FT指数【Financial Times Share Indices European series】
よくニュースで使われる、株価指数のひとつ。日経平均(日本株)、ダウジョーンズ(米国株)、とならび、欧州株の、値動きの目安になっている。
Financial Timesとは、英国の金融新聞の大御所で、"日本経済新聞"や、"Wallstreet Journal"みたいに、「これを読んでいないと、仕事にならない」くらいの必読で、ロンドンの金融街に行くと、みーんな、地下鉄の中で、これを、鞄に突き刺して歩いている。
普通の新聞の白色紙と違い、肌色の紙を使っているので、遠くからみても、すぐ分かるし、ファッションみたいなもんである。
有料で、WEBページもある。
昼食を取りながら、「今日のFT(みんなこう呼ぶ)に出てた特集、どう思う?」とか読んでいる事を前提に、話をするので、私もロンドンに行く時は、必ずこれには目を通しておく。
私も、かれこれ十年以上、ファイナンスに関わって、この道一本でやっているので、FTは、大好きな新聞です。
記事の質の高さ、豊富な情報量は、他の金融新聞と比べて、群を抜いている。
よく見る広告で、"No FT, No Comment(FTをまだ読んでいないから、コメントは差し控えます)"という、キャッチコピーも、的を得ている。
もうひとつ、好きなのは、東京特派員のGillian Tettさんという、英国の女性記者が、不定期的に、日本の政治や経済構造を、辛口に揶揄するエスプリの利いたコラムを執筆する。
似顔絵しかなくて、残念だが、なかなかチャーミングな容貌です。
もちろん、普段は、硬派の署名記事を書いているが、リラックスした文体で、自分の職場や、日本語学校での勉強、東京のナイトライフなんかを、綴っていて、私は毎回楽しみにしている。
日本でも、FTは入手できるが、日本版は、すこし編集も違うようだし、値段は知らない。
欧州の単一通貨ユーロの導入で、域内の商品価格の統一が、進むという記事を載せていた(私も、時間の問題で、統一は進むと思う。但し、地域差は最終的に残る)。
でも、FTの販売価格を、ユーロ換算すると、まだ微妙に差がある。
ユーロの現金が、流通していない以上、旧通貨ベースで、丸めた数字にしないと、新聞スタンドの店員が、お釣の対応で、てんてこまいするから、仕方ないのだろう。
現時点で、ターゲット価格は、EUR 2,15と決めてある。
ベルギー
BEF 90 | EUR 2,23 |
FIM 13 | EUR 2,19 |
FRF 14 | EUR 2,13 |
LIT 3900 | EUR 2,01 |
LUF 90 | EUR 2,23 |
NLG 4.80 | EUR 2,18 |
PTE 320 | EUR 1,60 |
ESP 325 | EUR 1,95 |
東京と、名古屋で、コーヒーの値段が違うのと、同じ理屈です。