同窓会
Dec.25.98

同窓会【どうそうかい】

説明するまでもなく、学校仲間で集まること。 先日、大学時代のクラス仲間と、ひさびさに会って、飲みに行った。
こういう旧友に会うのは、楽しいもんだ。利害関係もないし、共通の話題も多い(もっとも、あいつは今どこで、何をやってんだ、とか言う話に終始するのだが)。
ドイツ語学科にいた為か、ドイツ近隣諸国にいる連中が多い。

一学年たった60人程度の、学科だったが、把握しているだけで(帰国してしまったのもいるから)、7人くらいは、ドイツや周辺国に居住しているので、結構同窓会が出来たりする。

今回は、集まれたのは、私とWの二人だけで、アムステルダムのバーをハシゴした。

Wは、私と違って堪え性があり、別の銀行に入ったが、きちんと勤め続け、二年前にアムステルダムに転勤してきた。
呼ぶつもりでいた、S女史は、丁度日本に帰国中でパス。
S女史は、私のリンク集にある、「ドイツ大嫌い日記」の著者。
住み慣れたドイツを引き払って、オランダに今年移ってきた。
波瀾万丈の人生を送りながらも、逞しくスジを通し、女らしさを失わないカッコイイ女であり、私は尊敬している。

S女史の話では、プレイボーイだったAは、今ドイツのフランクフルトに住んでいて、相変わらず女を追い掛け回しているそうだ。
彼女が知っているだけでも、Aに言い寄られた、という女性が三人いる、というから、全然あいつ変わってないなぁと爆笑。
やはり、同窓会の席では、「あいつも変っていないよ」、か「へえ、意外だねぇ、あいつが」の二通りしか評価がない。

学生時代は、ボーっとしていた、Mはドイツの大学で、博士号を取得し、そこで教鞭を執っている。
「あいつの名刺、Dr.がついてんだとぉ?」
「へぇ、Dr.の権威も地に落ちたねぇ。奴さんが、学生に講釈たれているなんて、教授が知ったら泣くよ」
などと、こき下ろしつつも、我々実業に携わっている者は、いつまでたっても、Mr.しかつかないから、内心嫉妬している。

いるんだかいないんだか、わからないくらい地味だった、Nはウィーンで役所関係の仕事をしている。
Wが、ウィーンに出張したときに、街頭で歩いている姿を見たが、すぐ見失ってしまった、と言う。
相変わらず、いるんだかいねぇんだか、わからん奴だと、苦笑する。


ふと、私自身は、同窓会でなんと言われているのかな?と考えた。
きっとこう言われているんだろうな、;

[大体、あいつは銀行員なんて柄じゃないよな、と思っていたら、長続きせずに、ドイツにいる間に、辞めちゃったらしいよ。]
{ふーん、昔から、へそ曲がっていたからな。そんで?まだドイツにいるの?}
[いやいや、あいつは何やっても、長続きしないんだよ。我慢ってものをしらんからな。数年前に、オランダに移ったとさ、どうせ国外追放か夜逃げじゃないの?]
{そのまま、所在不明か?}
[いや、ところがさ、こないだインターネットで検索してたら、馬鹿なふざけたホームページつくってやがんの!
ちょんまげ姿で、登場してさ、俺は蘭学者だ、とかぬかしているんだ。今度URL教えてやるから、見てみろよ]
{うん、見たい見たい。でも、あんまり関わりたくないから、メールは出さないでおこう。}