その1:ラ・パスでティワナク遺跡とウユニ塩湖
その2:ポトシ、スクレ、サンタ・クルズ、そして帰国
その3:その他の写真

後半のハイライトはポトシの鉱山。標高4000m以上で坑道を歩き回るのはかなり大変。ところが、コカの葉を噛むとずいぶん楽になりました。本当に効果あるんですね〜。ポトシもスクレも「町並みが世界遺産」らしいです。サンタ・クルズは熱帯を期待していたのですがそれほど暑くありませんでした。

5日目 (4月4日)

私のバスは午前2時頃着く予定なのでそれ程寒いおもいはしないと思っていたが、それでも夜はかなり寒い。しかも、ポトシに着いたのは午前4時半。その後、7時までバスの中で夜明けを待つ。眠ろうとするが、あまりにも寒いためにほとんど眠る事ができない。7時にバスを出て宿を探すがまだどこも門が開いていない。最初に見付けた門が開いている宿に宿泊を決め、次は鉱山ツアーを探す。結局これも最初に見付けた開いているツアー会社に決定。
ツアーは9時発。ヘルメットと合羽、長靴を借りて鉱山へ。まずは鉱山の入り口で鉱山労働者へのお土産としてダイナマイトやコカの葉、タバコなどを買う。そして、いよいよ鉱山の中へ。坑道はかなり狭く、非常に複雑。各自持ったランプの光で進むが、これが意外と明るい。何かの鉱石に水を加えるとガスが発生し、このガスが燃える炎で照らす仕組み。ロウソク程度の炎なのに坑道を十分照らす事ができる。この鉱山は国が経営しているものと個人が経営しているものの二つの営業形態が同居しているらしい。国が経営している方は月に$110の固定給で1日8時間労働。社会保障や医療費、住居などは全て国が負担し退職後はBs.450/月の年金がもらえるらしい。労働条件はそれほど悪くなさそう。しかも労働はかなり機械化されているとの事。一方、個人経営の方は保険などは全て自己負担で機械化も全くといっていいほどされていない。ダイナマイトを埋め込む穴を掘るのも手とハンマー。鉱石をふもとまで運ぶのも国営は大型ダンプだが個人経営は人力。一度に50kgの鉱石を背中に担いで週に10tほどを運ぶらしい。その10tの鉱石がだいたいBs.450〜600程度。しかし運が良ければ一週間に$300以上を稼げる大当たり鉱脈にぶち当たることもあるらしい。
ドラクエのダンジョン以上に複雑な坑道を進みながら鉱山労働者にお土産を配って歩く。坑道にはところどころに鉱山労働者が崇拝する悪魔の像が置いてある。労働者達は地上ではキリスト教徒だが地下では悪魔崇拝に変わるらしい。迷信も多く、地下ではコカの葉と水以外は口にしないとか、酒は96%アルコールを飲んだ方が純度の高い鉱石を得られるとか、女性が鉱山に入ると母なる大地が嫉妬して事故が起きるとか(観光客はいいのか?)。こんな説明を聞きながら12時半頃まで地下を見学する。
鉱山ツアーのあと、眠いのと疲れているのとで宿に戻って15時過ぎまで仮眠を取る。その後はポトシの街を散策。カテドラルや教会などを見てまわる。ネットカフェでメールチェックしたあと、夕食を食べて寝る。

お土産のダイナマイト。

坑道の入り口。

作業する鉱山労働者。

地下で崇められている悪魔。

6日目 (4月5日)

朝からサン・フランシスコ教会やラ・コンパーニャの塔を見たり屋台で買い食いしたりしながら町歩き。その後、10:30発スクレ行きのバスに乗るためにバス・ターミナルへ。しかし10:30発は満席と言われる。しょうがないので13時発のチケットを買う。バス・ターミナルは町外れにあるので再び町に戻るのも面倒。バス・ターミナルのカフェテリアでコーヒーを飲んで時間をつぶす。
スクレまでの道は山道ながら舗装されていてかなり良い。スクレには16時過ぎに到着。スクレの町を観光してから夜行でサンタ・クルズへ向かおうと思っていたが、到着が遅くなったので翌日飛行機でサンタ・クルズまで行くことに。ボリビア航空のオフィスで17:30発のチケットを買う(Bs.341)。宿を決めたあとは町歩き。スクレはボリビアの憲法上の首都。とはいっても、首都機能のほとんどはラ・パスにあり首都とは名ばかり。「町並みが世界遺産」というのにはあまり期待していなかったが、ここはかなりいい感じ。他のボリビアの町とは雰囲気が全く違う。町全体が清潔で住人も和やか。5月25日広場には若者がたむろしている。私も広場のベンチでしばらくぼんやりする。お腹が空いたので屋台で食べていると雨が降ってきたので宿に帰って寝る。

7日目 (4月6日)

今日は朝からスクレ観光。サン・フランシスコ教会、自由の家、サン・ラサロ教会、カテドラルなどを見物する。この町はどこか特定の見所を見物していなくても歩いているだけで楽しい。町にのどかな空気が流れていてすごく落ち着く。5月25日広場周辺はおしゃれなレストランも多く、せっかくだからと少し贅沢な昼食をとる(Bs.20)。午後は時間があるのでカフェでコーヒーを飲んだり市場をウロウロしたりしてのんびりする。5月25日広場は近くにある大学の中庭のような役割を果たしているらしく、昼休みは学生風の人達が大勢たむろしている。
16時頃バスで空港へ。17:30発の便は18時半頃サンタ・クルズ到着。そのままバスで市内へ。市内に着いたときにはもう暗くなっていたし8日は朝の便で帰国なのでバス・ターミナルの近くに2泊することにする。

サン・フランシスコ教会。

スクレの町並み。

日目 (4月7日)

今日はサンタ・クルズ観光。低地なのでかなり暖かい。まずは9月24日広場やカテドラルなど市中心部を見る。そして次はアレナル公園へ。「こんな公園ガイドブックに載せるか?」というような公園だが、土曜という事もあってくつろいでいる人も多い。私もここでのんびり。その後はロス・ポソス市場へ行き、屋台で買い食いしながら買い物。かなり活気のある市場。今までボリビアを歩いていてよく聴いた歌のCDでも買おうと思いコピーCD屋へ。しかし、歌手名も曲の名前もわからないのでサビの部分のメロディーを口ずさんで店の人に「この曲」と言ってみる。ところが、店の人が「あれね!」と言って出してきたCDを「聴かせろ」と言って聴いてみても思っている曲と違う。私が音痴だからしょうがないのだが・・・。3店目でようやくお目当てのCDをゲット。他にCristina AguileraのCDも買う。サンタ・クルズは特に見所もないようなので市場やアレナル広場、9月24日広場でのんびりとした時間を過ごす。屋台で買い食いのし過ぎで夕食はパス。

ロス・ポソス市場。

アレナル公園で遊ぶ子供。

日目 (4月8日)

6:40のバスで空港へ。アメリカン航空のカウンターはアメリカ人団体旅行者で長蛇の列。なんでアメリカ人ってこんなに荷物が多いんだろう?9時発の便は1時間以上遅れ、10時半頃出発。マイアミ到着は17時頃。ボリビア1週間は短かった。


<1〜4日目 その他の写真>

南アメリカ

ボリビア旅行記: 2 

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