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鞄 | |
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ミュンヘンのデパートで、最新デザインの1つ前か2つ前のものと見受けられるRIMOWAのアルミケースが値引き販売されていた。私は現場を行きつ戻りつし、些か迷ったが、この鞄を買ってしまった…当時のレートで日本円換算すると、3万円前後だったと記憶している。 外国での買い物について、レートで日本円換算して高い安いを論じるのは好きではない。「するべきではないかもしれない」とさえ考えている。 ドイツに2年続けて行った時、最初の年は1DMが70円前後、次の年は50円台だったことがあった。が、何れの年も、ICE車内で飲んだ珈琲は5DMだった。最初の年なら350円で、次の年なら250円である。3割近くの物価が変動すれば、特殊な制度を変更したか、少し異常なインフレかデフレということで、大変な騒ぎだ。各々の国には、各々の社会の仕組み-賃金体系、税や社会保障コストなどなど-があって、その中で各々の社会がある程度納得する物の値段というものが形成される。1米国ドルが200円前後だった時代があった。他方に100円を切るような時代があった。10年かそこらの期間でそれだけ変わった。働く人の給料は、日本円では然程変わらない。しかしドル換算すると200円から100円になったら倍増だ。しかし日本国内の物の値段が半額になる訳でも何でもない…同じことで、レートによる換算は、余り気にしても意味が無いように、私自身は考えている。寧ろ、その社会の中で諸物価がどう受け止められているかを考え、その背景に思い巡らせる方が興味深い。 ただ、ドイツでの“70円と50円”を通じて「輸出を生業とする企業は難しい」と考えた。70円の時代に付けた輸出商品の価格を、50円になったと言ってそのまま値上げでもすれば、輸出先の顧客は気分を害したり、険悪な事態さえ招きかねない… そういうことは考えるが、懐具合と相談して、「これは!」という思わぬ買い物を旅先でするのは、存外愉しい… この鞄は飛行機の機内持込最大の大きさだ。飛行機で荷物を極力預けない私は、非常に重宝している。アルミの質感も良いし、銀色が似合うドイツの車に通じる色加減が嬉しい… 因みに、これを買った時、買うまで持っていた鞄は箱に積めて一足早く帰宅願った… |
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