搭乗券【Boarding pass】
昨日、ロンドンから戻ってきた。
パスポートのスタンプを見ると、今年に入ってから、5回行ったことになる。
毎週のペースだった、一時期に比べれば、少し頻度が落ちたが、それでも隔週くらいには、行っている計算だ。
マイレッジも、随分貯まっているだろう。
来週も、行く。その次ぎの週も、三日位いかねば。。。。
これだけ、頻繁に旅に出ていると、さすがに旅慣れてくる。
慌てて、旅支度をしないで済むように、旅行鞄には、常に必要なものを常備して入れてある。
逆に、いくら旅慣れても、必ず確認する事が一つある。
パスポートやクレジットカードは、勿論だが、チェックインした後に、搭乗券の記載事項は、何度も念入りにチェックする。
一度、出発時刻を、搭乗開始時刻と間違えて、ロンドンから帰る便を乗り過ごした、苦い経験があったからだ。
日帰りの場合は、帰りの便の搭乗券も、一緒に出発するときに、発行してもらうのだが、昨日に限って、帰国便の搭乗券を見ないまま、ポケットに突っ込んで、ヒースロー空港に、ぎりぎりに戻ってきた。
どこに行くにも、殆どの場合、私は、KLMオランダ航空を利用する。
フライトNo.は常に、KLです。
日本航空ならJL、British airwaysならBA、ルフトハンザはLH、エアフランスはAFといった具合に、メジャーなキャリアは、すぐ判る。
しかし、アルファベット2つで、世界中の国際線運行キャリアを表示するとなると、たまに、無理がある。
アエロフロートなんかは、いまでもSU(Soviet Unionからとったんだろうな)だし、Sで始まる組み合わせは、結構使われてしまって、シンガポール航空はSQだの、スカンジナビア航空は、SKとか本来のスペルに合わないのもある。
確か、フィンエアーなんかは、理解に苦しむAYだったんじゃないかな。
「果て?KQってのは、どこのキャリアだったかな?」
UKだから、Kingdom Queens Airなんて、ありもしない名前を連想したが、時間もなかったので、そのまま機内に向かった。
いつもの、見慣れたKLMの、ライトブルーの機体でなく、緑と赤で塗られた機体が、見えた。
緑赤は、中近東でよく使う色だ。そうだ、Kwait Airかな?と思ったが、外れ。
機内に、乗り込むと、BGMも、クルーも、完璧に、アフリカ!の雰囲気。
そうです、その飛行機は、ケニア航空のナイロビ行きでした。
おかしいなぁ?電光掲示板の表示も、"Amsterdam"って出ていたのに、、心配になって、スチュワーデスに、「すみません、これアムステルダムに行きますよね?」と間の抜けた質問をした。
アムステルダムで、一旦ストップして、ナイロビに行くのだと、いう事で、安心。
機内は、満席でした。機体は、エアバスのA310号
たまたま、スチュワーデスが、隣にいる座席だったので、話し相手になってくれた。
ナオミキャンベルばりの、瞳の美しい、なかなかの美女でした。
ヨーロッパ系のキャリアの、スチュワーデスにくらべて、愛想がすごく良くて、ホスピタリティーは、非常に良かったです。
ナイロビまで、9時間かかるそうだ。
「やっと、おうちに帰れるわ、嬉しい」「でも、ナイロビに行くとまた、ヨーロッパに来たくなるの、だから、スチュワーデスが向いているのよ、私」なんて話しをしてくれた。
ケニアの人口って、どの位?と尋ねると、彼女は、答えに詰まった。
「えーっと、二千五百万だったと思う。ところで、あなたは何処から来たの? 純粋な、ヨーロッパの人じゃないわね」
スチュワーデスが、乗客にこんな事は、普通尋ねないが、開けっぴろげのおおらかな、素朴な質問で、嫌みを感じない。
日本だよ、と答えると、「あんまり、そうは見えないわね」と、ストレートな感想。
ケニアの人って、感じた事をそのまま、話すのかな?と思った。
「私、日本に一ヶ月くらい行ったわよ」と言う。へぇ?フライトでと尋ねると、
「アジア方面の直行便は、ないの。遊びに行っただけ。でも、物価が高かったわ」
ナイロビって、どんな所?と尋ねると、お国自慢が始まった。かなりの、大都会らしい。
でも、郊外に出れば、自然公園が一杯あって、アフリカを満喫できるそうだ。
話しを聞いているうちに、行きたくなった。できるなら、このままナイロビに行って、仕事も忘れ、一週間くらい過ごしたいなぁ、と思った頃には、アムステルダムへの着陸体勢に入り、凍てつくような、現実の世界に引き戻された。
仕事で行く可能性は、まずないから、バケーションの課題にしよう。
ヨーロッパの国は、大体行ってしまったから、行動半径を少し広げなきゃな。
Wakati umeketi funga mkanda= Fasten seatbelt while seatedBoy ala kujiokoa liko chini yakiti chaklo=Lifevest under your seat
ケニアでは、何語が公用語なのか、聞きそびれた。なんなんだろう。ケニア語ってのが、あるのかな。