The Best Selection of My Photos...
Die Galerie

自動車
ポツダムのトラバント
サンスーシ宮殿などの名所で知られるポツダムだが、12月に訪ねてみても、庭園を飾る華麗であろう彫刻などが灰色の木箱で覆われてしまっていて-貴重な文化遺産を風雪から護る必要な措置ではあろうが…−、何やら興醒めである…
そんなことを思ったポツダムだが、思わず「あぁっ!」と声を出してしまうものに出くわした。トラバントである。嘗て東ドイツ市民がハンガリーなどの第三国経由で西ドイツへ流出する現象が話題になった時期、綻ぶ体制がどういう状態なのか、随分テレビで取上げられていた。そういう中で、このトラバントを随分見かけた。私の父が、この種のものを随分見ていて「昔乗っていたスバル1000(*今年で60歳の父が20代後半頃から永く愛用していた車種…東ドイツの綻びが話題になった10年程前の視線で考えても四半世紀以前の車種ということになる…)より以前の車みたいだ…ドイツが西ドイツに一本化されて、あの車を造っていた人たちなんかはどうなっているのだろう…」とよく言っていた…私も「“大衆車”ということではフォルクスワーゲンなんかと競争にならない感じだし…本当に関係者はどうしてるんだろう…」と偶々一緒にテレビのニュースなどを見ていてドイツの映像が登場する都度話していたものだ…
そんなことがあって、何となく記憶の隅に残っていた東ドイツの自動車が、眼前に無造作に駐車されている…思わず写真を撮った…
どうもこのトラバントは、“趣味人”が愛する車というような感じで、密かに人気もあるように見受けられる。偶々見たドイツのテレビ番組で、視聴者プレゼントの目玉のように扱われていた…私自身はドライバーではなく、車の性能や使い勝手には疎いのだが、外観のデザインは何となく心動かされるものがある…


BACK