コンビニ

May.10.99

コンビニ【convenience store】


これは、和製英語かな?あまり聞いたことがない表現。

そもそも、コンビニに相当するものが、ヨーロッパにはない。

大都市に行くと、Night Shopなんてのが、あるが、基本的に法的な規制で、24時間営業は出来ないし、日曜日は、小売店は開いていない。

日本の知人で、コンビニチェーンの管理職に出向した人が、今現場に実地研修に出ていると、Emailが来た(Fさん、あなたの事ですよ)。

私は今月からxxxxxxxxx(社名)のエプロンをしてコンビニのレジに立っています。
発注・配送のシステムや、会計管理、新商品の導入頻度等等、 本当にコンビニは日本文化の最先端を行っているなぁと、 毎日只々驚いてばかりいます。

まさに、日本のコンビニは、すごい。

日本に行くたびに、見ると、進化している。

私が、日本に行くと、ホテルにチェックインして、真っ先に行くのが、コンビニだ。

コンビニは、日本の消費者像の縮図であり、浦島太郎状態の、私に必要な情報が、凝縮されている。

雑誌の棚をみると、新しい雑誌があり、タイトルを眺めているだけで、なにが流行っているかが、わかる。

スナック類も、やはりすこしずつ、トレンドが替っている。

清涼飲料、お弁当、化粧品に、雑貨文房具、チケット端末に、ゲームソフト、ほしくなるものが、一杯置いてある。

しばし、ぐるぐると店内を念入りに調べて、「ほぉ、これが今の日本か」と一人相鎚をうつ。

不審な客と思われるかもしれないが、私は、学生時代、コンビニの夜中のバイトをしていたので、結構店舗運営には、詳しい。

ついつい商品の配列や、品揃えが気になってしまう。


ヨーロッパに限って言えば、こうしたコンビニがないので、これに近い役割を果たしているのが、ガソリンスタンド。

日本にいる方は、え?どうして?と疑問をもつかもしれないが、どの国にいっても、共通した現象です。

日本のガソリンスタンドのイメージでは、その中に、食料品や、アイスクリーム、ビールなんかを販売しているのは、想像しにくいだろうが、雑誌新聞はもとより、音楽CDや、煙草も完備している。

給油から、窓拭き、灰皿の掃除までやってくれる、日本式ガソリンスタンドとは違い、こちらでは、セルフサービスで、自分で給油し、自分でオイル点検して、タイヤの空気も自分でいれるから、大抵、一人店番がいるだけで、まさにコンビニ的。

国によって、多少の差はあれ、小売店の営業時間は、法的に規制されていて、24時間や、日曜祝日の営業は、認められていない。

そうはいっても、突然何かが必要になる事はあるもので、異業種の為、もともと営業時間の規制が少ない、ガソリンスタンドに、目をつけた業者が、参入して今の傾向を生み出したと、考えられる。


今日、車の給油に行ったら、レジの前は、長蛇の列。

自分で、ガソリンを入れて、自分の入れたポンプの番号を自己申告して、精算するので、給油に来た客か、買物だけしに来た客かは、すぐわかる。

自分の前に並んでいた5人のうち、4人までが、給油じゃなくて、買物だけが目的の客だった。

EU(小売サービス業発展途上国連合)圏内に住んでいる、私は、いつの日か、日本的なコンビニが解禁される事を、切望しています。

EUが、法的な規制を撤廃したら、日本のコンビニの経営ノウハウは、絶対売れる。