一般教書
Dec.22.98

いっぱん‐きょうしょ【一般教書】

一般教書というものを、ご存知だろうか。
毎年、アメリカの大統領が、年初に議会で読み上げる、新年の決意表明みたいなもんだ。

今度(99年)の、一般教書が、今から楽しみだ。98年に、いっぱい苦労したクリントン大統領は、一体どんなカッコイイメッセージを用意してくれるだろうか。

因みに、98年分は、1月27日に行った。 ネットで検索してみたら、当時の記事が出てきたので、毎日新聞のページから、無断ながら、引用する(赤字に変更したのは、私です)。
毎日新聞さん、許して。問題あったら、削除しますが。。。 以下、引用記事;


【ワシントン27日原敏郎】クリントン米大統領は27日午後9時(日本時間28日午前11時)すぎから、米議会で 1998年の一般教書演説を行った。
大統領の不倫・偽証要請疑惑が追及される中での施政方針演説となった が、大統領は好調な経済の維持や社会保障、教育分野の改正など、21世紀への目標実現に全力を挙げる姿 勢を強調、疑惑には一切触れず国政に専念する姿勢を見せた。
また、アジア経済危機への米国の積極的な関 与を表明する一方、大量破壊兵器の査察を拒むイラクには武力行使も辞さない強い態度を打ち出した。(4面に 関連記事と教書要旨)

中略

一方、イラクには大量破壊兵器を二度と使わせない決意を固めているとし、フセイン大統領に「世界の意思に逆 らうことはできない」と警告
ボスニア和平では6月に期限が切れる米軍駐留を延長する意向を改めて表明し、北 大西洋条約機構(NATO)の東方拡大や核実験全面禁止条約(CTBT)の年内批准について議会の理解を求め た。


こうしてみると、まるで自らの運命を、予言しているようだ。一年たってみると、状況はこの通りに展開しているし、不倫・偽証疑惑も、そのまま続いている。

一般教書の原稿を、大統領自身が、どの程度書いているかは、別として、演説にはこだわりを持つ、クリントン大統領なら、きっと、何度も自ら加筆し、推敲を重ねたものであるに、違いない。
改めて、イラクには、すでに本気で武力行使するつもりを、この時点で固めていたのかと、感心させられた。

こうなってくると、ますます99年度の、一般教書が待ち遠しい。
一体、何を織り込んでくれるのだろうか。
今年とおんなじような、内容だったら、がっかりだけど、きっといろいろ練って来るに違いない。

いままで、この一般教書は、毎年軽く読み流して忘れてしまっていたが、99年にアメリカで、そして、この世紀末に、世界で何が起るかを、予言してくれるような気がする。