軍事費
Jan.3.99

軍事費【ぐんじひ】
国家が、軍備の為に使うお金。
「軍事費」とか"Military Expenditure"という言葉は、印象が悪いので、「国防費」"Defence Expenditure"なんて表現が、好まれるようだが、私は、言葉遊びの誤魔化しだと思う。
正月早々、2日の演説で、「渦中の人」ビル(ゲイツじゃないよ、クリントンね)君は、のたまった。
2000会計年度の、国防費を大幅に、増額する方針転換をしたいと。
どうしたんだ、ビル。

今までの、君らしくないじゃないか。
冷戦は終わったんだから、大軍備は、必要ないんじゃなかったの?
また、窮地に陥ったときに、発射するミサイルが、欲しくなったの?
弾劾さわぎで、共和党が恐くなったの?
タカ派の、共和党議員のご機嫌取りだったら、もう止めてくれ。


コスタリカの、サンチェス元大統領が、95年に出したメッセージを、教えてあげよう。

軍事費削減で平和の配当を」

オスカル・アリアス・サンチェス氏

 戦争による死と破壊の多くは、通常兵器から起こる。全世界の軍事費は年間七千五百億ドルで、全人口の年間所得の半分、途上国援助(ODA)の十五倍にのぼる。軍事支出を減らせば、資源は貧困の撲滅に使える。

 今こそ人間が武器より重視されるべきだ。武器貿易は他の人々の生命と生活の犠牲の上にもうけるという点で、麻薬や奴隷貿易と変わらない。

国連の武器貿易登録制度を強化し、民主主義の促進、人権尊 重、文民統制などを武器取引の条件とするような、行動規範をつくるべきだ。

各国が軍事支出削減で得られた利益を拠出して、非軍事化基金をつくり、平和の配当を共有しよう。