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Die Galerie

ザルツブルグ
ドイツ南部のミュンヘンまで来れば、隣国のザルツブルグは特急列車で1時間30分程だ。ザルツブルグは“国境の駅”ということになり、入管や税関の手続きをする場所も設けられているが、ドイツもオーストリアも欧州連合の加盟国どうしで、今やその場所は無駄な空間か、或いは遺物となっている。1時間30分だが、私の時間感覚で言えば旭川・札幌間の特急と似たような感じだ。東京で過ごした学生時代の時間感覚で言えば、通学にそれ位の時間をかけていた仲間も居た…
海水で塩を造るものと思い込んでいる海に開かれた国の感覚では少々違和感も否めないが、岩塩の採掘と取引をしていたことに因んで“塩の街”(ザルツが塩でブルグが街)という名前になったという。このザルツブルグは、かのモーツァルトの故郷だ。
山間の典雅な街並みは、司教領として栄えた時代を思い起こさせる。眼を惹くものは多々あるが、私はこの窓に眼を留めた。
窓はある意味で建物の要である。建物全体の外観を規定してしまう面があるからだ。また建物を建てる際の“考え方”を繁栄する鍵であるとも言われているようだ。とは言っても建築については門外漢の私は詳細は判らない。それでもこれに眼を留めた。それはこの地方やミュンヘンなどでよく見かける色彩だからに他ならない。勝手な思い込みのようなものだが、この地方と言えば、どうもここの写真にある黄色と白という感じなのである…
少し雲が多い空の下で見たこの色だが、季節が異なれば、また違った表情を見せてくれることと思う。何時かそれに出会いたいものだ…


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