口語表現 【こうごひょうげん】
英国に、くるたびに、耳障りなほどに、よく聞く表現がある。
最初、慣れないうちは、違和感があったのだが、特に女性がよく使う表現に、"lovely"ってのがある。
私は、子どもなんかが、可愛らしい時に、使う表現だと思っていたが、なんでもかんでも、ラブリーなのです。
The Beatlesの曲で、"Lovely Rita"ってのがありますが、(▼やす▲さんは、当然ご存知ですね、最近の若い人は、知らないかもしれない)誉め言葉は、なんでもこれを使う
新車を見せびらかすやつが、いれば、What a lovely car!と誉めそやし、天気もラブリー、いい仕事をしても、ラブリー。
買い物をして、お釣が出ないように、支払いをすると、レジのオネェさんが、発する言葉が、やっぱりラブリーなのです。
この感覚が、日本語には、非常に訳しにくい。
これも、なんでもかんでも、誉めるときに使われる。直訳すると、「美しい」という意味で、昔のバンカラ学生の言葉で、(旧制中学では、ドイツ語を学ぶのが、当たり前だったから)美人のことを、「シャン」と呼んでいたが、語源はこのschoenである。
ちなみに、女の子を「メッチェン」と呼ぶのも、ドイツ語のMaedchenから、留年する事を、「ドッペる」というのも、Doppelから、来ている。