中年のエディ
１９才の娘はマニラの
カレッジに通ってる
勝そうな目と 細い手足
寫真を見せながらこぼれた笑顏が
南の空のぬくもり
島から島へ渡る風は
やしの葉を搖らしながら
今日もあの濱邊をふくだろう
目を閉じればいつもそこに
土と草の道が浮かぶ 東の彼方の
Eddy's Land
友達もいるし こまることはないと
笑っているけど 私にはわかるわ
熱がまだあると つらそうに笑って
そうじ機をかつぐ 黑髮のエディ
ビザがないことや
保險が何もないことも
ここではたらくしか ないことも
同じ部屋にいて まるでちがう 世界に
私とエディは生きてる
ネグロスの島 ゆれるバナナは
島中に甘い香り
かごをかついでゆく人達
水を含む空氣のやさしさ
思い出す 花の色は 鮮やかに光る
Eddy's Land
豐かなくらし そのかわりに
私達が 失くしたもの
Eddyは兩手に抱えてる
常夏の青い海を背に
家族が笑う寫真をいつでも 心に
Eddy's Land
Key In : J-OIC
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| 比翼の鳥
詞．曲：松宮恭子 編：岸村正實
心のすきまに 春の雨が降る
あなたの寑息が かすかに亂れる
どうにもできない さみしさは
ひとつになれない もどかしさ
千の誓いを 星に變えても
砂よりはかない夢
夜明けの光の中 消える月のように
まどろむ夢に 聞こえる聲
羽を交わして飛ぶ
あれは 比翼の鳥の聲
ひとすじほどけた 髮をときながら
流れる時間を ひととき忘れて
言葉にならない いとしさは
あなたになれない やるせなさ
疑いもせず ねむるあなたに
傳えるすべもなくて
あなたの腕の中で 溶ける月のように
まどろむ夢に はばたく羽
せつなの空を飛ぶ
あれは 比翼の鳥の羽
夜明けの夢に 聞こえる聲
さめてはうたたかの
あれは 比翼の鳥の聲
Key In : J-OIC
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| フィヨルドの子守唄
詞：松宮恭子 曲．編：田中公平
遠い夜の果て
永い旅の果て
君は見るだろう
熱い夢の名殘りを
寄せる波の音
歸す波の色
運ばれるのは
數えきれない記憶
答えて 答えて
あの日はどこへ消えた？
教えて 教えて
私はどこへ行くの？
眠りの中で 迷わぬように
愛しあうことも
忘れさることも
君は靜かに
胸の奧に沈める
やがてあふれ出す
白い霧のように
誰の耳にも
忘れられない歌が
答えて 答えて
ささやく風のように
教えて 教えて
流れる星のように
答えて 答えて
輝くもののありか
教えて 教えて
生命はどこへ行くの
眠りの中で 迷わぬように
Key In : J-OIC
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| 黃金の國から
詞．曲：松宮恭子 編：岸村正實
日本語がとびかう ブランドの店先
兩手にふくらんだ荷物
すれちがう人に肩をぶつけても
ふりむきもせずに外へ出ていく
Asiaのはずれの 不思議の國の人たち
あふれる物に埋もれ
あらゆる物を集め
それでも まだ足りない 浮氣な旅人
本當の輝きは
胸の中にあるのに氣づかない
あかねさす 黃金の國の民人
豐かな水の國 深い山の國
やさしげで Shyな人たち
つややかな黑髮 やわらかな言葉
どこにでも神が住まう 天地
轉がり續ける 行く方を思えば悲しい
どこにもない故國 消えていった景色を
追いかけてもむなしい 幻の大地
それでも 胸の中に 木魂する聲がある
私は まほろばの やまとの國の民人
あふれる物に埋もれ
あらゆる物を集め
それでも まだ足りない 浮氣な旅人
本當の輝きは
胸の中にあるのに氣づかない
あかねさす 黃金の國の民人
Key In : J-OIC
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