如月
Feb.1.99

如月【きさらぎ】


もう、二月になってしまったか。
二月の事を、如月と言う。

「生更ぎ」の意。草木の更生することをいう。着物をさらに重ね着る意とするのは誤りです。
陰暦で考えると、今の三月だから、着物をさらに重ね着するのではなく、むしろ少し春着に替ってくる頃か、木の芽がすこし出てくる頃。

二月というと、受験生には大変な時期。私も、昔々受験生だった時期があった。

今思うと、随分とよく勉強したもんだが、当時はとくに、苦痛にも感じなかった。
特に、当時から英語の勉強は、楽しかった。
東京の大学にいって、もっと広い世界を見たいという、漠然の思いを実現したくて、勉強したので、名古屋の地元の大学は、最初から一つも、考えていなかった。

常に、広い世界を見たいと考えていたので、受験したのも、語学関係ばかりだった。

関西でも受験したが、結局、東京の四谷の大学で、ドイツ語学科に入学し、やがて、ドイツに来た事を考えると、高校生の頃から、漠然と「広い世界を見たい」と言う意思を、一貫して、実現した点では、方向転換をしていない。

自分でも、一応筋を通した生き方をしているんだな、と今日気付いて、なんだか嬉しくなった。


暦では、二月に立春が来るが、まだまだ寒い。先週まで温暖だったが、急に寒くなってきた。
ミュンヘンのカオリさんから、雪が降っているよとEmailが来た。ここは、まだ雪は降っていないが、寒いサムイ。

そういえば、去年の今ごろは、フィンランドとロシアに行ってきたっけな、ありゃ寒かった。

外に出たって、する事ないから、あれじゃ一日中閉じこもって家にいるしかない。

テレビもつまらんし、することは、酒のむしかない。あの国には、アル中が多くなるのは、うなずける話だ。

今日の私も、外に出るのが嫌で、結局酒を飲んで過ごした。