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Die Galerie

第2回
走行速度の表示…
ミュンヘン中央駅で発車を待つICE
扉横の列車番号と行き先表示…
ドイツはベルリンが圧倒的に大きな街ということになるが、歴史を辿れば今日よりも小さな単位が集まったもので、20世紀後半にあっても連邦制をとっていたこともあり、“地方分権”的色彩が強い。そうなると、地域間を結ぶ交通というのは重要である。
ドイツや欧州にあって、一頃は目覚しく発達する航空交通網に比して地味な感じだった鉄道も、貨物輸送部門は厳しいとは言え、都市間を高速で結ぶ列車の登場で少し元気になった感じもする。
ドイツの高速列車はICE(イーツェーエー)である。これは、日本流に言うと都市間の特急に相当する“インターシティー(IC)”に、「それより速い!」という感覚で“エキスプレス(E)”を付けた命名である。“ドイツの新幹線”などとも紹介されるが、新幹線とは少し違う。日本の新幹線は、他の鉄道と違う規格-線路の幅が広い…-の鉄路を“新たなる幹線鉄道”として建設し、列車は基本的にそこだけを走る。ところがドイツのICEは他の列車と同じ規格で、同じ線路を走ることが出来る。動力を持たない客車の前後に強力な電気機関車を取り付けてあり、高速走行をする。
ドイツの列車は、日本の列車よりも若干平均走行速度が速い感じだが、それでも時速200kmを簡単に越える訳ではない。ICEは時速200kmを越えるが、そういう運転をする区間については、他の列車が基本的に入らない別な線路を並行して建設していると見受けられる。
一頃、日本の鉄道でも“時速130kmで運転”が売りの新型車が流行り、車内に電光掲示が出ていた。北海道の道路でそれ位で走る車を見慣れた眼には、些か滑稽だった。(最近ではJRグループの広告スペースになっている…)しかしICEの“250km”は愕く。車窓が流れる速度、窓越しに聞える音が違う…

ICE Networld(独語)

上記のサイトは、そんなICEの画像がなかなか豊富である。私自身、僅かな知識の独語なので、画像しか見ていない…
画像を眺めながら、高速で流れていった車窓を思い起こす…


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